たかたかのトレッキング

駆け足登山は卒業、これからは一日で登れる山を二日かけ自然と語らいながら自由気ままに登りたい。

鹿島槍ヶ岳~蓮華岳縦走(心に残る思い出の山)

2021年07月04日 | 心に残る思い出の山

1999年7月

初日→扇沢登山口~冷池山荘 4:45+休憩2:40

2日目→冷池~鹿島槍~新越山荘 6:45+休憩2:30

3日目→新越~針の木小屋 4:45+休憩3:00

4日目針の木~蓮華~扇沢→4:30+休憩2:00

 

扇沢駐車場から爺ヶ岳登山口の大きな看板まで来た道を10分程戻り、いよいよこれから後立山の核心部に迫る。未だ調子の出ない体にいきなりの急登で始まる登山道はモミジ坂と呼ばれる樹林帯。種池山荘までの標高差は1100mだ。

1時間頑張れば楽になる・・・1時間頑張れば景色も広がる・・・と頭の中で反復しながら高度稼ぎに専念した。

 

 

傾斜が緩み水平道を左にトラバースすると第一ケルンに到着。予想通り1時間後、視界が開け扇沢の広い河原と針の木岳・蓮華岳が姿を現した。机上登山で終わってしまうかも知れないと思っていた待望の山である。その山が今、目の前に有ることが不思議でならない。

針の木から種池に向かって登ったり下ったり持久力勝負になりそうな後日歩く赤沢岳・鳴沢岳・岩小屋沢岳もマダラ雪を付けて長く伸びている。

ケルンから25分後、前方稜線上に種池山荘が見えて来た。しかし、このコースは小屋が見えてからが長いと聞く。一枚岩、石畳(柏原さん手作りの道)、ガレ場、雪渓と淡々とした道を行く足元にゴゼンタチバナやカラマツソウが目に入る様になった。

「そろそろ休憩しませんか?」「いや、もう少し行こう」 どうやら雄さんは一気に稜線まで登りあげてしまうらしい。

キバナノコマノツメ

チングルマ

 

 

  

コイワカガミ & シナノキンバイ

  

群生のチングルマ & コバイケイソウ及びミヤマゼンコ

そして登山開始からおよそ3時間、左にカーブして一登りでお花畑が広がった。その上にチョコンと建つ種池山荘「ここはおとぎの国?」一瞬錯覚をを起こしてしまうような風景だ。私たちは黄も鮮やかなキバナノコマノツメに足を止め、イワカガミの濃いピンクに出会えば又、足を止め,とりどりの花の中をゆっくり歩いて山荘を目指した。

10時25分、種池山荘着

 

小屋前の広場では大勢の登山者が寛ぎ蓮華・針の木と対峙していた。私達も据えられた板に腰を下ろしお弁当を広げた。慌ただしい出発に朝食もそこそこだったので先ずは食べることに専念。

空腹が満たされ漸く周囲に目を向ける余裕が生まれた。蓮華岳、針の木岳(目を凝らせばベンガラで色づけされた登山道が一筋、高みに向かって伸びている。さすが三大雪渓の一つ、見応え十分) そしてそれに続くスバリ岳、赤沢岳、鳴沢岳、岩小屋沢岳、右後方には今まで見えなかった立山、剣岳が頭をもたげ左には長いスロープの先にこれから辿る爺ヶ岳がりりしい。

そうこうしている内に針の木に雲が掛かり爺ヶ岳も時折その全容をガスの中に隠し始めた。今日の工程は漸く半分終えたところだ。「そろそろ行こうか」の雄さんの言葉におもむろにザックを背負った。

続きます、長くなりますが興味がございましたらお付き合い宜しくお願い致します。(コメント欄はお休み致します)

コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする