ママは弱視 子育て日記

弱視ならではの視点での雑感ブログです
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学校行事に参加して

2016年02月09日 | 日記
 先日、4年生の娘の学年で保護者も参加するイベントがありました。かまぼこ板に児童は4年生の思い出を、保護者は自由なテーマで絵を描くというもの。小さい板の上に絵を描くなんて裸眼では無理ですが、電子ルーペを使えば何とかなりそうだったので参加することにしました。当日仕上げるため、下書きをしてくるようにとのことだったので、指で板全面を一色に塗ってから、拡大読書器を使って太いマジックで下書きをしました。これで多少雑に色づけしてもた塗り残しもなくなり、それなりに仕上がるだろうと想定したのです。
 以前からお世話になっているママ友のMさんに同行をお願いしていたので安心して自宅にいると、ひどく調子の悪そうな声でMさんから電話が入り、40℃近い熱でイベントに参加出来なくなったとのことでした。わたしは幸いにも同行してもらえそうな保護者の方があったのですが、Mさんのお気遣いで代わりに行かれるご主人が同行して下さることになり、Mさんのご主人に迎えに来て頂き学校に向かうことになりました。
 Mさんのご主人には何度もお会いしていますが同行してもらうことなど初めてでしたが、弱視のわたしを気遣って段差や階段で常に声かけして下さり、いたせり尽くせりの対応に恐縮してしまうほどでした。
教室に入ると今回のイベント」世話役の方が「〇〇さん、わたし□□です。」と分かりやすく声を掛けて下さいました。そして、娘が私を見つけて座席に連れて行ってくれました。たまたま親しい保護者のHさんと席が隣で何かと気遣って頂きながら楽しく世間話をしたり。肝心のかまぼこ板に絵を描く作業というと、文字を書くのには慣れている電子ルーペですが、筆で色を塗るのは初めてで意外に難しかったです。「ここに赤色を出すよ。」とか言いながら絵の具をパレットに出していた娘もそれを見てとって「できる?」とわたしの持つ筆に手を添えてくれました。無理して汚く仕上げることもないかと思い、自分の作品も仕上げねばならない娘にかなり手伝ってもらうことになりました。イベントの最後に、児童は一人ずつ仕上がった絵を見せながら思い出を発表することになっており、娘が横から「次は△△くん。」とが「明るい色で描いているよ。」など教えてくれました。作品やみんなの顔はもちろん見えないので残念ですが、堂々とした声、恥ずかしそうな声、緊張した声・・・と、それぞれの発表を聞きながら作品を想像したり、聞き覚えのある名前と記憶を照らし合わせたりしながらほのぼのとした時間を共有しました。
 帰りもMさんのご主人がわたし達親子を自宅まで送り届けて下さって、本当に大助かりでした。
 それにしても、よく見えないことを知ってもらっていることで、今回も何不自由なく楽しい時間を過ごすことができ、何と有り難かったことでしょう。
 Mさんのご主人はじめ、みなさん、ありがとうございました!!