井沢満ブログ

後進に伝えたい技術論もないわけではなく、「井沢満の脚本講座」をたまに、後はのんびりよしなしごとを綴って行きます。

深緋 和の色

2015年10月31日 | 日本語について

黒檀色の和服を持っていて、これは内側には白い細雪が舞っているような
華やかさなのですが、表から見れば単に黒一色なのです。

それで、何か小物で色を差すのがいいなと、緋色の扇子を手に入れました。

この色が和名では深緋と言います。読みは、こきひ、こきあけ、ふかひ、と三種あります。

明治時代の装束に関する文献『歴世服飾考』にいわく、

「たとへば桑の実の、初は赤きが、後黒となりたるが如しといへり」

西欧の文明に追い付けと、あくせくしていた日本なので文明開化などと言われますが、文化自体は世界のトップクラスで咲き誇っていたことを、忘れないようにしましょう。色彩の繊細で絢爛たる名称を見る時、私はいつも先祖の美的感受性に畏怖の念を抱きます。

こうした和の色の文化の命脈を保っていたのが皇室ですが、近年御地赤(内親王に贈られる格別の赤い着物)など、伝統を無視、自己流にアレンジなさる方が皇室内にいらっしゃるとかで、伝統の世界の職人さんの嘆きが耳に届くのは、由々しきことだと思っています。御地赤における模様の内容も配置も、邪気から身を護るための結界なのだそうで、勝手にデザイン変更などとんでもないことなのだとか。

伝統というのは長年の先祖の知恵の累積でもあります。
大切にして頂きたい、とお願い申し上げるしかありません。
御地赤も、親王の黒紅縫(くろくれないぬい)も着用が許されるのは
皇族のみであり、一般がいかに守ろうと躍起になっても守れないのです。
皇室内の伝統の糸はいったん切れたら、もうつなげません。


51 コメント

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Unknown (かえで)
2015-10-31 20:53:48
素敵な扇子ですね。
桜ふぶきの裏地は、いざとなったら遠山の金さんに変身ですよ、先生。

さて、ユネスコに日本人の委員を設ける打診をしたとかニュースで見ました。
何を手ぬるいことを・・・しかし、これが日本人たる所以なのかもね、とも。
現代でもこんな人々が、虐殺などできるはずもありません。(いや、狂気の人はいつの時代にもいたかも)
ロシアがシベリア抑留に意義申し立てとか、三国そろい踏みだなあw
平和と子どものためのユネスコが、国際紛争の芽になるお笑いぐさ。もう日本は脱会で問題ありませんがっ!
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かえでさん (井沢満)
2015-10-31 21:28:05
着物は裏返しに着ようかと思うことがあります。
邪道ですが、夜気楽な場の食事など。

ユネスコ委員申請は同じこと感じました。
今頃何を手ぬるいことを。
もともと最大拠出国である時、とっくにメンバーを
入れているべきでしょう。
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伝統破り・・・ (菜の花)
2015-10-31 23:15:17
>伝統を無視、自己流にアレンジなさる方が皇室内にいらっしゃるとかで


皇后陛下ですね・・・・・。残念です。
御地赤のみならず、幾つもの皇室ならではの、良き伝統が壊されました。そしてそれを、皇太子ご夫妻が受け継がれてしまい・・・・。残念です・・・・。
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菜の花さまへ (かえで)
2015-11-01 01:03:55
皇后陛下が? 
それは存じませんでした、少し説明していただけませんか? 皇后様が御地赤をどうしたのです?
他にどんな伝統を壊したのですか?

小石丸の養蚕など、むしろ伝統の復活をして来たのが皇后様だと思っておりました。違いますか?
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かえで様へ (菜の花)
2015-11-01 08:17:47
お問い合わせ頂き感謝します。私もごく最近、皇后陛下の実態を知った時は愕然と致しましたから、不審に思われるのは当然です。長い話になりますが、端折ります。
他に質問があったら、解る限りお答えさせて頂きます。

■御地赤の伝統破壊

愛子さまの御地赤作成の時、皇后陛下が鳳凰の意匠を加えるように言いつけ、その他柄の配置を変えさせた。
代々の業者は仰天したが、皇后陛下は聞く耳をお持ちでない。もこれで、伝統も終わったと廃業の業者も出た。

http://ja.dosuko.wikia.com/wiki/%E5%BE%A1%E5%9C%B0%E8%B5%A4

>小石丸(日本固有種の蚕)は皇室の専売特許じゃない。
宣伝にはなるかもしれないが、実用には難がある。
歩留まりも悪いし、内親王方の御地赤のような重い刺繍には耐えきれない。
安心して使えるのはせいぜいショールかマフラーくらい。
皇后陛下のお召しものも大半はブラジルで日系人の綿密な品質管理のもとでつくられた絹。
それはそれで仕方がないが。

