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ブータンからの風

2011年06月28日 | トーストマスターズ

富士山が見えます。 でも何だか梅雨真っただ中のような、どんより重い湿った空気。 今日は暑くなると聞いております。

先日トーストマスターズで私が講評を担当したTM.Gさんのタイトルは「Reflections on Gross National Happiness」でした。 つまりGNH。

GNP(Gross National Product)はみなさんご存知でしょう。でもGNHは聞いたことが無いのでは??

かく言う私もそうでした。 訳せば「国民総幸福度」

これはブータンの国でのお話です。中国とインドにはさまれた九州位の大きさの国に、人口70万人の人々が生活しています。彼らは民族衣装のローブをまとい、80%は仏教徒です。

1999年にテレビを所有した最後の国だそうです。そして5年前の調査では国民の97%の人が彼らの人生に幸福を感じているそうです。

GさんはそのGNHをもっと知りたくて、ゴールデンウィークにブータンを訪ね、ホームスティしてきた体験を話してくれました。

地方の農場にホームスティしたGさんが見た物は、電子レンジもテレビも冷蔵庫もなく、自分でバターとチーズとお酒を造る生活でした。

夕食後、ホームスティのお宅のご主人と幸福についてを語った時、家のご主人の語る、三度の食事を取り、背中に太陽を感じて大地で働くことの幸せ論は練習された言葉ではなく、まがいも無い感情だったと感じたそうです。

また、地方の学校を訪ねた際、13歳くらいの子どものクラスに入ると、全員が笑顔で起立して敬意を持って自分を迎えてくれたことに驚いたそうです。

その時Gさんは感じたそうです。 この笑顔の裏付けは愛に包まれ、シンプルに生き、お互いに敬う事を教えられていることから来るものだと。

文化遺産や健康、教育、良い統治、自然や環境と調和する多様性、良く生きることなど、これらに真の価値を置く哲学、それはブータンの仏教をコアとする人間の価値観が基本となっているとのことでした。

文明の最先端で現代社会を生きる私達に、震災後に価値観の見直しを迫られた私たちに、ささやかでも清涼な風が吹いたようで、彼の発表は清々しいものでした。

こんなところでも良い刺激が受けられて私も幸せを感じました。 

さあ、梅雨を吹き飛ばし、今日も清々しく生きましょうか!

 



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