そうこうしているうちに父と連絡がついて、アタシのアパートに来ることになった。
テレビがブラウン管なので倒れており、母と二人で起こし、電源を入れた。
ネットは繋がらなかった。
そんな時、テツさんから着信が!
『もしもし!今どこ!?』
本当はもっと口調が荒かったと思う。
「今?T町だよ」
T町は会社から30キロほど離れた場所だった。
『メールみた!?津波きてるんだよ津波!』
話しながら二階に上がる。
「津波?きてないよ?」
ウソだ!でも、本来ならもうとっくに到達してもいい時間ではあった。
「会社からもそんな連絡きてないし、大丈夫だよ」
まさかの誤報。
確かに、緊急地震速報がなった。
その後、大きい地震がきた。
さらにその後、テレビには相馬市に津波がくるとでかでかと画面いっぱいに
「ただちに避難してください」のテロップが出ていた。
うちからは相当離れてるから、油断してて、そして母からこっちにも津波がくると。
間違いだったのか。
でも、それはそれでいい。
テツさんが無事という事実だけで十分だった。
父もアパートに来て、少しニュースで様子を見た後、家族は帰って行った。
アタシは家族にテツさんに会いたいからと言って別行動することになった。
仕事が終わったテツさんに電話をし、家族が持ってきたお菓子を持ってテツさんの実家に行く。
雨が降りそうだから、傘を持って。
その頃、アタシの友人Y子からこんなチェーンメールがきていた。
内容は、原発で働いている知人からの情報で、雨が降ると放射線物質を含んでいるから、外には出ないこと。出ると被曝すること。というものだった。
この知人と言うのがY子の元カレだった。
このメールを数日前にもらった時、携帯ニュースのトップページでは”デマのチェーンメールに注意”という記事があった。
Y子には申し訳ないけど、チェーンメールは混乱を招くことを言っておいた。
でもあながちウソではないという気持ちと、知っておきながら自分で止めて他の人が犠牲になるのが嫌だったから、あくまでこんなチェンメがきたと、同僚とテツさんに送信していた。
結局アタシもチェンメをまわす側になってしまっていたのだった。
話は戻り、テツさんの実家にお邪魔する。
相変わらず居心地が悪い。
アタシはテーブルにお菓子の入った袋を置き、スナック菓子をあけた。
テツさんは食事を取っていなかったみたいでバクバク食べてた。
けれど、ニュースで何かいけない事が起こっていた。
詳しくは覚えていない。
ただ、テツさんの「帰ったほうがいい」という言葉でアタシはわずか10分足らずでテツさんの家を後にした。
たとえ原発が爆発しても県外に非難しないと言っていたテツさんがアタシに放った警告。
だからアタシもテツさんを信じて帰った。
少し離れた駐車場に車を止めていたので、テツさんがわざわざ車を玄関前まで持ってきてくれた。
「雨が降ると濡れちゃうからさ。あのチェンメはあながち間違ってないと俺も思うし」
慎重な声のテツさんに、アタシは頷くしかできなかった。
テレビがブラウン管なので倒れており、母と二人で起こし、電源を入れた。
ネットは繋がらなかった。
そんな時、テツさんから着信が!
『もしもし!今どこ!?』
本当はもっと口調が荒かったと思う。
「今?T町だよ」
T町は会社から30キロほど離れた場所だった。
『メールみた!?津波きてるんだよ津波!』
話しながら二階に上がる。
「津波?きてないよ?」
ウソだ!でも、本来ならもうとっくに到達してもいい時間ではあった。
「会社からもそんな連絡きてないし、大丈夫だよ」
まさかの誤報。
確かに、緊急地震速報がなった。
その後、大きい地震がきた。
さらにその後、テレビには相馬市に津波がくるとでかでかと画面いっぱいに
「ただちに避難してください」のテロップが出ていた。
うちからは相当離れてるから、油断してて、そして母からこっちにも津波がくると。
間違いだったのか。
でも、それはそれでいい。
テツさんが無事という事実だけで十分だった。
父もアパートに来て、少しニュースで様子を見た後、家族は帰って行った。
アタシは家族にテツさんに会いたいからと言って別行動することになった。
仕事が終わったテツさんに電話をし、家族が持ってきたお菓子を持ってテツさんの実家に行く。
雨が降りそうだから、傘を持って。
その頃、アタシの友人Y子からこんなチェーンメールがきていた。
内容は、原発で働いている知人からの情報で、雨が降ると放射線物質を含んでいるから、外には出ないこと。出ると被曝すること。というものだった。
この知人と言うのがY子の元カレだった。
このメールを数日前にもらった時、携帯ニュースのトップページでは”デマのチェーンメールに注意”という記事があった。
Y子には申し訳ないけど、チェーンメールは混乱を招くことを言っておいた。
でもあながちウソではないという気持ちと、知っておきながら自分で止めて他の人が犠牲になるのが嫌だったから、あくまでこんなチェンメがきたと、同僚とテツさんに送信していた。
結局アタシもチェンメをまわす側になってしまっていたのだった。
話は戻り、テツさんの実家にお邪魔する。
相変わらず居心地が悪い。
アタシはテーブルにお菓子の入った袋を置き、スナック菓子をあけた。
テツさんは食事を取っていなかったみたいでバクバク食べてた。
けれど、ニュースで何かいけない事が起こっていた。
詳しくは覚えていない。
ただ、テツさんの「帰ったほうがいい」という言葉でアタシはわずか10分足らずでテツさんの家を後にした。
たとえ原発が爆発しても県外に非難しないと言っていたテツさんがアタシに放った警告。
だからアタシもテツさんを信じて帰った。
少し離れた駐車場に車を止めていたので、テツさんがわざわざ車を玄関前まで持ってきてくれた。
「雨が降ると濡れちゃうからさ。あのチェンメはあながち間違ってないと俺も思うし」
慎重な声のテツさんに、アタシは頷くしかできなかった。
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