たかたかのトレッキング

駆け足登山は卒業、これからは一日で登れる山を二日かけ自然と語らいながら自由気ままに登りたい。

続続・思い出に残る山(35)苗場山

2019年03月25日 | 心に残る思い出の山
続き

(所々載せた写真は全て山頂で写したものです)


1時間ほど休んだ後、鞍部に向けて200mの油断ならない急下降に入るが

周囲が開けているので左程の恐怖感は無い

未だ上手くは無かったがウグイスの鳴き声がしきりだ


登って来るときには気付かなかったヒカリゴケ

擦違った登山者によって見る事が出来た、これは思わぬ収穫だった

また中間点辺りではイワナシを積んでいた女性グループが

「疲れた時にはスキッとするのよ」と言って一粒分けてくれた

そんな寄り道をしながら知らぬ間に私達は鞍部に到着し

此処から再び登り返して雷清水で一息

この極上の水は今日、参加出来なかった雄さんへの土産にしよう

・・・(略)・・・


中の芝を過ぎた辺りで雨具を見に付けるのも忙しい程の

激しい雨となってしまった

ほんの僅か見えていた谷川岳も今は全く姿を消している

ゲレンデに通じる近道を下っている内、シェフが遅れ始めた

どうやら膝に来ているらしい

ゲレンデに入る頃には雨の降りも大分納まって来たが辺りの風景は

白く煙り視界も15m位しかない

仲間の影がポツンポツンと、まるで夢遊病者の様に見える

正直言ってこの下りは私もきつかった

せめてもの慰めが足元に疎らに咲いていたマイズルソウが下るにつれ

その数を増やし荒涼としたゲレンデを飾っていた事だろうか

ボーッと前方に和田小屋が見えてきた


あれほど激しかった雨も和田小屋に降り立つと嘘の様に回復し

晴間さえ見えている  皆のズボンは悪戦苦闘した事を物語る様に

ふくらはぎ辺りまで真っ黒だ  山の天気の激変を思い知らされた山行

しかし十分満足して車までの30分を、もう一踏ん張り頑張った

シェフはと見れば足を引きずっている、もう山はコリゴリかな!


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コメント (12)
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