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三条宗近

2006-05-06 02:31:55 | 刀工
 宗近は一条天皇の御代(永延年間頃)に、京の三条に在住したと伝えられている。
 三条小鍛治・小鍛治と呼ばれて名高い。
 銘は「三条」「宗近」。同一人物説が有力である。
 なお「三条」銘で切るときは刀銘で切るという。これは名物「三日月宗近」でも確認できる(「三日月宗近:は「三条」銘である)。
 作刀には、太刀と腰刀の両方が存在する。

 なお、宗近の弟子には有國がいるが、粟田口有國とは全くの別人である。

 宗近を祖とし、京都三条に住し鍛刀した平安末期の鍛冶の作刀を総じて三条ものと呼称している。
 


 三日月宗近は天下五剣の一振り。
 三日月を信仰した山中鹿之助の愛刀との伝説もあるが、鹿之助レベルの武将に持ち得るものではない。
 豊臣秀吉の正妻であった高台院の遺物として秀忠に贈られ、徳川将軍家に伝来することとなる。


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