たかたかのトレッキング

駆け足登山は卒業、これからは一日で登れる山を二日かけ自然と語らいながら自由気ままに登りたい。

二ツ箭山と背戸画廊(福島県・心に残る思い出の山)

2021年09月29日 | 心に残る思い出の山

  1999年11月 所要時間5時間50分(歩行3:35 休憩1:57)

前橋を過ぎた辺りから水戸へ行くまで追い抜いて行く車両のリアランプが直ぐに見えなくなる程の酷い霧だった。各地でも霧が発生しているらしくラジオでも盛んに注意を呼び掛けている。

水戸ICより常磐道でいわき中央ICまで行き二つ箭山登山口を目指すが地形が読めない上、時刻も深夜1時を回っていたので尋ねる人も無くウロウロした末、ちょうど開いていたローソンに車を停めると店の脇の細い路地に二ツ箭山登山口と書かれた大きな看板。運の良い事に店に居た客が「登山口方面に帰るので後を付いて来てください」  ラッキーとばかりに案内されるまま車を走らせること10分、立派な案内板が立つ駐車場に着いた。時刻は2時、窓の外は満点の星だった。

7時起床、予想通り快晴の朝を迎える。3台ほど車が停まっており1台は出発準備をしている所だった。サンドイッチを作っている所へ「一緒に行って頂けますか?」と女性4人のパーティに声を掛けられた。未だ朝食前で有ったし何の準備をしてない事を話し先に行って頂くことにした。出発は9時。時間の掛かる山では無いので慌てることは無い。

100m行くと公園でも出来るのか林道の左でブルトーザーが静かな山間に騒音を撒き散らしている。ちょうど下って来た女性二人に「早いですね」と声を掛けると、これがまた口の達者な二人でとんだ足止めを食うはめに。

少し先の注連縄を潜り気持ちの良い杉の植林地を抜けると最初のスポット御神体滝だ。滝の上で先ほど同行を求めてきた女性4人組に追いつく。休んでいた彼女たちは私達が歩き出すとソレとばかりに腰を上げた。

 

周辺は広葉樹に変わり足元に流れる沢の水は澄み傾斜を勢いよく流れ下って行く。沢沿いを緩く登って行くと左手の繁みに標識が見えた。「左・男体山 右・月山 直進・沢」の3つのコースに分かれるしめ張り場の分岐である。どちらを登路にしようか迷ったが先ずは月山と言う事で沢と別れ左岸の高台に歩を進めた。4人組はどうやら沢コースを行くらしい。

キツイ登りだが雰囲気がとても良い。上空は前線が通り抜け様としているらしく風が木々を唸らせている。先日起きた濃縮ウランによる臨界事故での汚染された空気が流れて来なければ良いがと頭の片隅で心配しながら松や馬酔木が混生する長い登りを楽しんで高度を上げて行った。

 

中間点を過ぎると大岩が折り重なる急坂となり時折、北側の木立が切れると谷を隔てて男体山、女体山の威風堂々とした岩峰が垣間見られる。

 

奥に男体山・女体山の岩峰

9時に出発し5分の休憩をとってここまで1時間半。月山山頂に到着。今まで木々の上を通り過ぎていた風をまともに受ける格好になったが晩秋と言うのに暖流のせいか風に冷たさは感じられなかった。

ここ迄は普通の登山です。続きますのでコメント欄はお休み致しました。

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