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山城守國清(初代)・助宗

2006-01-14 18:27:12 | 刀工
 慶長・元和・寛永年間、越前の人。
 銘は「山城守藤原國清」、初銘は「助宗」。
 本国は信州松代。
 島田彦八助吉(三代島田助吉)の嫡男。吉左衛門。
 堀川國廣の門下。山城守受領。
 慶長十九年(1628年)に師の堀川國廣が亡くなって後、松代に帰り、松平家の抱え工となった。
 ついで越前高田、さらに越前福井に移住。
 寛永五年(1628年)二月、山城守を受領し童子に菊花紋も拝領した。

 この当時、南蛮文化の流入の影響が各所に見られ、鍛刀にもその風潮が繁栄してか南蛮鉄を使用した鍛刀法が流行した。
 越前国の名工越前康継によって試みられたこの鍛刀法は、同国である國清にも用いられている。
 その鍛刀の中には「以南蛮鉄……」の銘が見受けられる。
 國清の担当には年紀のある物はまれであるが「寛永二十一年二月日」の年紀のある物があり重要美術品に指定されている。


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