町田営業所業務日報

地元周辺の鉄道・バス車両について気紛れに綴ります。

新常磐交通の元小田急7E

2018年09月03日 | 東北地方の地下鉄・路線バス

青春18きっぷで東北へ出かけた際に、いわき駅に立ち寄り新常磐交通の元小田急バスを見てきました。同社は福島県いわき市に本社を置き、市内の一般路線と東京都内を結ぶ高速バスを運営している事業者で、常磐交通自動車が前身とする企業でした。経営状態の悪化に伴い新旧分離方式による経営再建を図るため、2006年2月より新たに現在の社名で再スタートを切り現在は東京都内では御馴染みのタクシー会社グリーンキャブの出資を受け、系列会社となっています。

その新常磐交通に小田急バスからの譲渡が発生したのは、同年7月のことで生田・町田に在籍していた高出力車のU-LV318Lと武蔵境に在籍していた都内向け標準出力車のU-LV324Lが移籍し、自社発注の非冷房車の置き換えに充当されています。その後も譲渡は大量に続き、現在はノンステップのエルガやキュービックの他、これまで導入例が無かった三菱ふそう・エアロスターも加わり、全国屈指の小田急車天国となりました。写真の車両はU-LV324Lながら、新製配置は狛江営業所でD8148として配属後に生田へ転属しE8148として活躍した経歴を持ちます。

上と同型式。よく見ると、前扉の下部に設置されている特徴的な手すりや乗客巻き込み防止のチェーンが外されています。車内の設備は基本的に小田急時代のままですが、移籍してから一部部品の交換や撤去で差異も生じているようですね。

いわき駅でリア部を見せ待機中の7E。こちらは元武蔵境車です。いずれの車両も小田急所属時から数えて23年近い歳月が経過していますが、良好なコンディションで毎日活躍しているのは実に嬉しい限りです。

車内設備は中乗り前降り化の為に中ドア上部の注意書きと、4枚折戸に設置されていた片側の巻き込み防止安全ベルトが撤去された以外はほぼそのままです。折角のワイドドアが無用の長物と化しているのは少々残念ですね・・・。

 

現在は地方都市の路線バスも世代交代が進み、U-規制どころかKC-規制車にもまとまった数の廃車が出る中で、これほど良好な状態の7Eボディー車が現在も活躍するのは奇跡的かもしれません。いつまで走ってくれるかは全く未知数ですが、一日でも長く元気な姿で活躍して欲しいものです。

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする