町田営業所業務日報

地元周辺の鉄道・バス車両について気紛れに綴ります。

消滅が近づく福島交通のエアロスターM

2019年01月12日 | 東北地方の地下鉄・路線バス

東日本の路線バス事業者で、三菱車の一大ユーザーと云えば真っ先に神奈川中央交通を思い浮かべる向きが多いと思われますが、東北地方の福島県全域に渡って路線を展開する福島交通も大株主が三菱自動車工業である関係で、長年に渡り三菱の純正車両を導入していることで有名でした。地方都市の民営バスとしては珍しく、1997年まで中古の移籍車両が存在せず自社発注車のみで統一されていたのも特筆されますが、1998年よりJRバス関東より高速路線向けのエアロバスが、一般路線では東京都交通局よりMP218系列の導入が開始され、福島交通では初めてとなる前中扉仕様車が登場すると共に、新呉羽自動車工業のボディーを架装する通称エアロスターK(現在は全車廃車済み)も加わりました。それでも中古で導入される車両も全て三菱車に限られる状態が続きましたが、2009年には東急バス・関東バス・都自動車からの車両を導入するようになり、この時点で一気に日野自動車・いすゞ自動車・日産ディーゼル車が初めて登場したことから長年続いた三菱車統一の時代に終止符を打ちました。今回記事にするのは三菱車が栄華を誇っていたころに導入された福島交通のエアロスターMです。

福島駅ロータリーで待機中の福島22か・22-56(U-MP218K、1993年式)。大量導入されたU-規制のエアロスターの内の1台で、福島営業所に所属しています。今年で26年目に突入しますが、移籍車導入で続々仲間の置き換えが進む中で未だに活躍し健在振りをアピールしています。

郡山営業所に所属する福島22か23-26(1993年式)。かつてはこのスタイルが福島交通のスタンダードでしたが、首都圏からの移籍車攻勢で続々数を減らしています。ちなみに裏被りしている三菱車といすゞ車は、前者が京王バス東で後者が川崎鶴見臨港バスからの移籍車で、今や首都圏からの車両のほうが多数を占めるようになってしまったことに時代の変化を感じずにはいられません・・・。

上の車両より1年新しい1994年式の福島22か・23-34です。首都圏でも見慣れた角ばったフォルムに、ラッチ式二段窓を持つ側面も今や珍しい存在になってしまいました。

奇しくも新旧の自社発注者同士が並んでくれました。隣のノンステップは三菱ふそう・エアロミディのTKG-MK27FHF(2016年式)です。これ以前に日野・いすゞの中型路線バスが新車で断続的に導入されていますが、2016年度の導入車は数少ない三菱ふそう車の導入となりました。

 


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