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ママは弱視 子育て日記

弱視ならではの視点での雑感ブログです
弱視をご存知の方にも そうでない方にも
気軽に読んでいただければと思います

入学準備

2012年02月28日 | 日記
先週の22日は、上の子が入学する小学校で保護者会と学用品の買い物がありました。今回は事前に担当の先生に内容を確認したり、わたしの見え方を分かって下さっている方に一緒にいてもらいたい旨を告げていたので安心して出席できました。
普段、歩き慣れていないところの段差などは躓いたり転びそうになったりするのは普通のことですが、丁寧に教えて下さったり、買い物の時には見分けにくいお札をササッと確認して下さったりで、いたせり尽くせりでした。
Mさん、本当にありがとうございました!!

帰宅して買い求めた学用品を出してみると、想像どおり「さんすうセット」には細々したものがたくさん入っていました。子どもの名前を印字したシールを注文していたので、貼り付けるだけですから、書き込むという作業は無く、私たちの親世代よりはラクナのでしょうが、それにしても大変そうな作業です。
こんな細かい作業、夫に任せればよいのでしょうが、せっかく専業主婦なので挑戦してみようと昨日思いたちました。
一番面倒そうなお金やおはじきの名前シールから始めようとして、その小ささに驚き増した。手持ちで一番倍率の高い22倍のルーペでも何となく文字らしきものが書いてあるなと分かる程度です。おまけに、花形のおはじきがとても小さく、名字と名前が分かれていて、一個のおはじきにフルネームを入れるために、爪の先ほどの極小シールを花びらの形に合わせて
2枚ずつ貼らねばならないのです!!
拡大読書器(私の使っているものは、モニターの下にカメラがついていて、対象物を置き倍率やピントを合わせて読んだり書いたり細かい作業ができます。)を最高倍率にするとその極小文字まで見えるので、モニターに映しだされたおはじきとシールと巨大な私の指を見ながら慎重に作業を進めました。高倍率なので、指にとったシールの文字を確認しようとすると、またピントを合わせ直したりで何たる効率の悪さ!でも、出来ないことはないと確信し、時間をかけて何枚か貼りました。
夕食後、娘が「シール貼り手伝う!」と言って私の横で当然ながら裸眼でその細かい作業をやり始め増した。そして、私がシールを見失ったり、貼り損ねたりしているのをさっさと手伝って、「はい、ママ、ここよ。」とか「できる?」とか言いながら独走態勢でどんどんシールを貼り終えて行くのですよね。こうなると、手伝ってもらっているのは私の方。と、言うより私の方は何かと手こずって足を引っ張っていました。そして、何日かに分けて仕上げようと思っていたおはじきとお金の名前シール貼りをやってのけました。
こんなに出来るなら、他のも娘に!!と、勝手に決め込み気楽になりました。
子どもが自分でこんな作業しているケースってあまりないかも。ありがとうね!!




