たかたかのトレッキング

駆け足登山は卒業、これからは一日で登れる山を二日かけ自然と語らいながら自由気ままに登りたい。

(続)茂来山

2021年05月11日 | 心に残る思い出の山

続き

山頂からの展望は予想通り大盤振る舞いだった

先ずは正面に大きく八ヶ岳連峰

(ワイドに写した為アルバムを跨いでしまいました。カットしてしまい写ってはおりませんが左に男山や天狗山も間近に見えておりました)

佐久の北方に大きく裾野を広げる浅間山

どん尻に西上州のさざめく山並みを遠望(冠雪した南アルプス・北アルプスは目視は出来たが残念ながら写真に写らず)

興奮する気持ちが幾らか落ち着いたところで八ヶ岳と対峙し紅茶を飲んだ。今日は彼方の山に少し雲が張り付いている位で殆ど快晴と言って良いほどの小春日和だったが時折、谷から吹き上げて来る風はやはり晩秋の物だった。傍らにマツムシソウの花が一輪、霜枯れた様に痛々しかった。

高崎のご夫婦が下りて山頂は二人だけ、静かな時を気が付けば2時間も過ごしていた。

トチの木までの急坂は目線が高くなったせいも有りかなりの物だった。おまけに落ち葉に隠された道は浮石も有りで一気に駆け下る事も出来ない。水源地の看板までは登りも下りも中々大変な道であった。

林道に出る手前、沢を渡った所に目も覚める様な一枚の葉が落ちていた。今年の長雨は木々の葉を赤く染める前に殆どが茶色に化している。思わず上を見上げた。だが、それらしき木は無かった。

私は時々不思議に思う事がある。まるで人が入って手入れをしているのではないかと思う程、雑木の斜面一帯、草も下生えも無くスッキリとしている場所が在る。「天狗の遊び場」と言われている事は本で知ってはいたが現実的ではない(こうした場所で用を足すとにわかに周辺が暗くなり出口が見つからずに遭難してしまう・・・と言う様な内容だった気がする)

そんな事を思いながら林道をのんびり下って行くと今迄くすんでいたカラマツの木が下山のフィナーレを飾るかの様に一斉に輝きだした。

・・・・・・・・・・・・・・・・

 

車を停めた付近で見かけた渓谷、どうやら鉱山跡らしい。オドロオドロした岸壁とは対照的なコバルトブルーの川水が深く印象に残った。

今日の一浴は碧岩と立山が望める南牧村のキャンプ場とした(300円)。さして広くも無いし決して豪華な造りでは無いのだが清潔感と窓いっぱいに広がるロケーションは抜群。おまけにシーズンオフと言う事もあり貸し切りだった。売店で食べたソフトクリームも美味しかった~。

コメント (12)    この記事についてブログを書く
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 心に残る思い出の山 茂来山 ... | トップ | (7)5月の庭の花 ナナカマ... »
最新の画像もっと見る

12 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
茂来山登山 (イケリン)
2021-05-11 18:14:14
たかさん
私のような山登りをしない人間にとっては、
茂来山というのは馴染みが薄くて存じあげませんでしたが、
信州百名山の一つのようで、かつて現天皇が皇太子の頃にこの山にも
登られたことがあるようですね。
トチノキ・コブ太郎が、日本「森の巨人たち百選」に選ばれたということも
初めて知りました。それに加えて、この眺望ですから信州百名山どころか
日本百名山にあげても良さそうですね。
Unknown (小父さんK)
2021-05-11 20:39:07

>茂来山 平成10年 往復3:00 休憩2:15

3時間の行程で2時間15分の休憩ではないでしょ?(笑)

見取り図のお上手なこと、いつもながら感心します。

>石ころの混じる登りが始まった

記録が又小説家並みです!

>木の下方右に私

撮影された方、へたくそですね~(失礼!)
しかし大きな木ですね~。

瘤ね~、私もいつもいく公園の木の瘤に目がとまりますが、この大木のそれはでっかいものでしょうね。

>稜線迄の苦しい登り

この撮影者は非常にお上手に感じます!(笑)

>雷光型になった道を

文学的ですね~!

>ここは遮二無二ガンバルしかない。

下の優しい表情の方のどこにそんな馬力が潜んでいるのでしょう?

>オヤオヤである

楽しい出会いでしたね!

>先ずは正面に大きく八ヶ岳連峰

お~~~っ、ここは踏破されました?

アルバムを跨いだ写真は絵になりますよ

浅間山を目にしたことあるのかな?自覚なしです!

冠雪した南アルプス・北アルプスって、富士山をも圧倒するでしょうね!?

南アルプスは全く知りませんが・・・。

>谷から吹き上げて来る風はやはり晩秋の物だった

登山日記ですね。

ありゃ、マツムシソウの花の写真を見て、なんでこれが「マムシソウ?」なのかと文字検索しておりました(汗)

>痛々しかった

がイメージできました。

ありゃ「2時間も過ごしていた」と書いてある。

>浮石も有りで

危ない危ない!

「目も覚める様な一枚の葉」写真に写っています?

>こうした場所で・・・出口が見つからずに遭難してしまう

へーっ!
踏破とともに、読破もされていますね!

