村内まごころ商法 & 剛毅の経営

昭和53年に出版された本と、ホームリビングに掲載された記事でたどる、村内道昌一代記

新たなる挑戦へ(6)

2006年12月11日 | Weblog
ヴァーパークモウズ社を核とするベルギーの家具専門店グループI・I・Gとの提携は、村内ファニチャーアクセスにとっては「OKAYみなとみらい店」のオープンで一段落しにわけではなく、むしろ、スタート地点に立ったばかり、と見たほうがいいようだ。

道昌はI・I・Gとの提携をさらに強化、「ヨーロッパの優れたブランド品、ヨーロピアンテイストのものを日本の生活者の人々に紹介していく」ことを目的に、OKAYジャパンの設立構想を進める。

資本金五千万円、村内ファニチャーアクセスが四五%、ベルギーのI・I・Gが四五%、そして村内とヴァーパークモウズの仲人役となった西田通商が一〇%のそれぞれ出資比率で、OKAYジャパンを立ち上げていく計画だ。

当初の計画では、OKAYみなとみらい店のオープンとほぼ同特進行での合弁会社設立予定であったが、それに先立ってI・I・Gそのものも法人化を計画。しかし、八月には任意グループからの脱皮を図るスケジュールが遅れたため、日本サイドの計画がずれこんでいるのだ。

「それにしても・・・」と道昌は思う。I・I・Gの資本金計画は、なんと日本円にして三十三億円である。わずか四~五社の企業グれ-プが、ポーンと三+三億円というカネを山し合うというのだから、日本の企業とは資金力が根底から違うことに、道昌は考えさせられるのだ。