まこちゃん日記2

まこちゃんのピンポン日記です。

8月15日 蝉の声と終戦記念日

2023-08-15 10:50:35 | 日記

 

      『 遠藤さんの青空 』

          遠藤 崇昭さん 撮影

 「ベランダにデッキチェアーを出して昼寝をすると涼しい風が来て

  気持ちがいい。寝ながらぼんやり青い空を見ていると我が人生の

    来し方が浮かんでくる。」

 

 

今年も終戦記念日がやって来た。この日が来るといつも思い出すのは、あの日の

じりじりした暑さ(今のに比べれば涼しい涼しい位なのかも)、蝉たちの大合唱、

音質の悪いラジオから流れる何やら聞き取れない音声(ちょうど今、私の難聴の耳で

聞くTVの音声のような)、そして「ギョメイギョジ」(御名御璽)という当時意味

不明の言葉だ。

 

あの日は朝から天気が良く暑い日だった。早朝から蝉の声が雨のように降っていた。

ちょうど今の耳鳴りの様だった。汗をかきかき疎開先の借家の庭で遊んでいたのだろう。

家には母と兄と3人だった。父は従軍画家だったからまだ外地だったのかもしれない。

母に呼ばれてラジオの前に座った。天皇陛下のお話があるという。

 

丁度そこへ、父の親友で地元の彫刻家のおじさんが訪ねてきた。国防服で背中に鉄兜を

背負っていた姿が目に残っている。もしこのおじさんが兵隊さんだったら、日本の軍隊は

きっと弱いだろうなぁと思ったものだ。

 

4人で玉音放送を聞いたのだろうが、あまり聞き取れなかったし、本当にその日の事態が

分かったのか、それからどうしたのか、どんな気持ちを抱いたものなのか、残念ながら

その辺の記憶はなくなっている。

今でも蝉の声を聴くと、ふとあの日のことを思い出す。

コメント
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