新宿のこっちの方って、行ったことがなかった。
そこは西新宿エリア。
7丁目辺りに来ると、渋~~い路地には、こぢんまりした飲食店がチラホラ。
立て続けに赤提灯が並んでるワケではないんだけど、なんか雰囲気良さそうなお店ばかり。
人通りが少ないだけに、「新宿にもこんな落ち着いた雰囲気のエリアがあるんだな~。」 と思ってしまう。
そんな一角に、今回初訪問の、行きたかったお店がある。
店主が、荻窪の「いちべえ」で働いた経験をしたこともあり、当然の事ながら日本酒は充実したお店・・・
という情報を、飲み友達から聞いて、行ってみたかったのだ。
それは 日本酒 兼ネル(カネル)さん。
店名が書いてあるブルーシートの渋さと、
ほぼ全面ガラス戸から伺える店内の真新しい雰囲気とのギャップが、なんだか個性的。
お店に入ると、まず目に入るのが、大きくて煌々と存在感のある冷蔵庫!
(ちなみに、これはカウンターに座ってから入口を向いてパチリ)
冷蔵庫にはビッシリ!本数も銘柄も、けっこうありそう~。
こんな小さなお店に、この大きな冷蔵庫・・・このギャップもまた面白いなぁ。
一緒に飲む友達は、まだ到着していなかったので、一人カウンターに腰を据えて、
ほっ・・・っと、ひとまず落ち着く。
凝っているワケでもないのだけど、シンプルな店内に、物がキチンと並んでいる。
そんなカウンター内に居る店長の伊東さんは、まだまだとっても若くてバイタリティある感じ。
メガネをかけている姿もステキなのだけど、聞けば、普段はコンタクトレンズなんだそう。
「メガネで出勤したら、開店と同時にお客さんがいらっしゃって、
コンタクトに入れ替えられなくて、そのままなんですよ~~。」
って、ちょっとオチャメ(笑)。
ちょこっとお話をし始めると、
聞けば、常時75種類くらいの日本酒が、イイ感じに回転してるんだとか。
まずはゆっくりビールと軽いツマミでスタートしよう。
メニューを見ると、300円、400円、500円、600円、700円 って100円単位に分かれていて
とっても明快。
ていうか、なんてお手ごろ価格。
300円メニューから 熊本県 もろみ豆腐 を。
ちなみに、自分も1人で入ったワケだけど、
同じように、隣には、初老のオシャレなおばさまが、一人で飲みに来てる。
兼ネルにはよく来ているようで、伊東さんやスタッフのお姉さんにも声をよくかけているのだけど、
「これなあに?面白そうだから、食べてみようかしら。」 と、自家製レバーパテ を頼んでいる。
お、いいですね~、そのメニュー。
自分も友達が来たら頼もうっと♪
と思っていたら・・・
「あら・・・アタシ、これ、ダメだわ~~~。」と、どうやら、おばさまの口には合わない様子。
伊東さんも苦笑していると。
「アナタ、これあげる。 食べて食べて~~。いいのよ、気にしなくて。あ!嫌いだったら残して!」
と、お皿ごと、こちらにスルー(笑)。
ま、ま、まぢっすか!・・・なんとありがたい。
残すなんてとんでもない(>_<)!一品、あやかってしまった~~。
その後は、おばさまと日本酒話や小林幸子話(笑)に盛り上がったりして。
いやーーー、おもしろい方だったな~。
さてさて。
そんな自分も、日本酒一杯目を頼んでしまおう。
メニューには 「飲みかけでもお燗にできます」 って書かれてるし、
基本的に、何でも温めてくれるそう。
でも最初は、やっぱ冷たいので飲みたいと思ったのは、どうやらメニューに載ってない。
伊東さんが 「次ください」とか「とりあえず一杯目ください」っていう周囲の人に出していた
天明 中取り 槽しぼり をお願い。
しゅわしゅわ~んな新酒だ。開けたてみたい。
天明らしい旨みも乗ってて、さっぱり美味しい。
「レバに合うお酒を」 と、お願いして出してくれたのが 福祝 中汲み純米 。
お、これもメニューにありません(笑)。
レバーの独特な味わいと、うまく調和してくるな~。
友達が来てからは、おつまみをいっぱい追加。
400円メニューから ピータン 本日のメニューから 甘エビ(たまご付き)刺し
わおー!たまご付き、ナイスです!
