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マツタコ

ヤプログが終了したので、とりあえず引っ越します。

高学歴女子の貧困

2014-08-16 12:05:47 | 本と雑誌と言葉
って本を実家に帰る高速バスの中で読みました。なので、感想を。
高学歴女性の就職を扱った本としては、文系女性の一部の実状がわかるのでよいという程度。
理系の課題はまったく違うので、理系の人には参考にはならないかな。

著者のうち、大理さんと栗田さんについては、「あがり」が大学専任教員という、前提で考えている感じで、大学教員を目指している人は、一事例として読んでもよいが就職の参考にはならない。大学教員のポストがそもそも少なく、そこにつくためには運にも左右されるのはわかりきった話。だって、どれだけ成果を上げて、実力があったとしても、欲しい領域の欲しいスキルを持った人材に該当しなければいらないわけですから。

人文系の高学歴者の就職をテーマとするなら、人文系の大学院を出て、男女ともに大学教員以外で活躍している人の例を知りたいと思う。大学教員以外の高学歴の活かし方を探るべきだと思う。
この本は、文系の大学院の進学を考えている人には、将来こういったケースもあるという意味で参考にはなるだろう。だけど、上で言ったように高学歴を活かしている人の例もちゃんと知った上で院進学を検討すべきでしょうね。

高学歴者、とくに博士取得者は博士号を苦労して取得したこともあって、学歴に見返りを求めがちなのだろうけど、社会人1年生は他の人々と同様、まったく役に立たない。仕事ができる人になれるかどうか、自分の立ったフィールドで、自分の学歴ではなく、学び身に付けたことをどう活かしていけるかにかかっていて、社会の中に自分を信用してくれる人をつくっていく以外に社会で活躍していく道はないんじゃないかと思う。

大学の雇用環境において課題があるのは、専任教員の待遇が良すぎて、非常勤との差がありすぎることだと思うが、これは「ない袖は振れない」ので、専任の待遇をシビアにすることしか解決策はないのではと思う。

ただそれは女性に限らない問題。
女性の採用に関する問題は、実力以外につきまとう採用者の意識の問題なので、そこの変革が必要。
また、大学教員の採用は、男女の別よりも実力によるところが一般企業よりもはるかに大きいと思う。どこの世界でも人脈やコネが力を持つのは、まったく知らない人よりも、実力をはかりやすいからであったり、信用できると考えるからで、コネだけで実力も何もない人をとるような企業にはそもそも勤めないことだと思う。
今、大学の女性教員の課題は、とくに有名な大学であればあるほど、指導的役割を果たす上層部に女性がいないこと。女性を上位職につかせることには男社会の意識の問題としてジェンダーの問題が根強く残っていると思う。

個人的には、世代が近いこともあるのか、大野左記子さんの話は共感できるところが多くあった。
「二人とも働いているのに、女性が家事・育児をするのが当然の風潮は、おかしいんじゃないのかな?」「でも、それに女性が甘えてる部分もあるし」
というのが、ジェンダーの問題だなと感じた。でもそれは高学歴に限らない問題ですけどね。

しっかし、今日は京都は大雨でして、雷も鳴ってて怖い。


褒め言葉のシャワー

2013-10-14 16:15:06 | 本と雑誌と言葉
国語の先生の話を聞いてきました。
「言葉」とセットで褒めて、そのわかりやすい「言葉」を実践できるようにする、
動機付けがとてもうまい人なんだなあと、思いました。
ほめられたい気持ちを刺激するところは、昨日観た映画「謝罪の王様」で、
相手の欲しい部分を、ついていくのに似ているな、とか、
同じく昨日WOWOWで観た映画「夢売るふたり」の詐欺師とかも、
人の気持ちに悪くいえば、つけこんでいて、
詐欺師がコミュニケーションとるのうまいのは当たり前だなあ、と妙な感想をもったり。


話、ズレましたけど、
講演者は、子どもたちを、すごくよく見ていて、小さなことを見逃さずに、意味づけ、価値づけする。
その実践を、教師だけでなくて、子どもたちに習慣のようにさせることで、
子どもたちの気持ちを変えていく。

成長することを子供たちが、すごく楽しいと感じていることが、よくわかりました。

あと、「言葉遊び」が楽しくなる工夫、たとえば、一つの質問からいろんな人の質問が連らなっていくなど、
様々な工夫をしていくことで、子どもたちの表現力が磨かれていっている感じがしました。


講師の方は、菊池省三さん。日本コミュニケーション教育研究会の会長さんとのこと。



イザベラ・バード

2013-10-07 22:33:48 | 本と雑誌と言葉
イザベラ・バードの朗読を聴くことができました。
なんだろう? 松さんの声って、お話を邪魔しませんね。
すんなり、耳に届きます。

でもって、イザベラさんってかなりヒドイこと言ってるんですけど、
悪意が感じられなくて、なぜか愛さえ感じます。

それにしても、明治のころの日本人の子供たちの礼儀正しさとかは、
確かに、強制的につくられたものかもしれないけれど、
ちゃんと社会性というか、対人間性を育てる部分があったような気がして、
今は、個性を大切にすることを強調しすぎてしまった感が否めないのですよね。

だって、いろんな場面で、今の親って叱らないなあ、って思うもの。
懐古趣味みたいに、昔はよかったというつもりはないんですよ。
明治の時だって、多様な人がいて、イザベラさんが見た世界とは別の世界もあったわけですし。

まっ、「このプライバシーの無さは私には無理~」とか、イザベラさんおっしゃってましたが、
今の日本人も「じぇじぇじぇ」かもですね。

このお話、面白いです。


三谷幸喜×松たか子×久石譲

2013-09-11 07:05:16 | 本と雑誌と言葉
Mさんが教えてくれたラジオの情報、松さんのオフィシャルサイトでも出てましたね。
http://www.matsutakako.jp/news/index.html#14701

「UNBEATEN TRUCKS IN JAPAN~イザベラ・バードの日本紀行」
J--WAVE開局25周年特番 三谷幸喜×松たか子×久石譲の豪華布陣で放送!

私もどうやって、聞いたらいいのか・・・でも、この朗読は聴きたい!


昨日は、市民劇場でお芝居を見てきました。
加藤健一事務所の「モリー先生との火曜日」。いいお芝居でした。
演出は高瀬久男氏。役者は加藤健一と加藤義宗(加藤健一さんの息子さん)。

地味な芝居です。でも、今の自分、このままのこの生活でいいのか?
どこかでそう思っている、劇中のミッチ・アルボムと同じ気持ちを持っている人たちは、
ただ死と向き合いながら、生を全うしようとしているモリー先生との「おしゃべり」が、
「どう生きるか」を考え直すことにつながる。。。いいお芝居でした。

モリー先生が説教くさくないのがいいです。
そして、ミッチ・アルボム役が、ぴったりの方でした。


秋ですよ。読書の秋ですよ。

2013-09-03 18:12:46 | 本と雑誌と言葉

Mさんのコメント、そのまま記事にしちゃいます!
ごめんなさーい♪ & 超ありがとーう♪

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文春文庫、秋の100冊フェア。
「わたしの時間」文春文庫 秋の100冊2013|文藝春秋

ということで、こんなところに松さんがいっぱい
→ http://bunshun.jp/bunko/fair2013/adgallery/index.html

こんな感じで並んでいるそうですよ。ちょっと小さいけど。。。
→ https://twitter.com/ABCROPPONGI/status/374469053470892033/photo/1

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ちょっと、これはとっても嬉しい。嬉しすぎです。
とりあえず、本屋に行って、にんまりしてきます(^^)