『 山のマイハウスに朝が来て 』
森川 雅昭さん 撮影
今日は山の日だそうだ。さぞお山も夏休みで賑わっていることだろう。
山の写真を見るたびに素敵だなぁとは思うけれど、私には山を云々する資格は全くない。
山と言えば大学の終りに、卒業記念にと友人と二人で東北旅行。裏磐梯のホテルを昼頃出て
何気なく思い出つくりにと磐梯山に登る。表側の猪苗代へ降りるつもりだった。
冬にはスキーで来たことのある赤沼などを経て、やっと猪苗代スキー場のゲレンデの頂上辺りに
着く頃はもう真っ暗に。はるか眼下に猪苗代の町の明かりを見ながら途方に暮れたことを思い出す。
幸い、ちゃんと装備した学生のグループに出会ってその後ろに付いて足元をライトで照らして
貰いながら、這う這うの体でやっと下山したものだ。
たたき起こした民宿で薄暗い浴室で木のお風呂に入ったのが忘れられない。
スキーにはよく行ったのだが山登りというと、他にはやはり学生時代に男女数名で三つ峠のハイキング
があった位だ。今になれば良い思い出だが、以来あまりそれと山には関心を示さなくなった気がする。
それと下の子がまだ幼稚園だった頃に大山山頂(ケーブルカーの駅からだが)まで行ったことがあった。
登山と言えばこの三つ位しかない。
山とつくところでは、会津の飯盛山(白虎隊のお墓参り)、東山(これは温泉だが)位で、山とつく友人
知人もいなかった。
私は昔から怠け者で歩くのが苦手だったのかもしれない。今は娘夫婦たちが山好きで、年に何度も立山だ
八が岳だと登った写真を見て楽しんでいる。
私も若い頃から、勉強ばかりしないで山にも目を向ければ良かったのにと今になって後悔しているのである。