沖縄時間 ・・・

ゴルフの日の朝は早い。。。

前夜、なんやかんやと外飲みの後も、宿のリビングで再び飲みだして夜更かしても、起床は5時。
沖縄の日の出時刻って、本州と比べても1時間くらい差があるのかな、まだまだ暗い。

しかも、“この時期のゴルフといったら沖縄だろーー♪”　と言われて、
南国を期待して行ったのに・・・

沖縄といえど、けっこう朝は寒くないっすか？！
風も強くないっすか？！

でも、フォーボール形式ってことで、まったくお遊びモードな我々女性陣はスコア関係なく、
「あ！だふった！もう一回♪」　「この辺に置いて打っていい？」　なんて、ありえないルールで楽しんじゃった。

だがしかし、真剣にスコア100切るのを目指していた初心者男2人にとっては、
この オリオン嵐山 というゴルフ場は、ものすごい難しいコースだったらしく
終わって早々、彼らは　“どよよよ～～～～ん”　。

「ちくしょー！！池とかバンカーが多すぎるんだよっっ！」　・・・こらこら、ゴルフ場のせいにしない。
「7番のやろー（アイアン）が言うこと聞かねーんだよっっ！！」　・・・こらこら、道具のせいにしない。
「もーやだぁ！おれ、ゴルフきらい！もうやらない！」　・・・"男に二言なし”って言葉、知ってる？

まぁまぁまぁまぁ。
スコア最悪だったからって、そんな凹まないで（笑）、遊びに出かけよう！！
なにも沖縄はゴルフだけじゃない！


ランチでは、みんなが行きたがっていた、「沖縄といえば」らしいファーストフード店、A&W　へ。
“All American Food”　というキャッチコピーに、
「ドライブスルーも、店員さんがローラースケートで持ってきてくれそうじゃん？！」なんてノリ。

確かに店内も雰囲気はアメリカ～ンだし、なんとなく期待してしまう。

が、しかし。
やっぱりオチは。

ふつーーのバーガー・・・
というか　「これならフレッシュネスとかモスの方が旨いよね」　とか、言いまくりな我々。


行ってきたゴルフ場を経営してる　オリオンビール名護工場見学 にもレッツゴー。

日本全国へ（そして、NYのT寿司さんへも？！）出回っているオリオンビールは、
すべてここ、名護工場で造られてるんだそう。

見学の時間帯で、たまたま地元の少年野球チームの社会見学と一緒になったのだけど、
これがまた面白い。
ホップや麦芽の匂いを体験できるコーナーに来ると、みんなして

くせーぇっっ！！

えぇ？！まじ？。。。おえ！くっせーー！！
　　　おれも、おれも！！
  うえ～～
　　　おえ～～～
くせえ～～！！！！

って、“くさいくさい” 言いながらも、少年たちみーんな、そのコーナーに群がる。
おもしろいよっ、きみたち！（笑）
ビール工場内の見学は、そっちのけ。この小学生たちの行動が見ていて楽しくなってしまった。

その後は、待ってました！な、無料試飲2杯までのサービス！いえい！！

ゴルフ後でさっぱり飲みたいみんなと、嬉しそうに　"かんぱーい♪”

ところで、まともに運転できる3人ともに飲んじゃってるんですけど・・・この後も車で観光地へ回る予定。
なので、シークワーサージュースを飲んでいる下戸の先輩奥さんが、この後の運転手。

んが。

「ひぇぇぇ～～！アクセルとブレーキ、逆！逆！」
「急ブレーキは危険だってば、やさしく踏んで～～」
「はい！今！！ウインカー！」
「いや、だめだ（汗）　車線変更は高度すぎて無理だ！！」
「おいまて！40キロ以上出すな！」

