ツナワタリ ２

最後の手段に出た。
バラします。暴露です。

とうとうほのめかした。
そそのかされたワケじゃないけど、最後の手段はやっぱりコレしかないと思った。
ヘタすればすべてを失う諸刃の剣。なんて大げさなものじゃないけど。
『俺は相談されれば聞くけど、浮気したって不倫したって自分の責任でやってることだろ。まいが困ってんならＳに話するけど、Ｓが困ることをするって言うなら俺は止める！Ｓだってまいだって俺にとっては大事な友達だから』
大事な友達。へぇ。よく言うよ。
「もうね、ここまでコケにされたらさすがのアタシも黙っちゃいない。彼には死んでもらいます。おまえは友達思いのいいヤツだ！！」
男の友情はイイね～うらやましい。
「アンタは友達のコトでも気にしないのね。アタシは何度か彼に接触を試みたけど、向こうが返事を返してくれないからね。逃げてるんだ。そしてアタシは彼にユうと連絡とるな、って言われたからウソのアドを教えたのよ。そしてその間に彼は入籍～直後にアタシと二人で旅行。初めての二人の旅行が不倫旅行だよ！」
もうユウに何を言ってもムダだな、って思う。
聞いてるのか聞いていないのかさえ分からない。
『いっそのコト俺と付き合えばいいじゃん』
こんなことまで言ってくる。まぁ今に始まったことではないけれど。
学力で人間性を決めたくはないけど、こういう時はちょっとうんざりする。
「お前の頭には正義という文字はないのか？友達の女癖のコトをとやかく言わないのは分かった。Ｔくんのクセの悪さも彼から聞かされたことはあるよ。もちおろんお前の話もね。でもなー今回は君には止められないよ。アタシが○○２丁目に手紙の１つでも出したら終わりだぜ？アタシって悲しい女だな」
なぜか最後は自虐的に締めてしまった。
自分でこんなコトを言ってすごく惨めな気持ちになる。
アタシは何がしたいのだ？
そもそも何に対して怒っているのだ？
一人で内面で膨らませて大げさにしているだけじゃないのか。
本当はもうどうでもよくなっていたのかもしれない。
ただ、ユウに傷ついてほしかっただけなのかもしれない。
彼は強がっているのか、それとも本当になんとも感じていないのか分からないが、もしアタシがユウの立場だったら、かなりショックを受けてたと思う。
そこからなんだか話がそれて（そらされた？）、ユウにシカトされる感じでその日のメール終了。
すごく疲れた。
時間は０時半をすぎている。
寝なきゃ・・・携帯を閉じると、外から雨音がする。
やっぱり雨なんだね。