自分の見え方と目のこと

2012年02月15日 | 私について
先日の夕食時、左手に子どものコップを、右手に急須を持ってお茶をつごうとして、じゃあじゃあとこぼしてしまいました。食卓はもちろん、床や子どもの椅子とズボンまで少し濡れてしまいました。「ごめんね~!」と、言いながら、親がこんなハデにお茶をこぼすなんて普通の家庭ではなかなかないよね~」と、笑ってしまいました。全く見えない人なら、逆にもっと注意を払って慎重に上手につぐでしょうに、わたしと来たら、夫に「あ~っ!コップに入ってないよ~!!」と言われるまで、入っているように思い込んでいたというかそう見えていたというか・・・。
こんな風にお茶を注ぎ損ねることは珍しくないですし、その他にも、夫と2人で台所でお料理していて、まな板の上に夫の切った食材がのっているのに、まな板を洗おうとしてせっかく切った食材を流してしまったり、鍋に食材を入れようとしたら、フタがしてあってバラバラコンロにこぼしてしまったり、小麦粉のパッケージを意識的に確認したつもりが、お好み焼きの粉を使ってしまい、奇妙な味のナン(インドのパン)を作ってしまったり。挙げるとキリが無いほどの失敗の数々。どれもこれも思い込みというか、わたしの思い込みに従順な見え方をする目のせいだと思われます。「まな板の上に何もない。」と思っていると本当に何も無いように見えてしまいますし、お鍋のフタはとられていると思い込んでいると、フタが空いているように見えるのですよね。
視野の欠けている中心部分がもしも真っ黒だたとしたら、目の前がいつも一部分邪魔されている感じでストレスフルだと思うので、脳が常に適当に欠けた部分も自然に埋めてくれているなんてとっても有り難いことなのですが、わたしのような注意力に欠ける人間にはやっかいな時もあるのです。
ところで、今さらですが、わたしの目は錐体ジストロフィーと診断されています。簡単に言うと、視細胞には色や形(色覚と形態覚)担当の錐体細胞と、光(光覚)担当のかん体細胞があります。錐体は黄斑部と呼ばれる網膜の中心に集中して存在しているので、黄斑ジストロフィー(黄斑変性症)の一つです。かん体は黄斑部には少なく周辺部に集中しており、わずかな光でも感じることができますが、このかん体が傷害されると暗いところで見えない、いわゆる鳥目(夜盲)の症状や、視野狭窄(視野が狭い)になるそうです。
わたしのように明るいところで働く錐体が傷害されると、色覚と形態覚が普通でなくなるので、色の感度低下、視力低下、中心視野の欠損、まぶしさなどの症状が現れるようです。(素人知識ですのであしからず。)
わたしの場合、だいたいの色の見分けに問題は無いのですが、小さい面積、例えば口紅のサンプルや濃い色の見分け(黒、紺、茶など)が難しい時があります。面積が大きくても「このうすい緑のスカート」と話していたら、「それグレーだけど。」と教えられることもあります。そういえば、中学生の時、自分では色が見分けにくいなど全く自覚が無かったのに、色覚検査表を見せられ、最初のページのグレーに赤ははっきり分かるのに、その他はどれもこれもさっぱりでした。それよりずっと昔にわけなくできたことを覚えていたので、とてもショックだったと同時にできないことが不思議でした。
中心視野が欠けていることも、ドクターに「中心が見えないでしょ。」と言われてもピンと来なかったのですよね。でも、人と話してて「どこ見てんのよ。」といわれたり、自転車で走っていると急に人が現れたり車とぶつかりそうになったり、事故が無かったのが奇跡みたいです。
ちょっとした失敗は話のネタになるのでかまわないのですが、大事故につながらないよう、奇跡が続きますように!!



バレンタインチョコづくり

2012年02月13日 | 日記
テレビでバレンタインチョコのCMが出始めると、上の子はパパにプレゼントするチョコのことで頭がいっぱいの様子でした。「今年はチョコをつくりたい。ハートのかたちに〝バレンタイン〟とか書きたいな!」と嬉々として伝えに来ていました。
昨日の日曜日、パパが下の子とお昼寝したチャンスに、そんな上の子と2人で近所にチョコ作りの材料を買いに出かけました。
快晴の空の下、つないだ手をブンブン振りながら、強い向かい風の冷たさを吹き飛ばすような暖かい気持ちでどんどん歩きました。「なんてしあわせな時間なのだろう。」と思いながら、彼女の明るい声に返事していました。
お店では、わたしの代わりに商品を探したり、パッケージの文字やイラストを説明してくれたりと本当に助かります。すっかり頼ってしまいました。
帰宅すると夫がサツマイモでかりんとうを作ってくれていて、先ずは腹ごしらえしてから下の子と3人でチョコづくり。
チョコサラミのようなフィリングに溶かしたチョコを流し入れ、細かい飾り用のピンクと白のチョコをパラパラとのせるだけの簡単さですが、すてきなミニミニチョコが12箇できあがりました。
そして、空き箱にメッセージや絵を描いた紙を貼り付けて入れ物も完成!!
思い描いていたようなハートでもないし文字も書けませんでしたが、とてもかわいく飾れて大満足のようでした。
パパにできあがりを見せていないので、秘密にしていることがとても嬉しいようです。「パパ、ぜったいびっくりするよね!あ~たのしみ~!」と、自分でカレンダーの14日にハートマークを付けていたらしく、日付を確認して待ち遠しい様子でした。
この子もいつか、好きな男の子に告白チョコを手作りするのでしょうかね。