>フィナーレを飾るかの様に・・・

もう最高の言い回しです。

>コバルトブルーの川水が

テレビの特集を観ている雰囲気です。

300円の銭湯に、貸し切りとソフトクリームでしたか!
いやいや、贅沢な気分のお裾分け有難うございました。
Unknown (marusan_slate)
2021-05-11 22:08:31
こんばんは🌙🌃
たかさんのブログを見ていたら、
子育てが終わったら
自分も夫婦で山登りしたいな
いつも思わせてくれるブログです☺️

自然いっぱいの中で汗をかいて。
済んだ空気にステキな景色。
癒されます。

今日一日お疲れ様でした。
明日もたかさんにとって、
素晴らしい一日でありますように😊
テル
Unknown (ベル)
2021-05-11 22:30:40
こんばんは たかさん
茂来山面白い名前ですね
頂上は360度パノラマの展望
だからしんどいのに皆さん登られるんですね
世間は狭い雄さんの実家の隣町のご夫婦と会うんですね 
宇和島ぐらい田舎だと人口しれてるからよくあるんですけどね

天狗の遊び場ってのがあるんですね 初めてききました
気持ちよく用足ししたら最後ですか 私真っ先に迷宮入りしそう(笑)
綺麗な風呂貸し切り 風呂上りのソフトクリームも格別でしょうね
(続)茂来山 (いちごみるく)
2021-05-12 00:05:52
たかさん こんばんは。

綺麗なコバルトブルーですね
渓谷にもこういうところがあるのですね

山には
「天狗の遊び場」といわれている
知らないで迷い込んだら怖いところがあるのですね

木の根で足をとられそうなしんどいようなところがあったりこちらの茂来山もハードで大変な山だったのですね 本当にお疲れさまでした
イケリンさん、こんにちわ (たか)
2021-05-12 12:15:28
現天皇様が登られた山
トチの木が日本「森の巨人たち百選」の一つで有る事
そうだったのですか。イケリンさんが記して下さらなかったら今の今まで知らなかった事です。
現天皇様が登られた山は幾つか登っておりますが、この様な地味な山を選択された事が驚きです。
私がこの山を登るきっかけは「展望の山」の文字に惹かれたからでしたが
現天皇様もそこに目を向けられたのでしょうかね。
同じ感激を共有した山、増々心に残る想いでの山になりました。
Kさん、こんにちわ (たか)
2021-05-12 12:25:43
小春日和の静かな頂で嘗て登った山々を眺めていると色々な事が思い出され
滞頂時間はアッと言う間に過ぎてしまいます。2時間だって足らないくらいでしたよ。
色々と感心して下さったり褒めて下さったり貶されたり・・・有難うございました。こんなコメントが私は好きです。
マツムシソウは余りにも哀れな姿でしたのでカメラは向けませんでしたが側に有ったナデシコを載せました。説明が必要でしたね。
目の覚める様な一枚の葉も写しておくべきでした。
コバルトブルーの川水とソフトクリームの美味しかった事は忘れられません。
テルさん、こんにちわ (たか)
2021-05-12 17:32:30
5月末に車が納車になるためセールスの方が見えておりましたのでお返事が遅くなってしまいました。ごめんなさいね。

子育て中の生活は子供さん中心になりますよね。ハル君が中学生になれば、いよいよご夫婦で楽しむ時間も作れる事でしょう。
高い所はお手の物もの。是非是非ザックを背負って登って下さい。慣れれば石鎚山も夢で無くなる事でしょう。
私が石鎚に登ったのは11月、九州の友人宅を訪れた後、フェリーで四国へ向かい登りましたが
この日は一望千里、遥か彼方に大分の由布院岳が望めましたよ。
何でも九州まで見えるのは年間を通してもそう多くな無いのだそうです。
ベルさん、こんにちわ (たか)
2021-05-12 17:50:39
そうなのです。登山は第一条件として展望の良さでしょうね。当時は花に余り興味が有りませんでしたが今では花もその一つに加わりました。 そうした喜びが有るから汗を掻きかきでも堪えられるのですよね。
茂来山も長野県ですが同じ長野県の山に登った時、まるで申し合わせたように高崎(4人組と私達)、前橋(単独男性)で山頂を占めた事が有りました。普段でしたら通り過ぎてしまう人達なのに、この様な場所ですと自然、和気合愛になってしまうものですね。
誰がそう読んだのか「天狗の遊び場」 偶に草一本生えていない結構広い空間が出現します。斜面でしたら雨で土砂が流されたと言う事も考えられますが山奥の平地で、そうした場所を見つけますと不思議な感覚に捕らわれてしまいます。この様に山には不思議な事がたくさん有りますよ。
ソフトクリーム、ベルさんもお好きでしたよね(^_-)-☆
いちごみるくさん、こんにちわ (たか)
2021-05-12 18:03:22
川の水、美しい色をしているでしょう!
それほど深い訳でも無いのに、もしかして鉱石の採掘場所に何か関係が有るのでしょうか。
もう一度行ってみたいと思わせる水の色でした。
天狗の遊び場は別に恐いと言う事は有りませんからご心配なく (^^♪
ただ、こんな山奥に人の手が入ったかと思う程、林床が掃き清められた様にスッキリとしている光景は・・・山のミステリーでしょうか。
落ち葉が堆積していますと地表が見えないのでズボッと80cm位踏み込んでしまったり、木の根や石ころに躓いたり
条件によっては下りは勢いがついているので登りより慎重になりますね。

コメントを投稿

心に残る思い出の山」カテゴリの最新記事