2016年の元旦勤行会に次いで 外の空気を吸った今日
広島県立美術館で昨日から始まっている葛飾北斎展へ
今日も暖かい広島だったので
広島駅から歩いて県立美術館へ
到着した玄関ロビーでは、
お正月にふさわしい謡と能管 篠笛による
新春、ロビーコンサートが行われていた。
富岳三十六景と富岳百景 全159点見て回る間
先ほど聞いた笛の音が 耳元で聞こえていたような
新幹線から見る 富士宮駅付近から見える富士山と
山梨県山中湖から見える富士山&湖面に映る逆さ富士。
以前何度か 両方見たことがあるけれど、
東海道などを歩きながら 90歳で没するまで
70年間富士山を書き続けた北斎の
執念を感じさせた版画がそこにあった。
やはり 富士は日本一の山であり、日本人は 富士山の
気高さや 悠然とした佇まいや その美しさに日本を感じている。
以前何度か富士山の5合目までは行ったことはあるが
私にとって やはり富士山は眺める山で 登る山ではない。
田子の浦ゆ うち出でてみれば 真白にそ
富士の高嶺に 雪は降りける
と 万葉集に歌われた歌を背景に 書かれた富士の絵
「東海道江尻田子の浦略図」
「ゆ」は上代語で,この場合は通過する場所を示していて
「田子の浦を通って開けたところにででみると」という意味だと、
高校時代の古文の先生が、授業で説明していたな と
ふと思い出してこの絵を見た。
帰りに いつもの売店で 表には北斎の赤富士、裏には北斎の凱風富士が
リバーシブルになった、お得感満載のマグネットを購入。
日本の空気をいっぱい吸ったような 一日となった。