村内まごころ商法 & 剛毅の経営

昭和53年に出版された本と、ホームリビングに掲載された記事でたどる、村内道昌一代記

自身と社員を磨く(19)

2006年12月29日 | Weblog
村内ファニチャーアクセスは、今年三月で五十周年を迎えた。昭和二十三年三月、父である万助とともに道昌が製材木工業としてスタートさせた村内木工所以来である。

昭和二十七年、売り場面積二百八十平方メートル(約八十坪)の店をオープン、家具専門店としての道を歩みはじめ、昭和二十八年六月村内家具店に改称。

昭和三十年、タヌキが住む八王子郊外の小さな家具店でありながら、業界に先駆けて新聞広告や電柱広告に取り組む。

昭和三十四年、店を移転新築、六百平方㍍(約百八十坪)に拡張、昭和三十五年には全国で初めて女性ドライバーによる乗用車の送迎サービスに着手。」

昭和三十六年、店舗を一千百八十八平方メートル(約三百六十坪)に再拡張、関東の大型店で結成された八展会にも加盟。

「八王子郊外の小さな店にもかかわらず、客がひっきりなしに押し寄せる珍しい家具店がある」というウワサが、仕入れ先を通じて全国に流れはじめたのも、この頃からだ。

百姓商法に徹した誠実な商法の一方で、人がアッと驚く様な宣伝に取り組むなど、いってみれば地道と意表、本道とバイパスをないまぜた展開が、着実に成果をあげはじめていたのだ。

しかし、道昌は繰り出す企画が面白いように当たり、話題を呼んでもそこにおぽれることはなかった。″まごころ″商人道を歩むことを、なによりも心がけていたからだ。