町田営業所業務日報

地元周辺の鉄道・バス車両について気紛れに綴ります。

日比谷線、新時代。東京メトロ13000系

2020年03月01日 | 首都圏の地下鉄

1988年に運用を開始し、日比谷線の主力車両だった03系ですが、最後まで残存した新造VVVF制御の36編成が運用を離脱し、13000系で統一され静かに32年間に渡る歴史に幕を下ろしました。今後は東武鉄道側の車両が置き換え完了次第、ホームドア新設とATOによるワンマン化を予定しています。

現代の日比谷線の顔となった13000系。03系と初代車両である3000系の要素も盛り込み、未来的なスタイルを目指して設計されました。なお撮影地は姫宮駅の先端ですが、東武伊勢崎線は架線柱の間隔が狭く手持ちのレンズでは距離が足らなかったようで柱とパンタが被ってしまいました・・・。そのうち再撮影したいですね。

秋葉原駅に停車中の栄えあるトップナンバー編成。日比谷線の駅では2022年までにホームドアの新設を予定しているため、このような構図で撮影出来るのもあと僅かになります。

近年の東京メトロ車に共通するガラスを多用した開放感がある車内。コンセプトは夜空に浮かぶビル群とされています。荷物棚には江戸切子の模様が描かれ、棚の内部に仕込まれたLED照明で発光させることで暗さを軽減させました。余り触れられませんが、ドアは単層ガラスから複層ガラスに戻り、かつての0系シリーズのような外観になっています。

ドア上には動画広告用と左右一体型の画面を配置し、3画面で多岐に渡る情報を表示します。ほぼ共通設計となっている東武70000系とは違い、従来通り空気式戸閉装置を採用しました。上部には車内放送用スピーカーのスリットが確認出来ますが、殆どの場合隠すように配置されることが多い中で、本形式は存在を主張するかのように設置されてるのが面白いですね。

今後は虎ノ門ヒルズ駅の開業や、座席指定制の東武鉄道直通列車THライナーの新設も控えており、1964年度開催の東京オリンピックに全線開通した日比谷線ですが、奇しくも2回目の開催となる2020年に車両の世代交代が完了するとは、新しい歴史の始まりを強く実感させる出来事になりました。

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