もうすっかり秋めいた今日この頃。
暑さはすっかりなくなり、いろんなお店でも秋の食材が出てきていて、
ますます外飲みが楽しい時期♪
でも、そんなお店が数ある中、
食材や日本酒や料理だけじゃない、
お店の外見やその内側の雰囲気からも、きっと秋をいっぱい感じられるだろうな!
と、この時期に行くのもまた楽しみな、
ちょっと遠出しないと行けない 土家 さん。
静かな住宅街に ぽ… っと現れる、土家さんご本人が造り直した古民家風の家は、
お店に入る前からワクワクさせてくれる。
庭に植えてある木々、ほおずきもある~♪ なんて眺めたりして。
やっぱ土家さんは陽の光の中の佇まいがステキだなぁ。
素朴な玄関には、いつも思わず靴を脱いであがりそうになっちゃうのだけど
土足でOK。
さっそく、穏やかな土家さんと、いつもとってもカワイイ奥さんが温かく迎えてくれる。
最近はこのお2人に会いに来るのが楽しみ…っていう感じでもあるかも。
この日もカウンターの一番奥に通してもらいました。
このシンプルなカウンターがほんとに好きなのだ…
でも、左の壁を見ると蕎麦猪口がいっぱい置かれていたり、
ちゃんと飾るところには飾られてる。そのメリハリがステキ。
さてさて、さっそく飲み物を。
メニューにある日本酒は 鯉川 篠峰 宙孤 。(メニューにあった繁桝はこの日は無く)
しかも、土家さんてば、いつも事前予約の電話で、
「いつもありがとうございます。また何か日本酒を仕入れておきますね」と仰ってくれて、
メニュー以外にも美味しそうなのを用意してくださるのだ。。。
この日は 山本 火入れ原酒 と 真鶴 生酛 の2本が隠し酒。
嬉しいです~~~(>_<)!
最初は「冷たいのがオススメ」という山本を。
これは 白瀑 という日本酒を醸している蔵元さんの銘柄で、赤ラベルと黒ラベルがあるそう。
土家さん曰く、蔵としては赤の方に力を入れてらっしゃるとか?!
さてさて。
前回、冬に行った時は単品での料理もあったのだけど、
今は休日のランチタイムは以前からもある 蕎麦懐石 のコースのみ。
以前も蕎麦懐石コースにしたことがあったけど、すんごい満足したっけ。
なので、この日もとっても楽しみ♪
最初のお料理は 舞茸と春菊の冷たい茶碗蒸し 。
出汁が効いたジュレがたまりません…ついついチビチビ食べちゃう。
これだけで30分以上つまんで飲んでいたような。
でも、この後に出て来る 酒肴盛り合わせ が、またたまらない…というのも…
これです!!
やっぱりすご~~~い(>_<)!!
小皿もいっぱいあって賑やかで、見た目にも楽しませてくれる。
それに、夏に食べた時は、夏なりの涼しさを感じさせてくれる演出だったし、
今回はまた、ほっこり温かな秋を感じるような色合い…
細かくメモると、
白菜の間引き菜ときのこのお浸し に 蕎麦豆富 。
その右にあるのは 柿と胡桃の白和え に 湯葉に豆乳を寄せたもの 。
秋刀魚の煮もの に ワカサギの天ぷら 、栗とサツマイモ 。
そして 鴨 & かますの天ぷら 。
ぜ~~んぶ一口サイズで、
もしかして一皿に盛ったらそう大した量じゃないかもしれないけど、
賑やかな盛り方で、見てるだけでも満足感いっぱいになっちゃう。
しかも、どれもこれも秋の食材ばかりで…
盛ってくれているお皿の色合いと言い、ほんっと季節感を大事にしてくれるんだよなぁ。。。
うっとり。
日本酒はもう一つ冷たいので 篠峰 を。
冷たいのも温かいのも、土家さんの "温かな" 酒器で出してくれる。
次からはお燗で 鯉川 うすにごり を。
酒肴盛りのあとも、もちょっとおつまみは続く。
蕎麦がきは秋刀魚のつみれと供に。
この秋刀魚の出汁が効いた汁と蕎麦がきが合うのだ。
もちろんお酒のアテにもサイコー!