この青い卵、よく捨てられてしまうけど、自分は大好き。
と言うと、「自分の好きなのを買ってきちゃうんですよね~~~」という伊東さん、ますますナイスです。
ちなみに、一個一個アップで撮ると大きく感じるかもしれないけど、
一品ずつのお皿は、とってもこぢんまり。
立ち飲み屋っぽい、気軽な雰囲気でいいな~。
日本酒は、なんかもう、伊東さんにお任せしてラクしちゃおう~、ってノリで
「次、温めて美味しいの、ください!」 と言うと、
お酒たちの前に立って、じーーっと考えたり、酒瓶の口を開けて香りをかいで確かめてくれたり・・・
そんな手間をかけてお酒を出してくれる。
武勇 を湯燗徳利に入れて出してくれるので、温度は自分のお好みで。
おつまみも、もうちょっと食べたいのを追加。
本日オススメから 穴子煮こごり 。 定番の500円メニューから 焼きアボカド バター醤油 。
さてさて。
飲んで語っていると、iPhoneにメッセージが。
「みおつくし、飲んでみてください」 と、このお店を懇意にしている友達からメールが。
店主に言うと、2種類だしてくれる。
左の赤いのが オオセト というお米、右が 美山錦 というお米を使ったお酒。
最初、オオセトをお燗、美山錦は味見で冷たいのをいただいたのだけど、
美山錦も断然お燗にしたくなる。
で、飲んでみると、美山錦のバランスの何と良いことか~~~。
お隣のお客さんが頼んでいるのを聞いてて、頼みたくなってしまった 宗玄 しぼりたて に、
冷蔵庫の一番全面にあって、気になっていた 朴 。これは秋鹿の一種。
宗玄、ますます美味しくなってきた♪
お燗を飲み始めて、断然スピードが上がると、一合用のチロリがあっという間に空いていく~(>_<)。
席から冷蔵庫を眺めていると、見覚えの無い銘柄が。
蓬莱鶴 と 忠臣蔵 山廃仕込。
蓬莱鶴は広島のお酒で、ちょっと甘くて重たい・・・かな?!
忠臣蔵の方は、逆にけっこうスッキリ。兵庫かぁ~。
芳水 純米生原酒 責 とかも頼んでみる。
ちなみに、定番の500円メニューの シマアジの味醂干し が、ちょー良い香り。
これだけで、けっこう飲んじゃった。
気づけば、店内は満席で、来たお客さんをお断りするシーンも。
この辺りの事を 「新宿の高尾山みたいなところで」 って伊東さんはおっしゃってたけど、
いやいや、ずいぶん良い感じの賑わいです。
このお店は、去年の11月にOPENさせたそうで、当初はどうしたらいいか分からなかったらしいけど、
「いやー、混むようになって、お店らしくなってきました」 って笑ってるし。
ちなみに、この日は、予約でいっぱいだけど、ほとんどがカップルというのもスゴイ(笑)。
逆にサラリーマンでいっぱいの日もあるらしいのだけど、
とにかく、一人でも、同僚とでも、デートでも、誰とでも気軽に飲みにいける感じ。
だけど、日本酒のラインナップはスゴイ! みたいな。
あーー!
そいえば!!
山形県 秘伝豆 を頼むの、すっかり忘れてた(>_<)。
[日本酒 兼ネル]
新宿区西新宿7-19-21 厳島ビル101
03-3368-6898
17:30~23:30
定休日:日曜
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でも、この店は知らなかった。
本当に外から見た感じも立ち飲みみたいだけど、日本酒は充実してるね。
「カネル」ね。「ケンネル」かと! 笑
高尾山は登山数世界一でギネスに載ってるとか。
店主はそれを知ってたんじゃない? 笑
みおつくしの美山錦呑んでみたい!
昔ながらの西新宿を知ってる人には
真新しいお店なんだと思います~。
>「カネル」ね。「ケンネル」かと
ね!ね!私も、最初「ケン・・・ネル?」って読んじゃいました(笑)。
もともとの意味は、歌舞伎用語で
「男役も女役も両方を得意とするような名役者の意味」だそうです。
男酒・女酒の区別なく,良い日本酒を紹介したいという考えで・・・とのことで。
みおつくしの美山錦、よかったですよ~。
たぶん150mと離れていない
今度、行って見よう・・
思わずコメントしてしまった。
新宿で軽く呑みたいときに、ふらっと立ち寄ることのできる店、という位置づけになるかと。
近くにあるワインの店も気になっています。そっちはいつも大繁盛で、なかなか入れません。
昔から、この界隈の飲み屋さんはご存知なんでしょか?
兼ネルさんは去年できたばかりですが、
なかなか賑わってますよ~。
1人でもふらっと入れる雰囲気なのもイイです。
並んでるお店の種類が違いますもんね(笑)。
新宿駅前から近くて、
1人でもふらっと入れるのは、確かに貴重ですね!
ツマミの種類も、そんな飲み方するにぴったりなのも多いですし♪
西新宿か・・。
肴はよさげだけど・・。
焼きアボカドって、半分に割って、種のところにバターと醤油?
味はどうだったですか?
造れそうだけどなぁ~
生酒用の冷蔵庫なんかな~。
全部冷蔵庫かな?
冷蔵庫へ酒を入れてる居酒屋でいやな経験あるからな~(w)
てっきりまっきのブログで見たんだと思ってた。
冷蔵庫の写真見ると居酒屋じゃなくて酒屋かと思っちゃいますね。
カップルで(カップルじゃなくてもいいんだけど)日本酒って楽しんでくれる人たちがいっぱいいるのはうれしいな。
自分的には、「飲みかけでもお燗にできます」って、優しいなぁ~ 嬉しいですネ、
たまに呑んでいる途中で、グラスを手で温めてもたかが知れてますもんね。
肴も少しずつでのんべーの好きそうなものばかりで、いい感じのお店ですね。
自分ちでも作れると思います。
けっこう美味しいですよ♪
山葵醤油はやった事ありますが、バターだと香ばしくなりますね。
このお店では全部冷蔵庫に入れてると思いきや、
外にあえて放置させるというお酒もありました。
でも、多分、お客用には飽くまで冷蔵管理のものじゃないかなぁ。