初めての石垣島、宿泊は島の北側の 川平湾 に取ったのだけど、南側にある繁華街(離島ターミナルがある近辺)までは車でたったの20分。
ということで、初日は 川平湾のシュノーケリングツアー の後に、繁華街に車で繰り出してみることに。
「市役所通り」は、コッテコテなお土産やさんがいっぱい。
まぁーせっかく旅行に来たんだから、こういう “ぷわぷわ” した雰囲気の場所に訪れるのも良いんだけど…んー…お土産やさんには、やっぱ興味ないかなー。
今回、繁華街まで繰り出した目的は 石垣牛のステーキを食べること。
私としては、素朴な沖縄料理で泡盛飲みたかったんですけどね…
「石垣牛!うめぇらしいぞ!今夜は焼肉とかステーキとかどうだ?!」
「ぼくステーキ食べたぁーい!!」
「よっしゃ!石垣牛のステーキ食いに行くぞー!!」
とメンズが何だか盛り上がっちゃいましてねぇ…
ハイハイ、お肉食べに行きましょうねー…
…って最初は乗り気ではなかったんだけど、たまたま石垣島の情報誌を見ていて、目についたお店が、すっごいよかったー!
NATIVE DELI ネイティヴデリ
離島ターミナルから徒歩5分くらい、石垣島公設市場の近くの脇道にある。外見は南国っぽい感じで良い雰囲気。
外に貼ってあるメニューが、まぁ何というか観光客向けのコッテコテな感じだし、石垣島の情報誌も一面バーン!とコッテコテだったので、大箱なのかなー若いバイトちゃんがいっぱいいるようなお店なのかなーって思ってたんだけど…
イイ意味で裏切られた!
店内は想像以上にちゃんとしてる、というか、店長が一人で切り盛りしていて、こぢんまりした良い雰囲気。
店内に飾られてるのは本物のグリーンだし、店長さんの趣味なのかな?アクセサリーのお店も併設されてる。
さてさて、これがそのコテコテなデザインのメニュー(笑)。
なんかガチャガチャして見づらい〜…って思っていたら、店長さんが「マズは、説明スルネ」とテーブルに来てくれた。日本語はペラペラだけど、ドイツ人なんだとか。
この店長さんが、私にはツボ〜!
「もーネ〜、キョウハ大変ダタヨ!早い時間に台湾の団体さんがキテネ、サラダ作りまくったヨ〜。」
って、知らんがな(笑)!って思うような話をバンバンしてくる、すっごいフレンドリーかつ going my way な面白いおじさん。
まずは オリオンビールの生 と、たこわさび。
えーと、たこわさびは私専用のアテでーす(笑)。ステーキ屋さんにタコわさあるなんて珍しい!って思って。地タコを使っているらしく、ぷりっぷり。
ちなみに、この時も、ステーキを注文したあとに「ビールも…」って言おうとしたら、「チョトマッテ。またクルカラ。まずはステーキ仕込みスルカラネ!」って、やっぱりマイペースな店長さん(笑)。
ステーキは「セット」にすれば、サラダ + アーサ汁 + ライス が付いてくる。
しかも、アーサー汁とライスはセルフでおかわり自由!
アーサー汁がおいしーい!色からして、これは乾燥アーサーじゃなくて、生のかな。
サラダも予想以上に美味しい!
店長が自ら混ぜ混ぜしてくれるのだけど、バジルドレッシング が、いい〜感じ!
この時は私たちともう1組だけだったから、ちょいっと手が開くと「どう?」ってテーブルに声をかけに来てくれる。
「サラダおいし〜です!」って言うと、「このバジルね、うちの庭の。自家製ドレッシングダヨ。」とな。店内のグリーンの多さを見てると、植物の世話も好きなのかな〜。店長のお庭の畑には色々ありそうだ。
そうこうしていると、ステーキが登場ー!!
相方は イチボステーキ 250g。ムスコは ランプステーキ 150g。
私は 肩ロース 200g でーす。添えられている 抹茶塩 でいただきまーす。
ミディアムレアでお願いすると、ほんっとに良いレア加減!
