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マツタコ

ヤプログが終了したので、とりあえず引っ越します。

フランスの柔道

2009-08-04 23:31:48 | 世界の話
8月に入ったけど、
忙しさは相変わらず。

たまたまテレビで見た柔道の話。
今じゃ本家の日本じゃなくて、フランスの方が
柔道の「道」としての精神をちゃんと教えてる。

講道館柔道の創始者である嘉納治五郎が伝えたんですよね。
なんか、連盟の登録者の70%は小学生らしいんですよ。
フランスの小学校では柔道が授業で取り上げられていて、
柔道の練習によって自然とコミュニケーションの取り方や、
相手への思いやりなどを学べるようになってます。
それだけじゃなくて、柔道の精神を
10項目ほどのモットーみたいなのにまとめてるんですよね。

思いやりとか尊敬とか礼儀とか、いろいろ。
へ~っと思ったのにまったく覚えてない。

とにかくその教えをきちんと習得したと先生が認めたら、
級が上がって、シールみたいなのがもらえるらしいんですよね。
それをフランスの文部科学省みたいなところがやってる。
柔道の資格って国家が認めてる資格らしいんですよ。

やりますね、フランス。


地球温暖化の話

2007-12-27 22:10:57 | 世界の話
杉村タイゾウくんを見てると、うちのKYちゃんを思い出す。
北海道一区の自民党からの公認争いで
「ボクは現職議員だ。なんで予備選挙を戦わなきゃならないんだ」
だって。

自分が何をしてきたか、自分が何をできるかで勝負してよ。
それを、「現職議員だから財務大臣にだって会える」だって。
自信がないと、こうなっちゃうんだねえ。

ところで『暴走する「地球温暖化」論』って本をご存知ですか?

今日、その本の著者の一人で東京大学の渡辺正先生が、
テレビで話してました。
京都議定書のとおりに削減がすすんだとしても、
全世界のCO2の1.5%が削減されるにすぎないんですと。
それはどういうことかというと、
30年後に来る予定のことが、31年目に来ることになる
ちょっとした先延ばしにすぎないんですと。
もっと削減されたら、もうちょっとそれが先延ばしになる。
そういうお話なんだそうです。

じゃあ、ムダじゃん。という前に、
彼の主張は、温暖化そのものへの疑問。
都市部での温度上昇は明解だけれど、地球全体としては、観測地点が都市部に偏っていてデータとして問題があるんじゃないかということ。

地球は空気がなかったら氷点下18度くらいらしくって、それが水蒸気のおかげで15度にまで上昇しているんだってこと。プラス33度分のほとんどが水蒸気のおかげでCO2によるものは、渡辺先生の推定だと1度分くらいらしい。

CO2って海面の温度が上がるとより放散するらしいね。
それと彼の話だと、CO2が増加しても悪いわけじゃないと。
塩と水と光合成によってできたもので地球は覆われていて、
光合成でできたものとは農産物、その栽培スピードが伸びると
食糧の増産、緑の増加につながるんですと。

一言で言えば、温度の上昇や砂漠化の進行や海面の上昇などは、
本当に全地球的な規模で起きているといえるのかという疑問。
「環境問題」というイデオロギーのようになっちゃっていて、
サイエンスとしてもっと慎重に議論して、
対策をとらなきゃならないんじゃないかという主張でした。

だってね、削減率1%が何千万円という価格で売買されようとしているんですよ。
そんなことしたって、全世界のCO2削減にはつながらないんだから意味ないのに。

面白いこといっぱい言ってたんですよね。
日本に限れば、家庭で節電をしたところで
CO2の排出量そのものは変わらない。
なぜなら、電力会社が電力を生産する量は変わらないから、
すべての家が実施して大幅に消費量が減ったら
電力会社も生産量を減らすだろうけれどって。

それからバイオ燃料のことも言ってたな、とうもろこしからつくるやつね。
そのおかげで小麦農家が減って、小麦が高くなっちゃったってやつね。
とうもろこしを生産してさらにそこからエタノールにする。
その過程で結局のところ化石燃料を使ってるから、
今のところは、何のCO2削減にもつながらないんだと。
もちろん、今後、過程で消費される化石燃料の量を大幅に減らすことができれば意味は出てきますけどね。

アル・ゴアさんの『不都合な真実』だけで突っ走っちゃうと
バランスを欠くよ、って話なんでしょうね。



ピエタは4つあったんだ

2007-10-27 23:10:48 | 世界の話
帰りに本屋さんに寄って「オール読物」買ってきました。
井上さんも読んでいたという「父と娘の往復書簡」
たかちゃん、文章がうまくなってる気がする。
というか、今回余裕があったのかな。
なんかいい塩梅に肩の力が抜けてるような。

つい先日、ミケランジェロのピエタのことを
書きましたが、
ミケランジェロのピエタって2つじゃなくて
4つあるんだそうです。完成したのは、
サンピエトロ寺院にあるピエタのみ。
あとの3つはすべて未完ですべて晩年。
年代順に並べると

サン・ピエトロのピエタ(1498年 - 1500年)
フィレンツェのピエタ(1547年? - )未完成
パレストリーナのピエタ(1555年? )未完成
ロンダニーニのピエタ(1559年 - )未完成
写真はこちらでみてください。
先日、マグダラのマリアとニコモデも彫刻されていると書いたのは、
フィレンツェのピエタで、ドゥオモに付属する博物館にある。
パレストリーナのピエタも同じくフィレンツェのアカデミア美術館
にありますが、
視力を失いながら死ぬまで制作を続けたという
ロンダニーニのピエタはミラノのスフォルツァ城の博物館にあります。
このスファルツァ城の塔のデザインをモチーフにしてつくられたのが、
「トッレ・ヴェラスカ」というミラノ名物?の頭でっかち超高層。
もういっこの同年代の「ピレリ・ビル」のスリムさとは対照的です。
※ごめんなさい。写真はどこかのサイトへのリンクです。