にぎやかな外食

2012年02月07日 | 日記
保育園の発表会を見に義母も来てくれていたので、皆で焼き肉を食べに行きました。焼き肉屋と言っても、我が家の家計にもやさしいとてもリーズナブルなバイキング形式のお店です。
いつものことですが、夫はかいがいしくお肉やサイドメニューを運んだり、お肉を焼いたり、はたまた子どもとわたしの器に焼けたお肉を振り分けたりと大忙しでした。
わたしも手伝いたいものの、何が並んでいるか見分けがつかないので、夫にお肉やらをお皿に取ってもらっては、つまずいたりぶつからないようにそろそろテーブルまで運んだり、お肉を焼くのですが、焼けているか見分けるなどはもちろんできないので、「これ焼けてる?」と聞いたりしながらそれなりにこなしていました。座りっぱなしの娘たちも「ごはんも食べたい!」「デザート食べたい!」などと口々に言うので、とにかくにぎやか。加えて、下の娘は外食が嬉しいこともあり、相変わらず「おいし~!!」と大声で連発。「何がおいしい?!」と聞いたら、「ごはん!!」と言ったのには皆で大笑いし、ますます大賑わいでした。
隣のテーブルのご婦人が「にぎやかやね~!」と、声をかけて来られたほどです。
わたしは立ったり座ったり、緊張しながらお皿を運んだりで全く落ち着かず、食べても食べても満腹感が湧かい状態で、かなり食べ過ぎでしまいました。夫はわたし以上に落ち着かない食事で、焼き肉のバイキング形式はもうたくさんと言った感じでした。
帰りの車内、満腹と言うより、変に食べ過ぎた不快感さえあるわたしたちでしたが、上の娘が「杏仁豆腐がおいしかった。」とか、下の娘が何度も何度も「お肉とごはんがおいしかった~」と言ってくれたので、そんな言葉に親としては満足させてもらえました。
ちなみに、気になるお値段ですが、4才以下の下の娘は無料、大人3人と子ども1人で、2800円ほどという激安です。文句は言えませんね。


保育園行事

2012年02月07日 | 日記
4日は、保育園の生活発表会でした。音楽の演奏や手話をしながらの合唱、創作劇と、年長さんらしい内容でした。
おたふく風邪で休んでいる間に、演奏の担当がカスタネット、劇の役が白雪姫(この創作劇では白雪姫は8人もいて、主役ではありません。)と決まっていたとのことで、本人はそれらの役回りに不本意な様子でしたが、あっさりあきらめて練習していたようです。
発表会当日、演奏や合唱は前から2番目に座れ、劇は最前列で見ましたが、やはりどこにいるかなどは全く見えないので、とにかくしっかり聞いていました。娘のクラスは40人もいるので、さすがに合唱で娘の声を聞き取ることはできませんでしたが、元気いっぱいな歌声に頼もしく感じました。
劇では、娘に一人で言うセリフを聞いていたのでよくわかりました。パパのまえでは何かと恥ずかしがるのに、大勢の観客の前で大きな声を出せていて、これには驚かされました。
下の子がトイレまで行けたのにおもらししたり、途中大泣きしたりでバタバタでしたが、無事に終わりました。
帰宅して夫の撮ったビデオで確認すると、頼もしいと思った演奏や合唱、一人きょろきょろしたり鼻をふいたり落ち着きが亡く、笑ってしまいました。劇は、二人で言うはずだったお友達がお休みして、娘一人で言ったところもあったのに気づいていませんでした。あんなにしっかり聞いていたつもりが、自分の耳、あてにならないなと思わされました。
それにしても、デジカメ同様、ビデオも有り難い存在です。こんなのが無かったら、きょろきょろしてたことも知らないままでした!