御地赤も、現皇后陛下のもとで公家の御縫御召の伝統は断ち切られた。
あの刺繍は位置と意匠に護符の意味があり、恣意的に変えてはいけないものだった。
「もう元には戻らんでしょう」と専門家の嘆くこと。
民間から入った個人の「センス」で伝統がつぎつぎ断ち切られていく。
それも時代の流れなのだろうか。

■伝統破りの鳳凰を縫い取らせたのは、愛子さまを天皇に、というご意志かもしれない。

女帝擁立を主張なさっていて、これも伝統破りですね。
悠仁親王殿下のお誕生で、諦めたかと思われたのに、いまだ強くご主張です。天皇陛下のお口を通して「天皇は皇太子の血統から」と言わせています。

この、天皇をスピーカー代わりに使うというのも前代未聞です。

■低頭の廃絶

天皇陛下がお話になる時、皇后陛下は軽く頭を下げられているのが習わし。平成になった途端、それを廃絶された。

それと共に僅かに天皇より下がって歩く。
静止の場合も肩を並べない。
以上が皇后の代で廃絶。どうかすると先頭に立ち、天皇を従えてお歩き。これを受け継いだのが雅子さま。

お手振りも昭和まで、皇后は天皇より控えめに小さく。
今、皇后が大きく手の位置も天皇より遥かに高い位置で振られていることも多い。

昭和の立ち位置、お手振りをひっそり守られているのは紀子さまです。

■決定権

物事は「お上」が最終決断なさっていたのが昭和まで。現在では、天皇が決めても皇后が、そうではないといえば、覆る。天皇もお伺いを立てられると「「あちら(皇后)はどう言っているの」と。
それで、自然に皇后に先に聞く状態になっているのが今。

■昭和まで皇族は、直立。そのままお会釈。

ところが皇后陛下は、お臍の当たりで手を組まれ、肘を張られて、これは本来コンスと呼ばれ、朝鮮式の挨拶で、ネットの保守の間では非難の的になっています。
皇后陛下が率先してやられるので、航空会社、コンビニなど・・・・朝鮮コンスが広まってしまいました。

現在、頑として直立で毅然と美しいのが、華子さま。
紀子妃は、両方の間に立ってご苦労の様子。
昔は皇后陛下にならっていらっしゃいましたが、敏い方なので、最近では皇后に楯突かぬよう、何となくしているような、していないような形でおおさめなさっているように、お見受けします。

少しずつ皇后陛下の素顔のようなものが語られ始めたのがA級戦犯発言からです。気がついている人は昔からですが、大勢が首を傾げ始めたのがA級戦犯発言と、あと平和憲法護持をあからさまに口になさるようになり、九条の会やいわゆる左翼の人達とのご親交が露見して来て以来ですね。

■天皇を杖代わりにつかまって歩かれる。

香淳皇后は杖をお使いでした。
また皇后陛下は支えに天皇を使われないときも、肘を掴んだり、スーツの端っこをつまんだりしてお歩きです。

まだ、愕然とすることが多いのですが、本日はこのくらいで・・・。ご不快でなければ、もっと説明させて頂きます。

画像がいっぱいあるのですが、探す時はないもので、心がけておきます。(見つかったらこのコメ欄にURLを貼り付けておきます。これもご不快でなければ、御覧ください)
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色の名前 (風鈴)
2015-11-01 09:04:53
本当に深い色ですね。これを黒檀色の差し色になさるのはとても華やかな感じがします。

日本の色はその名前も大好きです。つぶやいて見るだけでワクワクします。こきあけ、ふかひ、なんて素晴らしい!もうそれだけで、「文学」のような。。



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かえで様へ (菜の花)
2015-11-01 09:56:32
せっかく、風鈴さまの美しい話題に割り込むようで申し訳ございません。かえで様に約束したので、幾つか画像を拾いました。


http://www.yuko2ch.net/mako/makok/src/1445796082255.jpg
前代未聞の整形をなさっています。詳しい方に確かめたのですが、
顎のエラ削りと目頭切開。瞼の脂肪取り。リフティングをやり過ぎて
現在、額は狭く、目と眉の間隔が広がり過ぎています。これは
普通の現在の画像で確認出来ます。

http://www.yuko2ch.net/mako/makok/src/1446056066942.jpg
ネックレスが一連ですが、香淳皇后の代までは3連なのです。
元々、宮家のティアラは宮家へ伝承が伝統ですが、皇后陛下は
紀子妃に行くべき華やかなティアラをご自分がお使いで、これも
伝統破りです。
http://www.yuko2ch.net/mako/makok/src/1445828278446.jpg

