って本を実家に帰る高速バスの中で読みました。なので、感想を。
高学歴女性の就職を扱った本としては、文系女性の一部の実状がわかるのでよいという程度。
理系の課題はまったく違うので、理系の人には参考にはならないかな。
著者のうち、大理さんと栗田さんについては、「あがり」が大学専任教員という、前提で考えている感じで、大学教員を目指している人は、一事例として読んでもよいが就職の参考にはならない。大学教員のポストがそもそも少なく、そこにつくためには運にも左右されるのはわかりきった話。だって、どれだけ成果を上げて、実力があったとしても、欲しい領域の欲しいスキルを持った人材に該当しなければいらないわけですから。
人文系の高学歴者の就職をテーマとするなら、人文系の大学院を出て、男女ともに大学教員以外で活躍している人の例を知りたいと思う。大学教員以外の高学歴の活かし方を探るべきだと思う。
この本は、文系の大学院の進学を考えている人には、将来こういったケースもあるという意味で参考にはなるだろう。だけど、上で言ったように高学歴を活かしている人の例もちゃんと知った上で院進学を検討すべきでしょうね。
高学歴者、とくに博士取得者は博士号を苦労して取得したこともあって、学歴に見返りを求めがちなのだろうけど、社会人1年生は他の人々と同様、まったく役に立たない。仕事ができる人になれるかどうか、自分の立ったフィールドで、自分の学歴ではなく、学び身に付けたことをどう活かしていけるかにかかっていて、社会の中に自分を信用してくれる人をつくっていく以外に社会で活躍していく道はないんじゃないかと思う。
大学の雇用環境において課題があるのは、専任教員の待遇が良すぎて、非常勤との差がありすぎることだと思うが、これは「ない袖は振れない」ので、専任の待遇をシビアにすることしか解決策はないのではと思う。
ただそれは女性に限らない問題。
女性の採用に関する問題は、実力以外につきまとう採用者の意識の問題なので、そこの変革が必要。
また、大学教員の採用は、男女の別よりも実力によるところが一般企業よりもはるかに大きいと思う。どこの世界でも人脈やコネが力を持つのは、まったく知らない人よりも、実力をはかりやすいからであったり、信用できると考えるからで、コネだけで実力も何もない人をとるような企業にはそもそも勤めないことだと思う。
今、大学の女性教員の課題は、とくに有名な大学であればあるほど、指導的役割を果たす上層部に女性がいないこと。女性を上位職につかせることには男社会の意識の問題としてジェンダーの問題が根強く残っていると思う。
個人的には、世代が近いこともあるのか、大野左記子さんの話は共感できるところが多くあった。
「二人とも働いているのに、女性が家事・育児をするのが当然の風潮は、おかしいんじゃないのかな?」「でも、それに女性が甘えてる部分もあるし」
というのが、ジェンダーの問題だなと感じた。でもそれは高学歴に限らない問題ですけどね。
しっかし、今日は京都は大雨でして、雷も鳴ってて怖い。
高学歴女性の就職を扱った本としては、文系女性の一部の実状がわかるのでよいという程度。
理系の課題はまったく違うので、理系の人には参考にはならないかな。
著者のうち、大理さんと栗田さんについては、「あがり」が大学専任教員という、前提で考えている感じで、大学教員を目指している人は、一事例として読んでもよいが就職の参考にはならない。大学教員のポストがそもそも少なく、そこにつくためには運にも左右されるのはわかりきった話。だって、どれだけ成果を上げて、実力があったとしても、欲しい領域の欲しいスキルを持った人材に該当しなければいらないわけですから。
人文系の高学歴者の就職をテーマとするなら、人文系の大学院を出て、男女ともに大学教員以外で活躍している人の例を知りたいと思う。大学教員以外の高学歴の活かし方を探るべきだと思う。
この本は、文系の大学院の進学を考えている人には、将来こういったケースもあるという意味で参考にはなるだろう。だけど、上で言ったように高学歴を活かしている人の例もちゃんと知った上で院進学を検討すべきでしょうね。
高学歴者、とくに博士取得者は博士号を苦労して取得したこともあって、学歴に見返りを求めがちなのだろうけど、社会人1年生は他の人々と同様、まったく役に立たない。仕事ができる人になれるかどうか、自分の立ったフィールドで、自分の学歴ではなく、学び身に付けたことをどう活かしていけるかにかかっていて、社会の中に自分を信用してくれる人をつくっていく以外に社会で活躍していく道はないんじゃないかと思う。
大学の雇用環境において課題があるのは、専任教員の待遇が良すぎて、非常勤との差がありすぎることだと思うが、これは「ない袖は振れない」ので、専任の待遇をシビアにすることしか解決策はないのではと思う。
ただそれは女性に限らない問題。
女性の採用に関する問題は、実力以外につきまとう採用者の意識の問題なので、そこの変革が必要。
また、大学教員の採用は、男女の別よりも実力によるところが一般企業よりもはるかに大きいと思う。どこの世界でも人脈やコネが力を持つのは、まったく知らない人よりも、実力をはかりやすいからであったり、信用できると考えるからで、コネだけで実力も何もない人をとるような企業にはそもそも勤めないことだと思う。
今、大学の女性教員の課題は、とくに有名な大学であればあるほど、指導的役割を果たす上層部に女性がいないこと。女性を上位職につかせることには男社会の意識の問題としてジェンダーの問題が根強く残っていると思う。
個人的には、世代が近いこともあるのか、大野左記子さんの話は共感できるところが多くあった。
「二人とも働いているのに、女性が家事・育児をするのが当然の風潮は、おかしいんじゃないのかな?」「でも、それに女性が甘えてる部分もあるし」
というのが、ジェンダーの問題だなと感じた。でもそれは高学歴に限らない問題ですけどね。
しっかし、今日は京都は大雨でして、雷も鳴ってて怖い。