視覚障害者の化粧をテーマに研究されている学生さんから連絡を受け、わたしも弱視者としてアンケートに答える形でその研究に協力することとなりました。
普段どのように人の顔がみえているか、化粧を始めた時期、化粧で困ること・・・・などの質問がメールで届き一問ずつ回答しました。
まず、どのように人の顔が見えているかですが、対象物から10センチくらいにピントが合うように思うのですが、まさかそんなに近づいて人の顔を確認するわけにはいきません。ですから、背格好や髪型などはそれなりに見えていますが細かいところまでは見えません。当然化粧をしているかどうかは見えませんので、「すっぴんで誰だかわからなかった。」とか「化粧でいつもと全然違う雰囲気だった。」と言う感覚が不思議です。化粧で誰かわからないって、普段どんなに細かいところで見分けているのだろうかと感心してしまいます。普通にみえていた頃は自分もそんな風に人を見ていたのでしょうかね。もう、すっかり忘れてしまいました。
蛇足ですが、自分は見られていても人のことがちゃんと見えないせいか、周囲の人達が化粧をしているのかどうか、しているならどんな化粧なのかに興味があり、子供の授業参観などから帰宅すると、ついその辺りの質問を同行した夫にしてしまいます。
話しをアンケート関連に戻しますが、化粧をし始めたのは周囲が化粧をし始めた十代半ばです。既に今とさほど変わらぬ視力になっていたので、パウダーファンデーションと口紅くらいしかつけていませんでした。二十代半ばの社会人のころ、化粧好きの友人が時々たくさんのメイク道具を使ってフルメイクしてくれました。「化粧映えする顔なのになあ~」と言う彼女の言葉をうのみにし、〝少しでもキレイになりたい〟という女心に火がつきました。そして、その友人にそれまであきらめていた口紅以外の化粧の仕方を教えてもらい始めました。「このくらいの筆圧、覚えてて。」「こんな感じで指でやってみて。」など何度もやらせてみてはチェックしてくれました。「マスカラコームを使ったら玉になっているか見て確認しなくてもキレイにできるよ。」「リップライナーを使ったら、きっちり塗れてるみたいに見えるよ。」などなど、どれくらいの期間だったかわかりませんが、遊びにくる度に見えにくいわたしに役立ついろいろな技を伝授してくれました。拡大機能付きの鏡でも微妙な色はわかりませんし、仕上がりを目で確認することができないのですが、逆に自分で見えるほどのアイシャドウなら付け過ぎだと判断できるので、やはりその拡大機能付きの鏡は大切でした。なんとなくついているようなその感覚を覚えるまではけっこう大変でいろいろな失敗もしました。
そうそう、いつもリップライナーの威力を自分では実感できないのに、今日は何だか輪郭が見えるような気がするなあと鏡を見て思いました。出掛けようとしたものの気になってティッシュで拭き取ってみると何だか変な色。よくよくメイク道具を確認すると、リップライナーではなく、興味本位で買った黒のアイライナーを使っていたことが判明したのです!危うくピンクの口紅を黒で縁取った唇で出掛けるところでした。冷や汗がどっと出たような感覚を覚えています。
そんなこんながありましたが、根気強い友人のお陰で、リキッドファンデーション、アイシャドウ、マスカラ、口紅をちゃちゃっとつけて毎朝出勤できるようになっていました。眉を描くこととチークは何度チャレンジしてもマスターできませんでしたが、口紅だけだったのに比べると大きな進歩でした。
覚えの悪いわたしに付き合ってくれた友人Mちゃんには感謝、感謝です。時々、メイク道具まで買ってきてくれましたね。本当にありがとうございました!!
普段どのように人の顔がみえているか、化粧を始めた時期、化粧で困ること・・・・などの質問がメールで届き一問ずつ回答しました。
まず、どのように人の顔が見えているかですが、対象物から10センチくらいにピントが合うように思うのですが、まさかそんなに近づいて人の顔を確認するわけにはいきません。ですから、背格好や髪型などはそれなりに見えていますが細かいところまでは見えません。当然化粧をしているかどうかは見えませんので、「すっぴんで誰だかわからなかった。」とか「化粧でいつもと全然違う雰囲気だった。」と言う感覚が不思議です。化粧で誰かわからないって、普段どんなに細かいところで見分けているのだろうかと感心してしまいます。普通にみえていた頃は自分もそんな風に人を見ていたのでしょうかね。もう、すっかり忘れてしまいました。
蛇足ですが、自分は見られていても人のことがちゃんと見えないせいか、周囲の人達が化粧をしているのかどうか、しているならどんな化粧なのかに興味があり、子供の授業参観などから帰宅すると、ついその辺りの質問を同行した夫にしてしまいます。
話しをアンケート関連に戻しますが、化粧をし始めたのは周囲が化粧をし始めた十代半ばです。既に今とさほど変わらぬ視力になっていたので、パウダーファンデーションと口紅くらいしかつけていませんでした。二十代半ばの社会人のころ、化粧好きの友人が時々たくさんのメイク道具を使ってフルメイクしてくれました。「化粧映えする顔なのになあ~」と言う彼女の言葉をうのみにし、〝少しでもキレイになりたい〟という女心に火がつきました。そして、その友人にそれまであきらめていた口紅以外の化粧の仕方を教えてもらい始めました。「このくらいの筆圧、覚えてて。」「こんな感じで指でやってみて。」など何度もやらせてみてはチェックしてくれました。「マスカラコームを使ったら玉になっているか見て確認しなくてもキレイにできるよ。」「リップライナーを使ったら、きっちり塗れてるみたいに見えるよ。」などなど、どれくらいの期間だったかわかりませんが、遊びにくる度に見えにくいわたしに役立ついろいろな技を伝授してくれました。拡大機能付きの鏡でも微妙な色はわかりませんし、仕上がりを目で確認することができないのですが、逆に自分で見えるほどのアイシャドウなら付け過ぎだと判断できるので、やはりその拡大機能付きの鏡は大切でした。なんとなくついているようなその感覚を覚えるまではけっこう大変でいろいろな失敗もしました。
そうそう、いつもリップライナーの威力を自分では実感できないのに、今日は何だか輪郭が見えるような気がするなあと鏡を見て思いました。出掛けようとしたものの気になってティッシュで拭き取ってみると何だか変な色。よくよくメイク道具を確認すると、リップライナーではなく、興味本位で買った黒のアイライナーを使っていたことが判明したのです!危うくピンクの口紅を黒で縁取った唇で出掛けるところでした。冷や汗がどっと出たような感覚を覚えています。
そんなこんながありましたが、根気強い友人のお陰で、リキッドファンデーション、アイシャドウ、マスカラ、口紅をちゃちゃっとつけて毎朝出勤できるようになっていました。眉を描くこととチークは何度チャレンジしてもマスターできませんでしたが、口紅だけだったのに比べると大きな進歩でした。
覚えの悪いわたしに付き合ってくれた友人Mちゃんには感謝、感謝です。時々、メイク道具まで買ってきてくれましたね。本当にありがとうございました!!