と、隣で指示している先輩も真っ青な、見事なペーパードライバー。
オリオンビールごとき、一気に酔いが覚めました（汗）。


なんとか無事故で無事に、沖縄本島最北端の 辺戸岬 へ行ったり。

観光地定番の 万座毛 も、相方は初めての沖縄だから、一応押さえておかないと。




ところで。
沖縄って米軍基地もあるし、脂ギトギトな和牛ステーキなんかじゃなくて、
アメリカンステーキみたく美味しいイメージがあるのは私だけ？！

この日の夕飯に選んだのは、地元名護での口コミもなかなか良くて、いいカモと思った、
レストラン ふりっぱー というステーキ屋さん。

「にーく！にーく！！」　と、肉に嬉しそうな男どもは、手を叩いて入る（笑）。

でも、このお店では、ステーキだけでなく伊勢エビも人気がある、というのは密かに事前調査済み。
なので自分は　伊勢エビ と サーロインステーキ　のセットを注文。

でっかーい伊勢エビの　海老ミソ　をグラタンっぽく仕上げた頭部と、旨み凝縮のエビ肉。
ステーキも我々好みの“脂すっきり赤みぎっしり”だし、これで 2800円 って、あんびりーばぼー！

さて。
この後は、「宿のリビングで飲み直すか。せっかくだから泡盛飲もう。」と、珍しくみんな飲む気満々。
わーい！宿近くに泡盛の酒屋さんを目ざとく見つけていたんだ♪　

泡盛をゲットして宿へ戻ると、キッチンで晩酌しているご主人に奥さん。
「リビングで飲んで良いですか？」　と聞くと、ご主人も奥さんも優しく　"どうぞ、どうぞ"と。

今回お世話になった宿は、名護にある 沖縄時間 という名前の小さな民宿なのだけど、
ここがまた、ステキ。

宿というより、思いっきり普通の一軒家で、とても家庭的なのだ。

最初に出迎えてくれた奥さんは、美人で人懐っこくて、すぐに我々も馴染んでしまった。
いろいろお話を聞いていると、
お子さんたちが家から巣立ち、空いた子供部屋を客室に改装して民宿を始めたそう。

リビングやダイニングルームは南国のリゾートっぽいし、とっても良い雰囲気。

たくさんある口コミの中からチョイスしたけど、ココは、まさにビンゴだなぁ♪　

しかも、やっぱ自分の第６感ってスゴイ？！　
だって、ご主人も飲兵衛なんだもの（笑）

前夜も「そんな良いものじゃないですが、これ飲んでください。」
と、ご主人の晩酌用の泡盛を出してくれたし、
2日目も、我々が買ってきた泡盛を見るなり　「それは強そうだから、氷、大目に買ってきますね。」　と。

その買ってきたお酒とは、“泡盛らしいクセのある古酒”　とお勧めしてもらった琉刻 という5年古酒。

ご主人の言うとおり、確かに度数は43度と、ちょっと高め。
あまり強くない先輩と相方に　「くれぐれも水割りで飲んでくださいよ。」　と言う傍ら、ロックで飲んでみる自分。
解けた氷が泡盛となじんでくる頃合いに、とってもまったりとした味わいになる。
あの酒屋のおっちゃん、口は悪かったけど、でも良いお酒を買わせてくれたんだな・・・


4人で賑やかに、笑いながらTV見たり談笑してると、
酔いも良い感じになってるご主人が、
またまた　「賑やかでなんとも楽しそうですね～。この泡盛には、この 島タコ がきっと合いますよ。」　と。

うわーい！これまたステキなおつまみだ～。
島タコって何ですか？　と聞くと 「沖縄で獲れたタコのことを言うんですよ」　とご主人。

なんだか・・・

なんだかうれしいなぁ（涙）。
ご主人・・・というか、お父さん、沖縄のことを聞くと嬉しそうに話してくれる。

最初、我々が4人でワハハワハハ！と談笑している時にもキッチンで1人静かに晩酌していたから、
賑やかな我々と一緒にお喋りしたくなったんだろうか。


たった2泊3日だったけど、あれこれお話が聞けたりしてすっかりお世話になってしまった。
最後の最後に　「実は、まだ民宿を始めて2ヶ月なんです」　というお言葉が。
そんな最近だったんだ！

まだまだ手探りな状態で至らない所があって申し訳なかったです～と見送ってくださったけど、
いやいやいやいや、逆に、とっても温かい気持ちになれました。
また来たいなぁ、と思わせられる、本当に良い宿だったなぁ♪


ちなみに。
結局、43度の泡盛は、ほとんど自分が飲んで空にしてしまった。
薄い水割り3杯くらいで眠くなって、先に撃沈した先輩の
「ひえぇ！あれ、全部飲んじゃったの？！で、今朝ケロっとしてるの？！」　
と、すっとんきょうな声を車の中で聞きつつ、今度は那覇に向うのだった。