25日の夜、ダーリンから電話がかかってきた。
どうしよう・・・・出るべきか。
迷ったあげく、やっぱり出た。
ダーリンの声は、前と違って暗く、頼りなげ。
「お母さん、どう?なんだったの?」
あのね・・・・言葉を濁すダーリン。
『癌・・・だった』
ウソのような、ドラマのような展開。
どうやら、肺に大きな腫瘍が出来てるらしい。
それが脳にまでイタズラをしてしまったみたいで。
「今は?まだ病院にいるの?」
『いや、今は退院して家にいる』
なんだ、元気じゃん。
『連休明けに東京の病院に入院するんだ』
言葉が出なかった。
癌家系らしいお母さん。
あれ以来、やはり脳関係がちょっとおかしくなってしまったみたいで。。。
記憶力の低下も見られ、知らずに同じことを何度もやったりしてるという。
聞くだけで辛くなる。
それを見てるダーリンは、もっと・・・
お母さんの引継ぎもなく、経理をやってるダーリン。
給料計算をやったそうだがサッパリらしく、小切手すら初めて切ったという。
経理6年目のアタシには、彼が心配でならない。
何かアドバイスをしようとしたけど・・・
「やっぱり・・・なんでもない」
アタシの立場からじゃ・・・・何も言えない。
『昨日は夜中の3時まで事務所にこもりっきりで・・・・・一人で泣いちったしよぉ・・・』力なく笑うダーリン。
さらに驚いたことに彼の家はマンションも貸しているらしく、そこの水道料金の計算までやらないといけないという。
どうりで金が入るわけだ。
経理初心者だから、もちろんミスもある。
客におつりを渡すのも金額を間違えたりしてしまったらしい。
しかもそのおつりは自分のポケットに入っていたという。
かなり痛いミス。恥ずかしくなるような。ちっぽけなミス。
経理はお金を扱う。
客にお金を払ったり、従業員に給料を払ったり、お金を回収したり。
ミスは1円だって許されない。プラスでもマイナスでも許されない。
アタシも仕事を始めたばかりの時は、どれだけプレッシャーと戦ったことか。
責任感の人一倍強い彼に、こんな仕事が続くだろうか。
いや、やらなければいけない状況なんだろうけど。
アタシはほとんど、自分からは発言をせずに聞き役に回った。
今は一息つくために電話した。もう仕事に戻るから・・・そんなコトを言いつつ、なかなか電話を切ろうとしないダーリン。
自分だけじゃ辛すぎる・・話を聞いてほしい・・・そんな感じがひしひしと伝わってくる。
声はまた震えている・・・泣いているのだろうか?
『また・・・・電話していい?』
返事に困った。前よりも。
でも、うん、と言ってしまった。
話を聞いて、ダーリンが楽になれるのであれば。
ダーリンは今、アタシを必要としている。そう感じる。
これはおごりなのかな。
自分が何をされてきたか分かってる。
もう終わったはずなのに。
今までありがとう。ごめんなさい。
そうまで言ったのに。
「あんまり自分を追い詰めちゃダメだよ!」
こんなメールまで送っちゃったり。
つくづく、アタシってお人よしの甘ちゃんだよね。
どうしよう・・・・出るべきか。
迷ったあげく、やっぱり出た。
ダーリンの声は、前と違って暗く、頼りなげ。
「お母さん、どう?なんだったの?」
あのね・・・・言葉を濁すダーリン。
『癌・・・だった』
ウソのような、ドラマのような展開。
どうやら、肺に大きな腫瘍が出来てるらしい。
それが脳にまでイタズラをしてしまったみたいで。
「今は?まだ病院にいるの?」
『いや、今は退院して家にいる』
なんだ、元気じゃん。
『連休明けに東京の病院に入院するんだ』
言葉が出なかった。
癌家系らしいお母さん。
あれ以来、やはり脳関係がちょっとおかしくなってしまったみたいで。。。
記憶力の低下も見られ、知らずに同じことを何度もやったりしてるという。
聞くだけで辛くなる。
それを見てるダーリンは、もっと・・・
お母さんの引継ぎもなく、経理をやってるダーリン。
給料計算をやったそうだがサッパリらしく、小切手すら初めて切ったという。
経理6年目のアタシには、彼が心配でならない。
何かアドバイスをしようとしたけど・・・
「やっぱり・・・なんでもない」
アタシの立場からじゃ・・・・何も言えない。
『昨日は夜中の3時まで事務所にこもりっきりで・・・・・一人で泣いちったしよぉ・・・』力なく笑うダーリン。
さらに驚いたことに彼の家はマンションも貸しているらしく、そこの水道料金の計算までやらないといけないという。
どうりで金が入るわけだ。
経理初心者だから、もちろんミスもある。
客におつりを渡すのも金額を間違えたりしてしまったらしい。
しかもそのおつりは自分のポケットに入っていたという。
かなり痛いミス。恥ずかしくなるような。ちっぽけなミス。
経理はお金を扱う。
客にお金を払ったり、従業員に給料を払ったり、お金を回収したり。
ミスは1円だって許されない。プラスでもマイナスでも許されない。
アタシも仕事を始めたばかりの時は、どれだけプレッシャーと戦ったことか。
責任感の人一倍強い彼に、こんな仕事が続くだろうか。
いや、やらなければいけない状況なんだろうけど。
アタシはほとんど、自分からは発言をせずに聞き役に回った。
今は一息つくために電話した。もう仕事に戻るから・・・そんなコトを言いつつ、なかなか電話を切ろうとしないダーリン。
自分だけじゃ辛すぎる・・話を聞いてほしい・・・そんな感じがひしひしと伝わってくる。
声はまた震えている・・・泣いているのだろうか?
『また・・・・電話していい?』
返事に困った。前よりも。
でも、うん、と言ってしまった。
話を聞いて、ダーリンが楽になれるのであれば。
ダーリンは今、アタシを必要としている。そう感じる。
これはおごりなのかな。
自分が何をされてきたか分かってる。
もう終わったはずなのに。
今までありがとう。ごめんなさい。
そうまで言ったのに。
「あんまり自分を追い詰めちゃダメだよ!」
こんなメールまで送っちゃったり。
つくづく、アタシってお人よしの甘ちゃんだよね。