ママは弱視 子育て日記

弱視ならではの視点での雑感ブログです
弱視をご存知の方にも そうでない方にも
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愛媛県総合科学博物館へ

2013年09月24日 | 日記
この連休中、愛媛県総合科学博物館に家族で出掛けました。世界でも最大級(直系30メートル)のプラネタリウムがある大きな施設です。子ども達が今年8歳と5歳で、そろそろ訪れるのに良い時期となっていました。
お目当てのプラネタリウムは12時からなので、到着してから1時間ほどは展示物を見て回りました。二人とも興味津々で「何これ?あれは?」「こっち来て!」とパパの取り合い。そして、「ママ、見て!これ、〇〇〇なんやって!見える?」とわたしに報告。恐竜は実物大の大迫力。10分ごとに少し動くパフォーマンスもあり、子ども達は大興奮でした。科学を面白実験で親しめるコーナーを楽しみ始めたところでプラネタリウムの時間になり、会場へ向かいました。
大きなドーム内に入ると既にお客さんがけっこう入っていて、夫は下の子、わたしは上の子と通路を進みます。段差だらけなので「ママ、ここ段。」と繰り返しながら先導してくれました。そして、わたしの両隣に子ども達が座り開演を待っていると、既にスクリーンには注意事項などが投影されているとのことで、小2の娘が読んでくれました。やっと開演になってドーム内が真っ暗になると、先ず、月が映されました。「ママ、ほろ、あそこ。月が出てきたよ!見えるよね?!」と興奮しながらも、ちゃんとわたしを気遣うことを忘れず教えてくれます。月は明るくその存在がわかりました。続いて星空。無数の星が頭上を埋めているシーン、それが、今見えているのか過去に見た記憶なのか、それとも、その両方が重なり合っているのか…すると、星座の説明が始まり線で結ばれた星座が登場。目が悪くなかったころ、暗い背景に白い線で描かれた白鳥座の絵がくっきりと見えたことを思い出しました。そのくっきりとした映像は記憶、今、頭上にはぼんやりとした画像。それが何の絵なのかなど全く見えませんが、白っぽくは見えます。隣の娘が「ママ、星座!ほら、すごいよね!見えるよね?」と聞いて来ます。「見えるのは見えるけど、何となくね。」と、正直に返答すると「え~!?何となく?!すっごく大きいのに!!」と驚いていました。大きくてもピントがぜんぜん合わないことを説明する余裕もないので、「ママのことは心配しなくていいから、キレイな星座をしっかり見てよ~」と伝えました。「うん、あ~キレイだな~…」と、うっとりため息混じりの声をあげていました。
自然なことなのでしょうが、〝同じものを見て楽しみたい〟と思うようで、普段からテレビを見ている時などよく説明してくれます。ですから、いつもどおりだっただけなのですが、周りのお客さんの邪魔になってはいけないし、何より、わたしへの気遣いなど忘れて、思いっきり楽しんで欲しいと思ったのですが、そんなわたしの思いをよそに、やはりちょこちょこ説明をしてくれたり。星座の名前のついた昆虫のキャラクターの物語になると、一緒にセリフを聞いて楽しみました。
プラネタリウムを見終えてから昼食をとり、再度展示コーナーをじっくり見て回ってから帰路につきました。
二人ともとても楽しんだようで、早くもまた行きたい!!と言っています。
わたしにとっては、夫に加えてかわいいサポーターたちに囲まれ、幸せな時間となりました。


Yちゃん、退院おめでとう!!!

2013年09月18日 | 日記
このブログで、骨肉腫で入院中のYちゃんに千羽鶴を折ったことを書きましたが、そのYちゃんが無事に退院となりました!!Yちゃんの母親である友人Nから連絡があり、先ほど電話でも話して喜び合いました。
お盆に帰省したとき、家族でYちゃんのお見舞いに行ったのですが、薬のせいで食欲がないとのことで点滴が欠かせず、元気そうなのにその細い手に現実を見た思いでした。そして、お土産に持って行った〝ホイップル〟というおもちゃを喜んでくれてはいたものの、急な吐き気で胃液を吐き、看護師さんに付き添われて病室へ戻って行きました。病室前の廊下から「またね~!」とこちらに明るい声をかけてくれましたが、何とも痛々しい光景でした。
そのお見舞いの時に、9月に退院予定が決まっていて、Nもどこかふっきれたような明るさを持っていましたが、わたし達にはその予定が変わりませんようにと願うのが精一杯でした。それで、9月に入ってYちゃんの退院のことが気になっても、万が一予定が変わっていたらと思うと連絡をとることもできませんでした。夫とも「どうかなあ…」と幾度も話していたのです。
それが、先ほど無事に退院出来たとの連絡が入りました。直接〝おめでとう〟が言いたくて電話してみると、Nの元気な声。一度は退院が延期になったけれど退院でき、普通の生活が出来る喜びをかみしめている様子。同じ病院にいたYちゃんと同級生の子が誕生日後1週間で亡くなって、Yちゃんが元気に今月誕生日を迎えられた時には涙、涙だったそうです。そして、先月、ご主人がぎっくり腰で10間寝たきり状態だったそうで、Yちゃんの付き添いは以前からご両親が協力して下さっていたけれど、家事や保育園児の二人のお子さんの世話を一手に引き受けることになり・・ご主人が仕事に復帰されると今度は保育園への送迎に加え、ご主人の送迎、その合間に家事と病院へ付き添いに行く毎日でノイローゼになりそうだったと話していました。でも、保育園の園長さんが下のお子さん達をご厚意で夜もあずかって下さるなどして下さって何とか乗り切ったそうです。わたしは車の運転もできずですが、近かったら何かしらお手伝いできたのにと思うばかり…。

ところで、Yちゃんのかわいい笑顔の写真が添付されていました。抗がん剤の副作用で髪がが抜けてしまったので、かつらをかぶっての一枚。これから3年以内に再発がなければ一応完治だそうですが、人工関節を入れているので足が2㎝伸びるたびに手術が必要だそうです。
何もできませんが、応援してます!!


