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固山備前介宗次

2006-01-21 04:24:21 | 刀工
 天保年間、武蔵の国の人。生国、奥州白河。
 江戸に上り加藤綱英の門人となる。
 桑名藩工になり江戸麻布永坂四谷左門町にて鍛刀。尾張・桑名・白河にても作る。
 精良斎・一専斎と号す。
 弘化二年備前介受領。安政七年より鑢目を切りに改める。
 明治五年まで生存。まれに彫もある。
 銘は「固山宗次作」「固山惣兵衛宗次作之」「固山備前介宗次」「備前介藤原宗次」。

 水心子正秀大慶直胤に続いた江戸の人気刀工。
 宗次・正秀直胤はいずれも東北地方の出身で、江戸後期から幕末にかけ東北地方の刀工が江戸の街を席巻するかのごとく活躍した。
 特に天保時代の作は売り出し中と言うこともあり、一本一本作風を変えた力作が多い。
 二ツ胴の裁断銘があるものもあり、直胤とは異なり切れ味も一級であったと言えようか。

 弟子に宗寛がいる。


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