「真白き初富士」 茅ケ崎海岸
真田 幸夫さん 撮影
もう今年も三日目だ。歳を取ると若い頃より感じる時間の流れは倍も遅くなると言う。
ならば持ち時間の少ない私などでも、若者に近い精神的な時間を持っていることになる。
しかし現実に新年を迎えてあっという間に3日目という現実の前では、若人の時間は早く、
年寄りのそれはゆっくりだ、というのは心理的には確かにそんなことも言えるだろうが、
これは単に若人には戒めであり、年寄りには慰めの言葉ではあるまいか。
私は暮れから歯茎痛でお粥しか食べられない。好きな正月料理も全く駄目で、皆の食べる
のを羨ましげに見ているばかりだった。辛く厳しいお正月だった。
早く正月も過ぎて歯医者の開業待ちだが、こんな時に時間の流れは遅いものだ。
それでも昨日は、箱根駅伝の往路を見に行った。昨年は行けなかったのだから今年は積極的で
良いぞと気をよくしていたが、今日は見に行く元気は出なかった。
痛い頬に手を当てながら専らTV に過ごす。いつもと同じ或いはそれ以上に全くのんびりぼっと
している三ヶ日だった。
しかし1日の夕方には(私は昼寝中で全然感じなかったが)能登金沢地方で大地震が起きて、
もうTVはどこのチャンネルを回してもそれ一辺倒だった。
お笑い芸人たちの騒々しいオチャラケ番組を延々と見ないで済んだが、それにしても痛ましい
惨状だった。そして翌2日の夕方には羽田の飛行事故だ。民間機の死者がいなかったのは幸い
だったが、その炎や焼けた残骸は恐ろしい様だった。
正月早々こんな大事故が続くと今年はどうなるのだろうと心配になってしまう。
今年はもうこんな事故や災害は出し切ったという事にして、ここまでにして欲しいものだ。
二日続いた夕方だったが、今晩はもう何事もないことを祈るばかりだ。