『 君子のオレンジ 』
プーチンについて様々な話が飛び交っている。
病気説(ガン、パーキンソン、心臓、精神障害等だ)やカリスマ性や権力の衰退説。
又逆に権力の強大化、長期政権体制、長期侵略戦の徹底準備完了などと、様々な説が
流れている。
これらは期待を込めたもの、恐れおののく不安からのもの、ロシアという国と人間について
の偏見や過去の憎悪から来るもの、現実に今起きているロシアの残虐さに対する怒りと恐怖
などによるところから、いろいろな説が出て居るのだろう。
もちろん一刻も早い停戦と和平とを希求するところからのものもあるだろうけれど。
互いに一方的な報道、プロパガンダ的な報道のきらいもあるが、連日の報道でロシアのこと、
ウクライナとの歴史のことこと等を知れば知るほど、ロシアの領土欲、拡張覇権主義そして
その実体を知れば知るほど愕然とする。
日本人の何時の日にか北方四島が返還…なんて甘い夢は完全に打ち消された様だ。
第二次世界大戦終了時のソ連の仕打ちを忘れてはならない。北海道の北の半分を取ると主張
したのだから(米国トルーマン大統領の主張で免れたとなっているが)、この国に性善説だ
の人道主義だの平和主義とか共存共栄主義などはないことを忘れてはならない。
そんな背景から、プーチンが失脚しなければ(彼以上にとんでもない人物が出て来るかも
知れないけれど)この戦争は終わることはないと言う説が出てくるのだろう。
そんな目で、TVでプーチンの冷たくやや狂気じみた冷徹な顔を見ていると、本当にそんな道
しかないような気がしてくる。何百万人の命を救うためには、一人の男の命を奪うことは許さ
れるのだろうか。たとえその男が悪人で狂気で残忍であったとしても…。