ここら辺で、真鶴 生酛 を。
実はこれ、この日のおつまみにもピッタリで、2回も頼んじゃった。
2回目はけっこう熱めにお燗にしてもらったけど、うま~~~い。
ゆっくりチビチビ飲んで時間が経つと、
目の前の窓から差してくる陽の光も変わってくる。
それを、目で…肌でで感じるのもまた、土家さんならではで好きなところ。
そこに、働いている土家さんの姿があるのも、良い光景♪
何か蒸してるのかな…?
と思ったら、次のおつまみは 鴨そぼろの蒸し物 だ。
外はもっちもちの芋で、中にじゅーしぃな鴨そぼろが包まれてる。
東村山の近辺では、この鴨そぼろも結構売られてるとか?!
餡がまた美味しくて、これもお酒のアテにぴったり(>_<)。
合わせて 宙孤 ひやおろし を熱めにつけてもらう。
うわ~~これも良いなぁ…。
旨味があるけどおつまみを邪魔しない…というか引き立ててくれる。
なんだか…
土家さん、ご自分の料理に合うお酒のチョイス"力"がパワーアップしてるような気が。
さてさて。
蕎麦懐石が終ってしまうのは名残惜しいけど…
最後の〆の 粗挽き田舎そば 。
量は、つまみに対して程よい感じだし、
何と言っても、この粒々感がたまりません(>_<)!
ごつごつとした見た目だけど、味は見た目以上に繊細で…
でもでも "噛む" 楽しさもある蕎麦…っていうのかなぁ。
お酒を口に含みながら食べると、これがまた…旨い。
写真ぶれちゃった…けど、蕎麦湯は、いつも素敵な器に入れてくれる。
おお!今回は珍しく?!デザートまでちゃんと写真を押さえてるワタシ(笑)!
柚シャーベットで口の中もさっぱり。
すっかり蕎麦懐石をめいっぱい堪能しできちゃって、料理はこれで3500円っていうのは驚き。
でも、料理だけじゃない…
たとえばこの日も。
飲んでる途中、トイレに行くのも、実はちょっとした楽しみなのだ。
というのも…
トイレまでの短い廊下には、さりげなく、でもとってもセンスある飾りが。
ちょこちょこ…と乗ってる小さい物体は何だろう?ってよく見ると…
手作りのバッタだ~~~!かわいいー。
古そうな調度の上には 柿 が飾られてたり。
こういうさりげなさが、土家さんのほんっとに良いところというか、
個人的に大~~~い好きなところ。
お料理やお酒を楽しむだけじゃなくて、
ここで時間をかけて、陽の傾きを楽しむ事、
そして、それ以外にもいろ~~~んな「これステキだな…」っていうのがあって、
この家一つをめいっぱい体感しつつ、土家さんを楽しめるのが、
良いんだぁ~~。
[土家]
東村山市野口町4-18-1
042-392-9457
11:30~14:00 / 17:30~20:30
水曜定休
禁煙
蕎麦懐石は要予約
[以前の日記]
・2012/1/22 冬の土屋さん
・2010/7/4 土家さん手作りの器
・2009/9/2 蕎麦懐石
まぁ、ここ見る前写真だけブログの見てたから、違和感なかったけど・・・笑
土屋さん、いい感じの気の使いようだねぇ。
相変わらず蕎麦も美味そうだ!
土日は前のように
「右から左まで一品おつまみを」ができなくなりましたが(笑)、
ゆっくりつまんでると、いやいやこの懐石料理でも
十二分に満足できます~。
なんといっても酒肴盛りの飾り方がホントにいつも違ってステキで。
酒屋でもない蔵元でもない、自分みたいなタダの一介の飲兵衛が
「どこの酒屋さんから仕入れてるんですか?」って聞くのって、
なんだかイヤラシくって(= 恥ずかしくって)、
土家さんにもそんな話しをした事が皆無なんです。
で、今回も
"おおー!鯉川さんがあってうれしいーー!"
以上!!
て感じで(笑)。
お役に立てるかわからないですが、
土家さんの良さはいっぱいお話しますよ~~♪
あ、武蔵小山の「ちりん」にもまた行ってみたいです。。。
なんだか一生行けないような気になって来ました。
1.5人前というのが4980円であれば調度良さそうです。
それは何か運命的なものを感じますね・・・
でも、最近はフルにお店にお客さんを入れないようなので、
この日も3組(2人・2人・4人)のみでした。
かなり前もって電話予約した方が良いみたいです。
「仕事後に居酒屋へ」も好きなのですが、
土家さんの「非日常の家」というこの環境でいただくお酒、おつまみ、蕎麦は、また格別です。。。