ツナワタリ 1

「マジ～ムカつく～胃が痛すぎる～結局君もダーリンの味方なんじゃん！
そんなに（妊娠時期とでき婚かどうかを）教えたくなきゃもうイイよ！ダーリンがウソついてるのに間違いはないからね。もう疲れたよ。アンタまでキライになる。こんなに人に対して憎しみを持ったのは初めてだよ！アンタ達と知り合えてよかったと思ってたケド、大きな間違いだったみたい」

このメールを送ってメール拒否にしたアタシ。
だけど
その日の夜にはちゃっかりメールしてます。
まぁ、アタシのコトだから「またか」って感じだと思うけど。
ユウにはもう全部話すつもり。ってか話したいことはほとんど話した。

ダーリンは子供を自分の子供か分からないこと。
どうして出来た子なのか分からないこと。
ユウに口封じをさせて自分は入籍したこと。
そして入籍直後にアタシと二人で旅行に行ったこと。
子供の面倒は見てないこと。
嫁とは仲が悪いということ。
不倫がバレてからは手のひらを返したように冷たくなり、シカトされてること。

ココまでくると小学生のチクリみたいな感じだよね。
でもユウには友達がこういうことをしてるって知ってほしかった。
自分のコトは棚にあげてるけどね。
で、ユウの反応はというと・・・

『アイツだって、結婚してまで他の女と遊ぶほどバカじゃない。自分やまいに迷惑がかかるから、自分から身を引いたんじゃないかな。文句言ってやりたいけど・・・今のＳには言えないな。アイツはアイツなりに考えてるんだと思う』

ユウ。アンタ分かってないよ。
ってか迷惑がかかるから自分から身を引いた？
身を引いたんじゃなくて、逃げたっていうんだよそういうのは。
アタシはユウにしつこく何度も何日もわたってダーリンの結婚時期と、でき婚かどうかを尋ねたけど、結局教えてくれることはなかった。
ってか、ユウは自分も騙されてるのにちっともダーリンを責めようとしない。
むしろ擁護してるみたいな。
アタシがダラダラと長い文をうっても『男女はそうやって成長していくんだ』とかワケの分からないコトを言う。
「アンタ、あんまりこのことを大事に考えてないでしょ？」ムカついて聞いた。
『バレちゃった？だって俺には関係ないし。そんなセフレ間の話なんだし、そういうのは自分の責任でやることだから』
俺には関係ない。当事者の問題。
そうなのか？本当にそうなのか？
相手は自分の友達だぞ？
アタシだったら自分の友達がイケナイことをしてるなら、Ｙ子みたいに無理矢理やめさせるまではいかなくても、少しは注意をする。
でもコイツらは違うんだ。
もともと女グセの悪い集団。
みんな浮気、見知らぬ女とのセックスは当たり前。
それを誰一人として注意しない。
当事者の問題だから。
だからユウは、ユウの幼馴染であるダーリンと、ユウの友達であるアタシがセックスをしても何にも言わないんだってさ。
まったくすごい友情だよ！

『一番の理想はまいとＳが仲直りして、今までどーりやっていくことだけど、それは無いから、俺に出来ることは状況は良い方向に持っていくことくらいか？なんか裏方みたいでカッコよくない？笑』

はぁ、そうですか。
でもねー怒りはおさまらないのよ。
「でもね、明らかに妊娠発覚と出産時期にかみあわないの。いつまで腹の中にいるの？みたいな。都合の悪いことは全部彼女のせいにしてきたし。最後には逆ギレされたしね。もうね、奥さんにバラすよそのうち」

つづく