平櫛田中美術館に、20年ぶりに帰ってきた「鏡獅子」。
いつもは、東京近代美術館に展示されている「鏡獅子」。
30年前位に、ドライブがてらリニューアル前の平櫛田中美術館にやって来て
圧倒された「鏡獅子」や、平櫛田中さんの生き方に、ちょっと力をもらいたくて
この度は、新幹線→福塩線→井原鉄道を乗り継いで会いに行った。
町中に貼られていたこのポスター
井原市の力の入れようが分かるというもの。
初 井原鉄道の電車。
65歳以上の人で、運転免許証を自主返納した人特典 井原鉄道普通乗車運賃が半額になるという
ポスターが目に留まった。
JR福塩線の神辺駅で下車し、お隣にある井原鉄道の神辺駅へと移動
到着駅の井原駅 けっこう立派。
観光案内所やそこでゆっくりできるスペースも大きく広がっていた。
駅前大通りがまっすぐに伸びて、碁盤目のような田中美術館までの道のりは
とても整然とした印象を受けた。
道路のいたるところにあった方向指示
井原市は「子守唄の里」をキャッチフレーズにしているようだ。
井原鉄道の路線駅名に「子守唄の里高屋」というのがあった。
ここにも桜が咲いていた。
あちらこちらに井原市の街つくりを感じながら到着した
平櫛田中美術館
拝観料:500円で
感動に出会える。
107歳で逝去する直前まで、木彫に挑み続けて
100歳を超えてもなお、あと100年分のヒノキの材料を購入していたという
生きざま。
親の思いに応じず自分の好きな道で身を立てる。
この道を選んだからには、木彫家として生ききる。
との 彼を支えたこの思い。
「いまやらねばいつできる わしがやらねばたれがやる」
「鏡獅子」を目の前にして、みなぎる力を確かに貰った。
5年間くらいは、井原市で展示される予定らしい。
孫君に見せてやりたいと心から思った。