月下に杯を重ね

日本刀メインの解説サイト?
各項目について、新しい情報を入手するたびに加筆修正し、前に出します。

ナガサ

2006-01-05 22:16:39 | 武器・防具
 ナガサはマタギの使う大型ナイフである。
 熊などの大型獣の解体に用いる他に、木の棒と組み合わせることで即席の槍として用いることもある。
 槍としての用途を予め想定しブレイドと柄の連結部分を袋状にしたものをフクロナガサと呼ぶ。

アンテニー=ダガー

2005-12-04 14:34:00 | 武器・防具
 アンテニーとはカタツムリの角の意。
 ポメル(柄頭)の形状がカタツムリの角状になっている点からそう呼ばれている。
 刀身は薄く片刃・両刃のいずれもが存在する。
 戦闘用というよりは、日常生活用と言われている。

 全長30センチ、身幅2センチ、重量0.25キロ程度。
 鍔は直線上で、戦闘では飾り程度の役に立たなかったものと考えられる。むしろ、日常生活で使う際に握り手の保護を目的としたものか。

 この発展系にリング=ダガーがある。

モルゲンステルン(モーニングスター)

2005-11-27 01:35:28 | 武器・防具
 ドイツで生まれたメイスの一種。
 柄頭が球形・円柱・楕円柱状になっており、その柄頭部分からいくつものとげが放射状に飛び出したもの。中世を通して、騎士や兵士に最も好まれた武器のひとつである。
 英名のモーニングスターの方がポピュラーであるが、モーニングスターはモルゲンステルンと同型の柄頭の武器であれば、メイスに限らずその名前で呼ぶ誤った認識が広がっているため、あえてモルゲンステルンの名称を看板とさせてもらった。
 
 古代メソポタミアや古代エジプトで誕生したメイスであるが、その後戦場から姿を消す。再び脚光を浴びるのは中世13~14世紀の騎士の武器としてである。その時期にドイツに出現したこのモルゲンステルンであるが、鎧を着用した相手に対し非情に有効な武器であったため、ヨーロッパ中に普及し、16世紀には騎士の最もポピュラーな武器として定着した。
 

バルディッシュ

2005-11-25 21:07:14 | 武器・防具
 刃渡りが60~80センチの長い三日月状の刃を持つ戦斧。
 長さは120から250センチ、重量は2~3.5キロに及びます。
 16世紀から18世紀の東ヨーロッパからスカンジナビア半島にかけてみらる。
 特に16世紀から17世紀の間、モスクワ大公国の歩兵武器として知られている。



 最近は「魔法少女リリカルなのは」「魔法少女リリカルなのはA's」に登場する魔法使いフェイト=テスタロッサの魔法武器「バルディッシュ」の名前として登場しています。作者が自ら著した小説で戦斧と明記している点からも、このバルディッシュが語源であることは間違いないでしょう。

黒作太刀(くろづくりたち)

2005-11-06 08:45:34 | 武器・防具
 環頭太刀から装飾を廃した実用刀。
 刀身は65センチ前後で、反りのない直刀である。
 直刀故に刺突には向くが斬檄には向かない(衝撃にもろい)特性を持つ。
 大和政権下の兵士の装備であるが、その特性故、同時期の蝦夷の用いた湾刀である蕨手刀(わらびでとう)に苦戦した。

環頭太刀

2005-11-06 01:07:46 | 武器・防具
 日本の古墳時代から平安時代初期、大和政権下で普及した刀(片刃)。
 鍔がなく、柄頭に装飾された環が付いているのが特徴。
 古墳時代の4~7世紀に大陸からもたらされて以来、外装に様々な工夫がほどこされた。弥生時代から用いられていた剣(両刃)を駆逐するように、古墳時代中期頃には普及していった。
 刀身に反りはなく、70センチ前後。
 なお、飾りのない実用本位のものを黒作太刀(くろづくりたち)と称するが、こちらは刀身が65センチほどが標準サイズのようである。

 反りがないことで、刺突には向くが斬檄には不向きである。
 斬檄に際し、反りがないと衝撃が吸収されず刀身がおれてしまいかねない。
 大和政権が東国出兵で苦戦したのは、朝廷軍の直刀に対し、蝦夷の湾刀が優れていたからという説もある。

 日本刀誕生前の過渡期的な武器。

 朝鮮半島でも出土することから、朝鮮半島で形成され日本に伝達した物と考えられる。

 ラグナロク・オンラインでなぜか登場している。
 日本ではマイナーな武器のはずなのだが、韓国では違うと言うことか?

チャクラム

2005-11-06 00:59:00 | 武器・防具
インド北部のシーク教徒が使っていた投擲武器。
金属の円環で、外側が刃になっている。
ヒンズーの神ヴィシュヌが用いる。

ガンダムエース2005年1112月号で、シャアに向かって投擲されていた。