しかも旨味がぎゅっと詰まってて、うまーい!!そしてやわらかーい!!しかも脂っこくなーい!!
そもそも「ステーキ」というと、鉄板でジュージュー音を立てて出てくるイメージだけど、ネイティブヴデリでは、木に乗せられてくるし、ステーキ自体も熱くない。ていうか冷めても美味しい。
ローストビーフとも違うし、なんでこんな旨いんだろう?!
私も相方も、黒毛和牛よりアメリカの赤身しっかりなステーキの方が好き。石垣牛は言ってみれば 霜降りな黒毛和牛 、私にとっては苦手なタイプだったはずなんだけど、これは脂っこさもないし、パクパクいけちゃう。
なぜ?!
って思いながら食べていると、また店長さんがテーブルにきて「どう?」って声をかけてくれる。
「石垣牛食べるの初めてですけど、美味しいですね!」って言うと、このお店では 真空調理法 にこだわっている話を色々聞かせてもらえました。
真空パックして低温加熱、その間に旨味はぎゅっとお肉に凝縮、水分が逃げることなく、余分な脂は出て行く、とな。
パックから出す際、脂のドリップはそのまま捨てる。
だから冷めたときの脂の臭みはないし、水分も留まったままで、とても柔らかく仕上がるんだとか。
へぇ〜〜〜。
「この調理法をやって長いケド、もう他のステーキだと脂が臭クテ、食べられないヨ。」とな。
この日、午後のシュノーケリングで思いっきり運動したから、ちょー腹ペコ!!で来たので、3人ともペロリ。
…どころか、ムスコは早々に自分のステーキを食べ終わり、ご飯も3杯もおかわり。その上、私が食べてる最中の肩ロースにも手を出して来た(笑)!
それを見て店長も「ママのも手ヲ出しテルカ!イイネイイネ!ウチの孫もこのサイズはペロッと食べるヨ」とな。
お孫さんいるんですか!って言ったら「ホレ、そのメニューに乗ってるの、ワタシのムスメね。」とな。東京でモデルをやっているらしい。すごいじゃないですか!
「本も書いててamazonで売ってるラシイヨ。そっちの仕事が忙しいみたいでチットモ帰ってコナイ。」と愚痴〜〜(笑)。
なーんて感じで、まだ空いている時間だったからか、店長さんがテーブルに張り付いてくれて、いろんな会話に盛り上がる。ネコ好きな話が、これまた長いこと長いこと。
まぁ…私はこういうお店の人との会話は大好きだから良いけど、うっとおしく感じる人には辛いかも〜?(苦笑)
でも、石垣牛の真空調理法によるステーキ、これはマジで旨い!また食べたい!って思える味。
こんなに美味しいのに、情報誌の広告とかメニューのデザインが、チェーン店みたいでコッテコテなのがもったいないわ〜ははは。
【NATIVE DELI ネイティヴデリ】
沖縄県石垣市大川239
090-3790-1576
17:30~21:30(L.O)
不定休
真空調理、旨味逃げなくておいしいし、高熱加えないので肉にダメージ少なく、失敗も少ないのでいいみたいですね。
美味しそうな焼き上がり。
若の食欲すばらしい。
ビールの後はどうされたのですか?
真空熟成(ウェットエイジング)っていうのはアメリカにもあるので知っていましたが、
真空調理法というのは初めて知りました!
霜降り肉は苦手だったんですが、これなら脂っぽさはないし、さらりと食べられましたよ〜。
雪と満開の桜…喜んで良いのか…
地球が明らかに変になってきてる証拠ですよね〜〜。
石垣牛に真空調理かぁ。美味そうだな!
でも、思うんだが、ステーキと泡盛は合わない気がする。 笑
そうそう、ステーキに泡盛は合わないかなーって思って、この日はビールのみ。
宿に戻ってから泡盛飲みました(笑)
美味しいの?
D.C.にもあって、2〜3回ほど現地の友達に連れて行ってもらいましたよ〜。
ルースクリスと同じようなコンセプトで、さらにお値段ちょっと高め。
接待なんかに使われる雰囲気なので、そりゃあステーキは美味いと思います。