峰の茶屋より茶臼岳をスケッチ
彩色は水に溶ける色鉛筆なので水と筆が有れば何処ででもスケッチが出来ます
登山口より朝日岳を望む
(略)
森林限界は意外に早かった。林を抜けると突然、風景は殺伐とした溶岩礫と砂礫の道に変わり木々に遮られていた風が再び荒れ狂い始めた。登るきつさよりも風との闘いに左の茶臼岳や右の朝日岳も目に入らず、ただ よろけそうになる体を何とか持ちこたえさす事で精一杯だった。
暫く行くと吊り尾根の鞍部に峰の茶屋が小さく見えてきた。大きく広がる空の青さの何と美しい事か。
茶臼岳と対峙して建つ峰の茶屋は立派な小屋だ。ここは強風の通り道。低気圧通過時は這って歩く程と聞く。その風による事故だろうか、傍らに手向けられた萎れた花が胸を突いた。
先ずは朝日岳へ。ざれた山肌をへずり雪渓を渡る。正面には特異な山容の朝日岳が迫っていた。後ろからは茶臼岳から噴出するガスがジェット音の様に聞こえて来る。 この音! そう、Mさん宅の食事時の豚どのの鳴き声に似ている。
写真では解りずらいが後方左側の岩に窓(穴)が有り青い空が覗いている
自然が作り上げた岩のオブジェを楽しみながら剣ヶ峰を鎖で通過し岩と砂礫に支配された山道を登って朝日岳の肩に着いた。風と戦い浮石に注意しながらの必死の登りだった。肩から眺める朝日岳は目測20分ほど。“疲れそう!”と内心、躊躇いながら取り付いた朝日岳だった。だが掛かった時間は僅か5分だった。
朝日岳山頂
南に茶臼岳、北に三本槍岳と展望は申し分ない山頂だったが、とにかく風が強く記念写真を撮り早々に下山、肩に戻ると丁度、団体が到着したところだった。朝日岳には登らず10分の休憩をとって三本槍に向かうらしい。これは大変とばかりに私達は休まず一足先に三本槍に歩を向けた。
後方の峰は1900m峰、光輝く笹原が印象的だった
1900m峰より、これから向かう三本槍岳を背に
未だ花芽も硬いシャクナゲを分けながら歩いて行く内、気持ちが落ち着き体が浄化されて行く様な感じに包まれた。雄さんも同じ事を言っていた。 実に開放的なのだ、そんな時ウグイスが澄んだ空気を震わせた。 まぁ何て憎い演出でしょう
私カッコ付けてるのでは有りません、風が強く髪を押さえているのでございます。
続く
冒頭のスケッチ素晴らしいですねぇ。
とても色鉛筆で描かれたものとは思えないほどの素晴らしさです。
微妙な山肌の色やシルエットで描かれた蟻の行列のように見える登山者など、写真とは異なった味がありますね。
立木でもあれば別ですが、風は写真には写らないので、青空だけを見ていると、
穏やかな登山日和に見えるのですが、風が相当に強かったようです。
それでも眺望が効くので雨が降るよりはましでしたね。
僕らが那須に二回行った時は、峰の茶屋から反対方向へ歩き、
南月山から黒尾谷岳へと縦走しました。
朝日岳の岩の感じは大好きになりました、また二回目の時は、
峰の茶屋付近で強風が吹き荒れていて、降りてきた登山者から
ピッケルで身体を支えても風邪で浮いてしまったと聞き、
軽装備だったため登山を諦めました、風で吹き飛ばされた小石が顔や頭に飛んできては
当たったのも今となってはいい思い出です。
若いお二人の登山姿、素敵です。
それが今は、もっぱらカメラが主流で、それが楽しくて仕方が無くなってしまったのですから(>_<)
名物の風は聞いてはおりましたが、とにかく凄い風でした。この風に遭わない人は相当、幸運の持ち主なのでしょう。この日は鞍部だけでなく山全体が春の嵐でした。
そうなのですか
ピッケルで身体を支えても体が浮いてしまう・・・
小石が顔や頭に飛んで来る・・・
俄かに信じられない話ですよね。
私が登った時には、それほどでも有りませんでしたが何度かよろけた事は覚えております。でも、いい山でした。
どんな様子の山だったのかがたかさんの茶臼岳のスケッチで分かります。山の形や人・色づかいもですが素晴らしい絵ですね
たかさんとご主人、どのお写真もとても良いお顔されていて素敵です。
お写真やスケッチ、日記、思い出などは大切な宝物ですね
これ色鉛筆なんですか 水に溶ける色鉛筆ってあるんですね 初めて聞きました
何時もながらの綺麗な手書きの地図こういった手書きが残るのはほんとにいいですね
写真なら人のやつ持ってくることもできるけどこの手書きのスケッチやデーターはこれ一つしかない思い出の品
写真では味わえないものです
たかさん~お早うございます。
たかさんの写真、飲兵衛てっきりポーズをとっているものだと
思いましたよ~。
風が強くて髪の毛を押さえていたのですね~。
ところで飲兵衛最近は上り坂が苦手で、すぐ息が切れてしまいます。
昨年蓬莱山に行ったときも、女房殿と娘は飲兵衛を置き去りにして
先にスタコラ行ってしまい、追い付くのに一苦労しました。
もうトホホホです。
(涙・・・)
未だ雪渓の残ってる山、強風で大変だったと思います
御夫婦で楽しい思い出に残る山歩きを楽しめましたね!
自分も以前青春切符で大阪から夜行で那須に行きました
茶臼岳、朝日岳、三本槍岳と登り、山の中の三斗小屋温泉で泊り
あくる日は蔵王に行き山小屋で泊り、次の日お釜を巡り、遠刈田温泉から大阪に帰りました
那須は好きで岩木山に行った帰りに行こうと思ったのですが天気が悪く中止
今年は綺麗な那須の紅葉と思ったのですが病気で行けませんでした
懐かしい那須の山、思い出させて貰いありがとうございました。
若かりし頃、結構登山はしましたが
比では有馬温泉
本格的なのに驚きました
すれ違う時に「こんにちは」と声を掛け合うのはセオリーのようですね。
スケッチを拝見しますと茶臼岳の稜線で登山者が蟻のように大勢いたようですが、人気の山のようですね。 やっぱり人がいると励みになりますよね。
てなことを考えながら思い出の旅のブログを拝見させていただきました。 有難うございました。