産経新聞9月5日付、石原慎太郎氏のエッセイ「日本よ」を読んだ。
大筋では納得がいくものの、東條英機と大西中将、阿南陸相の最後を対比させた部分には不満がある。
引用開始
「A級戦犯の象徴的存在、かつ開戦時の首相東条英機は、戦犯として収容に来たMPに隠れて拳銃で自殺を図ったが果たさずに法廷にさらされた。彼を運び出したアメリカ兵は、彼が手にしていた拳銃が決して致命に至らぬ最小の22口径なのを見て失笑したそうな。」
引用終了
私は東條英機に対する石原氏の考え方は知らない。
彼の本意を読み取れていないのかもしれない。
でも、この書き方はひどすぎないだろうか。
貶めていると言っても言い過ぎではないと思う。
東條英機は遺書にも書いているように戦争責任は自分にあると考えていたからこそ、すぐに自殺することをしなかったのだと私は考えている。
東條英機は国内に対しては責任があるから、日本政府が逮捕状を持ってきたら潔く出るが、連合軍が持ってきたら自決すると決めていた。
その日が来た時の為に、いつも心臓のところに墨で○印をつけて。
その日、やってきたMPに窓から逮捕状の有無を聞いたら、日本政府の逮捕状ではなく、英文の逮捕状だった為、家中の鍵を締め、妻のカツ(多くはカツ子とされているが本来はカツだとのこと)を逃がし応接間で自殺を図るけれど、GHQは、決して死なせるなと米軍人からの大量輸血と万全最高の治療体制で、蘇生させたのだった。
なんで頭をぶち抜かなかったのか、という話があるけど、
官邸ではなく自宅であったため、家族に頭を撃った死体を見せたくなかった、ということらしい。
なんで心臓がぶち抜けなかった、という話があるけど、
左利きであったこと、つまり、とっさの事ゆえ、利き手を使ったであろうということと、旧式の拳銃であったため、反動が大きかったということ。
ではなぜ、そんな拳銃を使ったんだ?、という話があるけど、
可愛がっていた娘婿、古賀秀正・元陸軍少佐が自決した拳銃だったから。
応接室には自分の護身用拳銃、娘婿が自決に使った拳銃、短刀があり、どうしてその拳銃を使ったのか、東條英機はそれを一言も言わなかった。
処刑直前、古賀のピストルで自決したことを妻に伝えてくれとだけ言ったのだ。
「MPに隠れて」だの、アメリカ兵が「失笑したそうな。」というところで対比を終わらせるなどは、言葉を扱っている人なのだから、選んでその言葉を使い、いちばん効果的な書き方をしたのだろう。
ひとりの日本人としては、まことに悲しいかぎりである。
大筋では納得がいくものの、東條英機と大西中将、阿南陸相の最後を対比させた部分には不満がある。
引用開始
「A級戦犯の象徴的存在、かつ開戦時の首相東条英機は、戦犯として収容に来たMPに隠れて拳銃で自殺を図ったが果たさずに法廷にさらされた。彼を運び出したアメリカ兵は、彼が手にしていた拳銃が決して致命に至らぬ最小の22口径なのを見て失笑したそうな。」
引用終了
私は東條英機に対する石原氏の考え方は知らない。
彼の本意を読み取れていないのかもしれない。
でも、この書き方はひどすぎないだろうか。
貶めていると言っても言い過ぎではないと思う。
東條英機は遺書にも書いているように戦争責任は自分にあると考えていたからこそ、すぐに自殺することをしなかったのだと私は考えている。
東條英機は国内に対しては責任があるから、日本政府が逮捕状を持ってきたら潔く出るが、連合軍が持ってきたら自決すると決めていた。
その日が来た時の為に、いつも心臓のところに墨で○印をつけて。
その日、やってきたMPに窓から逮捕状の有無を聞いたら、日本政府の逮捕状ではなく、英文の逮捕状だった為、家中の鍵を締め、妻のカツ(多くはカツ子とされているが本来はカツだとのこと)を逃がし応接間で自殺を図るけれど、GHQは、決して死なせるなと米軍人からの大量輸血と万全最高の治療体制で、蘇生させたのだった。
なんで頭をぶち抜かなかったのか、という話があるけど、
官邸ではなく自宅であったため、家族に頭を撃った死体を見せたくなかった、ということらしい。
なんで心臓がぶち抜けなかった、という話があるけど、
左利きであったこと、つまり、とっさの事ゆえ、利き手を使ったであろうということと、旧式の拳銃であったため、反動が大きかったということ。
ではなぜ、そんな拳銃を使ったんだ?、という話があるけど、
可愛がっていた娘婿、古賀秀正・元陸軍少佐が自決した拳銃だったから。
応接室には自分の護身用拳銃、娘婿が自決に使った拳銃、短刀があり、どうしてその拳銃を使ったのか、東條英機はそれを一言も言わなかった。
処刑直前、古賀のピストルで自決したことを妻に伝えてくれとだけ言ったのだ。
「MPに隠れて」だの、アメリカ兵が「失笑したそうな。」というところで対比を終わらせるなどは、言葉を扱っている人なのだから、選んでその言葉を使い、いちばん効果的な書き方をしたのだろう。
ひとりの日本人としては、まことに悲しいかぎりである。
街中にいた。
元兵隊さんはよく言っていた。
頭を撃たれても、すぐには死なないよ。
心臓撃たないとだめだよ。
頭撃たれた人、かわいそうだったよ。
おれは息子かわいさに小林興起裏切った
じじいより、元兵隊さんの言葉を信じるね。
との事だが、東京九段にある靖国神社には、どちらの方も祀られている。
いったい、何のことを言いたいのか。
何のために参拝しているのか。
教えてくれるかどうかわかりませんが、私も靖国神社に問い合わせてみます。
同時に石原氏の「宣戦布告」のサイトにあるメアド宛てに訂正を申し入れます。
英霊の言の葉にも~命として記載されています。
産経のコメントが得られたので記します。
石原氏のエッセイ「日本よ」に関して
産経の意見でイエス・ノウを言えません。
来月の第1月曜日の掲載をお待ちください。
石原氏から何らかのコメントがあるかもしれません。
あしからずご了承ください。
さらに産経の6日付3面の左下、訂正で
“五日付一面、石原慎太郎氏の「日本よ」で、「なぜ大西中将や阿南陸相は合祀されないのか」とありますが、両氏は靖国神社に合祀されています。おわびして、訂正します。”
とありました。
産経としては事実と違ったことを書いてあるエッセイを掲載したことをおわびし、訂正したということですね。
靖国神社にも電話してみたのですが、ものすごい反響だったとの事です。
おそらく石原氏の所も同じ状況だと思いましたが、私も訂正を求めるメールを入れました。