ネルソンさん

2007-10-26 23:18:13 | 世界の話
今日、ある人のお話を聴きました。
その中で、アレン・ネルソンさんの話しが出てきました。
その方はYWCAの方で、以前、ネルソンさんに
講演してもらったことがあるのだそうです。

アメリカでは貧しい人たちは食べるために海兵隊に入る。
マイケル・ムーア監督の「華氏911」でもそんな人たちが
登場してましたが、ご飯を食べるために人を殺しに行く。
ネルソンさんも1足の靴を3人の兄弟で履くくらいに
貧しかったんだそうです。そして、ごはんを食べるために
海兵隊に入った。

海兵隊では、たずねられます。
「お前たちは、何がしたいんだ?」
兵士たちは叫ばされます。
「殺し!」

そうやって、殺すことへの抵抗を下げさせられて
ネルソンさんもベトナムへ行きました。
彼は、ベトナムの帰還兵で、PTSDに苦しみ、
ついにはホームレスとなってしまった後、
子供たちの前で自らの戦争体験を語ったときに、
一人の少女がした質問
「ネルソンさん、あなたは人を殺しましたか?」
これをきっかけに立ち直って、
自らの戦争体験を語り出した人です。

講談社から本が出版されています。
「ネルソンさん、あなたは人を殺しましたか?」

残念ながら、私はまだ読んでないので機会があれば
読みたいと思います。

ネルソンさんのベトナムの最前線での話を聴いていて、
これは、どこかで聴いた話だ・・・すぐに思い出しました。
野田秀樹さんの「ロープ」だ。

ベトナムの戦場で、どこの家にもあった避難壕。
ネルソンさんは、戦闘中にその中に逃げ込んだときに、
壕の中にいた15~16歳の少女に出会います。
逃げないその少女を不思議に思ったネルソン氏が
よく見ると、少女のまたからまさに生まれでようとしている
赤ちゃんが見えたのだそうです。

咄嗟に赤ん坊を手にし、ビショビショだと感じる。
その瞬間、ベトナム人も同じ人間だったんだと、彼は気付きます。
そして、彼は戦えなくなり、除隊したんだそうです。

「ロープ」では、このときに生まれたのが
タマシイという名前の子どもです。

人間だと・・・タマシイだと・・・
気付くだけでいいんですよね。

関連する過去のブログ
カタルシスを避けた舞台(ロープのネタバレ)
ミライからやってきたコロボックル
殺人者の気持ち
軍人教育



フィリピンの住まいと英国の館

2007-10-12 22:24:15 | 世界の話
明日は「風に吹かれて」
ホント、行きたかったなあ。
行かれる皆様、たかちゃんも含めて楽しんできてください。

ところで黒川紀章さん、亡くなられたんですね。
びっくりしました。ついこの間まで
選挙に出るくらいにお元気だったから。
まだ73才、選挙運動で疲れちゃったのかな?
心不全だったそうです。

黒川さんて自信満々な人で、京大の建築学科を卒業して、
東大の大学院に行って、丹下健三さんに師事して、
卒業してすぐに建築士事務所を構えるんですよね。
それで仕事が来て食べていけると思うんだから、スゴイ。

まあ、実際に実力があったから、
世界的建築家なんですけどね。

さて、今朝はフィリピンに行ってきた人の話を聞きました。
プレダという子ども、女性、貧困な人々のためのNGOを訪問したんだそうです。
PREDA=Peoples Recovery, Empowerment and Development Assistance
意味は「人々の回復や発展の支援」

性的虐待を受けた子どもたちが住んでいる施設にも
訪問したのだそうですが、子どもたちはとても明るく
迎えてくれたのだそうです。
まちに出れば、家族が生きるために、
買春バーではたらく女性たちが普通にいる国。
そのバーの写真を見ながら、
「ミス・サイゴン」のキムを思い出しました。
過去のことじゃないんだ。

お墓に住んでいる人がいたのにも驚いた。
http://asahi-newstar.com/program/asia/cast/061003-001988.html
私が見せてもらった写真でも、
お墓の柵に普通に洗濯物が干してあり、
墓石をベッドにして人が寝ていた。

そして、どこにでもあるスラム。
邪魔なスラムをとりのぞくために、
警察は犯罪をでっち上げて逮捕する。
たとえば、コソっと大麻をポケットに入れて、
大麻所持の現行犯で逮捕するとかね。
プレダはそういう人たちも救おうとしてるらしい。
あのさ、「HERO」で雨宮さんは、
カバンにUSBメモリーを入れられてたけれど、
あれが、もし大麻で、その後、韓国の警察官たちに
捕まったりとかしたら、エライことだったよね。
ああ、怖い。ヒトゴトじゃないかも。

ところで、今、テレビで
「マナーハウス 英国初 貴族とメイドの90日」
ってのを見てたんだけど、おもしろい!
スラムとはうって変わって貴族の館。
全6回の今日が2回目だったみたい。
20人の老若男女が100年前の英国生活に挑戦するドキュメンタリー
すごく不思議なつくりの番組でした。
100年前の生活のそれぞれの役割を演じるんだけど、
ドラマのようなシナリオはなくて、ドキュメンタリー。
人を演じるんじゃなくて、形式ばった役割を演じる。
ご主人様役の人はいいけど、下っ端の使用人たちは、
驚くほど苛酷な労働環境に不満を持っていて、
それがそのままドラマ性を帯びている。
厳格さと自由のバランス。
とっても面白かった。また来週あるのかな?
ちなみにミステリーチャンネルで放送してました。