国民栄誉賞の羽生結弦くんが総理官邸訪問の折りに
紋付き袴に威儀を正したことが、好もしく
思われました。
まだ馴染んでいず、手足も長いので七五三ふうでは
あったものの、それが微笑ましく。
昔、ハリウッドのアカデミー賞の祝典に招待を頂いたとき、
私も袴はつけました。受賞者ではないので
紋付きではなかったけれど。
そういえば、黒澤明監督が授賞した時、紋付き羽織袴でしたね。
昨今、海外の授賞式も必ずしも日本人には合わないタキシードが
目立ちます。あれはやはり西洋人の体型に合わせて誂えられた
ものなので・・・・(若者は、似合う人も多くなりましたが)。
誤変換他、後ほど
伝統的なものではないのかもしれないですけど……」と自分なりに認識しているのが、謙虚だなと思いました。
羽生氏は、日本人としてとか、日本人の誇りとよく口にされます。
そして日本の国旗の日の丸を、とても大切に思っていらっしゃいます。
まだ23歳なのに、思慮深く立ち振舞いが美しい若者です。
ホッとします。
羽生くんもいずれ着慣れて、板についてくるでしょう。
上を目指し勝つことだけ考えていれば良かったやんちゃな少年が、自らも被災し、震災からの復興の象徴として扱われることに葛藤はあったでしょうが、それを背負う覚悟を決めた時に次のステージが始まった、そんな気がします。
立場や肩書きが人を作るってありますよね。
当時「東北の光になれますように」って絵馬に書いてました。
ソチで金メダルを取ってからは、金メダルにふさわしいスケーター、相応しい人物であろうと、常に自分を律し努力し進化し続けました。
度重なる怪我や病気に苦しみながらも、取るべくして取った平昌での金メダルでした。
会見での「けじめ」「普通ではいけない」等決意の言葉に胸が痛くなりましたが、この賞もきっと彼を成長させるのでしょう。
授与は早い、引退してからでよい、と言ってる人達もいますが、
「上がり」の賞ではなく、生きた使い方をしてくれると信じてます。