井沢満ブログ

後進に伝えたい技術論もないわけではなく、「井沢満の脚本講座」をたまに、後はのんびりよしなしごとを綴って行きます。

新作ドラマについて  フレンチフルコースについて

2017年12月03日 | 日記

新作「明日の君がもっと好き」ですが・・・

 

「花嫁の父」「母。わが子へ」「わが家」・・・という近年のいわゆる”井沢ドラマ”の系譜を期待して
見ていただくと、期待はずれかもしれないので予め書いておきますね。

ある程度、毒を仕込んでます。そして従来の文芸路線からしたら、かなり劇画的展開を
試みています。

構成は劇画で、幾つかのシーンは文芸で、と演出家の方とは話し合っています。

一回目の脚本を読んだプロデユーサーが「❝こっちの❞井沢先生で来たか」と
おっしゃったそうで、私の作風は2極に別れています。
ここ近年、「毒」のほうは封印して、賞の対象になる如き作品のみ(結果として)書いて
来たのですが、夜も深い時間帯で恋愛ものならディープに行きたい、ということで
久々「もう一人の井沢満」で書いています。
ジキルとハイドみたいですね。といっても通底するものは、同じなのですが。

でも表現の場は10年、20年前に比べ、随分不自由になっています。
驚きました。「コンプライアンス」という名の言葉狩りの多いこと。

道徳の教科書を書いているわけではないのになぁ、と思いつつもできる
ギリギリの表現を試みていますが、「もう一人の井沢」の作品としたら
穏やかですよ・・・・まぁ、時代なんですねえ。

昔はセットを建てようと建てまいと、無頓着に書き放題だったのですが
このところ業界もシビアで、一度建て込んだ大セットは最後まで
使わないと・・・・とか、昔に比べればその面も窮屈になっています。

今回も、途中から要らなくなったセットがあるのですが、最後まで使わないと
コストパーフォーマンスが悪いようなので、使います。

と、こういうセットまで絡んで来ての執筆が、現場なのです。

夜間ロケや、雨のシーンは現場が大変なのでなるべく避けよう・・・とか
昔も考えないではなかったのですが、近年相当考えるようにはなりました。
単発はそうでもないのですが、連ドラはお金の効率も役者さんのギャラを含め、
作家の考える領分ではないとはいえ、実際に執筆に関わって来るし、裏事情も
それとなく解るようになっているので、考えます。
好き放題に書いているわけではないのです。
役者さんたちの露出する知名度や格による割合の配分、スケジュール、ご高齢なら
体力なども考えつつの物理的制約も
からんできます。

中には井沢作品だから出るという役者さんたちやら、裏方として参加するというスタッフの方もいらっしゃるので
まず裏切らないように、と心しています。

井沢作品だから見る、という人たちに対しても。期待を裏切ったらごめんなさい、なのですが
できるだけ楽しんで頂けるように、力を尽くします。

演出は「花嫁の父」「母。わが子へ」「命 天国のママへ」「わが家」で私の作品を
手がけた竹園元氏ともうお一方です。

シナリオはいずれ「ドラマ誌」に掲載予定です。

 

 

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話題一転・・・・

今夜あたり、幹事さんからご連絡が行くかと思いますが・・・
16日のイベントと、銀座におけるフレンチ・フルコース会にご参加の方。

(抽選に漏れた方、ごめんなさい)

フレンチは会費7千円で、幹事さんが混乱しないようお釣りのないよう
ご用意頂けると幸いです。

会費はワインのフルボトルの料金込みで、部屋は豪勢な
広間の個室を押さえてあるそうです。コンセルジュのいるレストランだそうで、
楽しみですね。

イベントに参加なさらず、フレンチのみ参加の地方からの方は銀座を散策がてら来ていただくのも
楽しいかもしれません。

レストランという場所柄、井沢のまとまったトークなどはありません。時間のある限り
個別にお話しましょう。

いずれお会い出来る日を楽しみにしています。

 

追記

 

幹事さんから伝言。

 

もし、幹事さんからメールが行った人でフレンチ・フルコースには不参加という方は
「不参加」というメールタイトルで、幹事さんに至急お返事をくださいとのことです。

 

というのは、お申込みが定員をオーバーしているので、もし不参加の方が
いらっしゃれば、それを新規お申し込みの方にお回ししたいということで

 

 

誤変換他、後ほど。

 

 


1 コメント

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楽しみですね(^_^) (総太郎)
2017-12-03 21:09:29
先生、皆様、こんばんは。

いゃ~、楽しみですね(^_^)
スポットも魅力的ですし、青い蝶が主人公達の心の象徴でしょうか・・(^_^)

最近はゴールデンタイムよりも、各局、深夜ドラマの方が斬新で、冒険的な試みが多いようですし、テレビ朝日さんは特に、昼帯、深夜枠も関係なく、志を感じますので、先生の御健勝をお祈り致します!

先日御報告した日活の澤田幸弘監督も
テレビ朝日さんでは、「西部警察」シリーズ等、
石原裕次郎さんらと数々の作品を手掛けられましたが、昭和の時代はとにかく、現場も各放送局の上層部、スポンサーの方々も全てに熱意や理解があり、大胆な事が出来た!と仰っていましたね。

時代が変わってしまったので、仕方のない事ではありますが、それでも良きスタッフの方々と先生のお力が発揮される事を願って!

小生、キャストの方々では唯一、志田未来さんのお顔を拝見して「このお嬢さんは見たことがある・・(^_^;)」
レベルの情けなさ・知識ですが(苦笑)
先生の作品に起用される方々ですから、魅力的な方々と確信して応援させて頂きますm(__)m

では、皆様の楽しいランチ・交流会をお祈りしております。
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