立ち位置が天皇陛下より前で、それはまだいいほう、先頭を立って歩かれたり、お手振りも天皇より遥かに大きい画像など一杯見受けるのに、
いざとなると探せません。
http://www.yuko2ch.net/mako/makok/src/1446338646536.jpg

http://www.yuko2ch.net/mako/makok/src/1446338903621.jpg
これなんか、微妙に天皇陛下より下がっていて、まだましなほうです。
凄いのが何枚もあるのですが‥‥・見つかりません。
http://blog.livedoor.jp/royalfamily_picture/archives/1043762612.html 
週刊新潮、平成5年7月22日号「美智子皇后を『女帝』と告発した宮内庁職員」

皇后陛下の女帝化と、左翼言動がにわかに最近クローズアップされています。

http://www.yuko2ch.net/mako/makok/src/1446289966497.jpg

紀子妃は絶対に秋篠宮と対等に並ばない。かといって、間隔を開けすぎて
海外では目立たぬよう、僅かな距離を保つ賢明さ。


■低頭廃絶
http://www.yuko2ch.net/mako/makok/src/1446337598820.jpg 


■ 君が代禁止
皇太子の成婚の儀での国歌演奏を禁止なさり、さすがにこれは騒ぎになり、演奏されました。万歳三唱もお嫌いです。

■ゴム紐つき皿帽子
これは、欧州のマナーからしても違反で、相当顰蹙を買っているということを最近知りました。あれは欧州の王族社交界では帽子ではなく「髪飾り」の扱いだそうです。

■入内後も、カトリック教会をご参拝であることがこのほど露見しました。
http://blog.goo.ne.jp/duque21/e/dcf16557aff8f0474c41021aa2f455c4
美智子皇后さまは入内後も夫、子供を連れて修道院に通っていた。常陸宮に聖書の講義をなさったことを、昭和天皇にこっぴどく叱られるのですが、めげずカトリック信仰をお続けのようです。神道なのですが・・・・皇室は・・・。
まだまだありますが、このくらいで。
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低頭廃絶画像なら (moon)
2015-11-01 10:26:09
こちらのほうが、わかりやすいかも・・・

http://www.yuko2ch.net/mako/makok/src/1446337598820.jpg

皇室に民間流「男女同権」を持ち込むと、基本の伝統が壊れます。皇太子も民間流にお育てで、失敗なさいましたね。

もともと皇后陛下の入内には、GHQの思惑が絡んでいて、入内に動いたのは全員キリスト教徒です。
(キリスト教が悪いという意味ではなく、神道ベースの皇室にはバッティングの存在で、いずれ皇室の伝統壊しを始めるというGHQの読みが正解でした)
正田家は一族郎党全員カトリック教徒なので、美智子さまお一人だけが例外ということはないですね。
洗礼をお隠しになっての入内だったと思います。
その後の動きを拝見すれば、紛れも無くカトリック教徒としての動きです。
ローマ法王の法衣に似せた白いマント服は有名で、その格好で伊勢神宮を参拝なさったのは、さすがにぎょっとしました。

雅子様は「ごゆっくりさん」で、わかりやすいのですが美智子様は賢く立ち回られたので、私もつい最近までもろもろを全く知らず、皇室は皇后陛下でもっているとさえ、思い込んでいました。
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菜の花様 (風鈴)
2015-11-01 10:38:41
お気遣い恐れいります。
傾聴いたしております。
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Unknown (菜の花)
2015-11-01 11:42:20
風鈴さま

ありがとうございます。

井沢先生

皇后陛下のことはお褒めでいらしたので、皇后話題は避けていたのですが・・・・今回、御地赤でお名前は出さぬながら触れていらしたので、思い切って書き込んだのですがよろしかったでしょうか。公開してくださったので、お許しを頂いたと思ってもよろしいでしょうか。

後追いの質問で申し訳ございません。
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