夏の思い出 ラジオ体操

2013年09月12日 | 日記
●●夏の思い出 ラジオ体操デビュー
今年は親として初めて、子ども達と一緒にご近所でのラジオ体操に参加してみることにしました。数名の大人も参加されると聞いており、普段接触のない人達と知り合う機会になるかも知れないと言う期待もありました。
寝る前は翌日着る服とスタンプカードを枕元に用意し、ラジオ体操の歌まで歌ってはりきっているのに、いつも起きづらそうな二人。無理矢理起こす繰り返しでしたが、帰省中をのぞいては何とか休まず通いました。
上の子は二年生なので、さっと他の小学生にまぎれてどこかへ行ってしまいますが、下の保育園児の娘は人生で初めてのラジオ体操。ご近所の子どもとは言え小学生とはあまり面識がないので緊張気味の様子。せっかく早起きして参加したのにしゃがみ込んたり、わたしのジーンズのポケットに片手を入れて微動だしません。わたしは何年?何十年?ぶりのラジオ体操で、動きをちゃんと思い出せるか微妙でした。やたらと広い場所で前後左右の人との間隔もあって、盗み見するのは難しいので大丈夫かなと思いましたが、音楽が流れると自然に体が動いて、不思議なくらいきちんとできました。
上の子は妹が気になって時々振り返って様子をうかがっていた様子で「今日もしゃがんでただけやったね。」などと言っていました。そう言われて数日、まったく動かなかった下の子もやがて見よう見真似でタコかイカのようにではあるものの、それらしく手足を動かし始めました。わたしはそのかわいらしさに失笑しそうになりながらかけ声をかけて体操していました。
体操が終わって解散するまでの時間に、ご近所の世話役さんを子どもに教えてもらい挨拶したり、家は近くでも全く接点のなかった方と知り合うことができました。わたしが弱視であることを告げると驚かれましたが、とても感じ良く接していただけて、また少し自分の世界が広がったような気持ちになれました。
暑く長かった夏休みでしたが、朝のすがすがしい空気を味わってからスタートさせることができ、また、期待通りの良い経験となりました。




夏の思い出 暑かったある日のこと

2013年09月09日 | 日記
暑くて暑くて雨も降らず、何もかもが干上がってしまいそうな長い夏でしたが、今度は雨ばかりで急に涼しくなりました。ほんの2週間ほど前まで、日差しに溶けてしまいそうだったのがうそのようです。
そんな暑さのせいか、夏休みで子どもがいつも在宅だったせいか、ブログへの投稿をサボっておりました。何かとイベントの多い夏、振り返って少しずつ書いてみようかと思います。
そういえば、何でも無い日常の一コマなのですが、近所のスーパーに娘と買い物に出かけ、財布を忘れて大変な思いをしたことがありました。
暑くまぶしい中、歩いての外出はけっこう大変です。特に今年の猛暑、買い物は帰りの荷物のことを思うとついおっくうになりがちでしたが、買いたい物もあり、夏休みで在宅の娘に「お昼はパンにするから、好きなの選びに行こう!」と誘って出掛けました。日差しの強い時間帯、体温ほどの気温、アスファルトの照り返しもあってサングラスが汗で下がってきます。でも、その分、店内の涼しさを満喫しながら商品を選びました。そして、いざレジに並んでから財布を忘れたことに気づいたのです。せっかく暑い思いをして来たけれど商品を戻して帰るしかないなと思いました。ですが、お昼のパンを選んだ娘にはそんな選択肢は無かったようです。娘にせがまれたわけではないのですが、わたしがうっかりしていたばっかりに手ぶらで帰るなんて…という思いが湧いてきて、さらに正午に近づいた暑い中、わたしが財布を取りに戻ることにしました。初めて娘一人をお店において行くので、ゆっくり往復する気には当然なれず、サングラスと日傘をさしながら小走りしました。とにかく暑い上、空腹で足ももつれて気持ちとは裏腹に足取りは重く、それでも何とかお財布を手にスーパーに戻りました。スーパーの涼しさは最高に気持ち良く、息切れしながらどっと汗がにじむのを感じました。お金を払ったらもう一度あの炎天下を歩くかと思うと、もはや笑えてきましたが、今度はゆっくり歩けるのでたいしたことはありません。
娘は、「ママ、サザエさんみたい!」と笑って、二人でサザエさんのテーマ曲(「買い物しようと待ちまで・・・財布を忘れて…」)を歌いながら店を出ました。娘は思いつくままに替え歌し、今回のことを楽しそうに歌ってみせ、わたしも一緒になって楽しんでいましたが、それもつかの間、気がつくとメロディーはそのままに、全ての歌詞が「暑い」という単語の連発になっていました。
「わたしが車に乗れないお陰で、楽しく歌って帰りました。」とキレイに結びたいところですが…。「弱視でなかったら車、車でなくとも自転車で風を切って買い物に行けるのに~!!」とつくづく思ったというのが本音でした。
弱視でなくても、体力のないお年寄りはじめ、歩いて買い物に出掛けなくてはならない人が大勢おられるのですけれど…