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マツタコ

ヤプログが終了したので、とりあえず引っ越します。

ことばのシチュエーション

2010-12-14 23:58:00 | 本と雑誌と言葉
「ことば」だけだといろんな意味にとられるんですよね。その「ことば」が、いつ、どこで、誰が、誰に対して、どのように、どんな目的で発せられるのか。そういうシチュエーションによって、意味が変わる。しかも、受け手の感性と気分によっても「何も感じない」言葉もある。「だから、なに?」ってやつね。でも、それはどんな言葉でもそうとらえる人はいるんで、別に問題はない。問題なのは、その言葉で人が傷つくかってこと。

「単語」に対しては、その「単語」から連想するものが、人によって様々で、肯定的にとらえる人と否定的にとらえる人がいる。でもこれまた仕方がない。その単語が世の中にある限りは、対面する強さは持ってもらうしかないと思う。

ただ、ことば、文章になると、その文脈によって「単語」も意味を持つようになるので、人を傷つけない言葉を選ばないと。
まっ、言葉の意味(シチュエーション)を深く考えずに、反射的に傷ついたと思う人たちもどうかと思うけど。言葉を深く読みとらないやりとりに慣れてしまってる人たちが結構いる。短絡的かもしれないけど、マンガの影響かな?とも思ったり、マンガにも一応ものすごくわかりやすい文脈はあるわけだから、そうとも言えないか、とも思ったり。

そういう意味で、役者がセリフをいう作業って、その言葉を発するために、言葉だけではなくて、その「場」を考えて身体に理解させようとするわけで、ものすごいコミュニケーション力の訓練だと思う。
形から入って気持ちがつくられる場合と、気持ちから入って形につながる場合と両方だろうけど、こないだの「坂の上の雲」の子規をやった香川照之さんなんかは、病気の子規を演じるのに体重を落としてた。体重を落として、形として子規に近づくことで見えてくるものがあるんでしょうね。ただ、その熱演はすごいと思うけど、個人的には最近の香川さんには過剰感を感じることが多くって、その姿から子規を感じるよりも、香川さんスゴっと感じてしまうのは残念。大絶賛されてるので安心して、もし香川さんが読んだら傷つくかも知れない言葉も書けるわけですけどね。

批評や批判は、あってしかるべきですよね。世の中全員違う人間なんだから、自分と違う考えを持ってて当たり前と。批評・批判までも人を傷つけるからとなくしてしまったのではダメで、世の中には同じ考えの人もいれば、違う考えの人もいる。それを知ることで、また自分の考えも深まっていくというふうにしないと。

そこで「この人は違う意見だから私と合わない」と決めちゃって、すり寄る努力を面倒だから、とやめてしまっていいものだろうか、まあ、その人の場合は他に居場所があるので大きな問題はないんだけど、自分の世界を広げる気がない人って結構いるんだなあ、と思ったのでした。


読めば読むほど味がでる

2010-12-13 23:57:44 | 本と雑誌と言葉
今日は言葉えらびの日。
いや、相当にディスカッションして選びましたよ。
どれも、いい言葉であることに、違いはないので。

不思議なもので、みんなで話してると、
言葉がどんどん厚みをおびていくものと、
あまり広がりを感じられない言葉と、
色が変わっていくんですよね。

パッと入ってくるキャッチコピーのような言葉もいいけれど、
ジワジワと心に沁み入ってくる、その先に情景が浮かんだり、
物語りが見えてきたりする言葉は深いなあと。

またまた長時間だったけど、充実した言葉選びでした。


いい女優ランキング

2010-11-24 21:01:21 | 本と雑誌と言葉
「週刊現代」の日本のいい女優ベスト20。3位までは今ならそうかな、っていう人選でした。
1位寺島しのぶ24点 2位満島ひかり22点、2位松たか子20点。※松さんは3位だと思うけど、週刊誌ではこうなってた。
ちなみに、Mさんのとこにランキングがあがってます。
http://musicstories.blog94.fc2.com/blog-entry-655.html

でも寺島さんが以前からわかりやすく実力派って言われてたのに、松さんの「凄さ」をわかってない人が多くて、なんで彼女の「凄さ」がわからないんだ、ってずっと不満だったので、やっとわかる人が出てきて嬉しいことだ。
でも未来くんじゃないけど、「ヴィヨンの妻」や「告白」でとどまらない人ですよ。
「松たか子はこんなもんじゃない。もっとできる。」

と思ったら、2009年も同じランキングをやっていて、満島さんが入らないのはともかく、寺島さんもベスト10に入ってないんだね。でも、松さんは6位に入ってる。去年はジェーン・エアとヴィヨンの妻があったからかな。
去年は、1位余貴美子、2位菅野美穂、3位竹内結子。今年は上位20人の中に誰も入ってない。まっそんなもんですわ。
っていうか、今年、選者の人たちがそれぞれ気になった女優をあげましたって感じなのかな。

それにしても「いい女優」ってのは、定義がなくって、まあ、選者によっていろんな観点があって、なかなか興味深い記事でした。だって最近は女優活動してない人の私生活の露出やCMでの活動を評価する人もいれば、「ワタクシ無知でごめんなさい」だけど初めて聞く女優さんの名前も。いい面を知られていない役者を紹介している人もいる。若い子ばっかりあげてる人もいるし、芦田愛菜ちゃんを1位にあげてる人もいるんですよ。

で、私の思ういい女優って誰だろう、って思ったのですが、
松さんは置いておいて、いい女優って思いつかない。
じゃあ、いい男優は?って考えたけど、こっちも思いつかない。
じゃあ、いい役者はどうだろう?、これもピンとこないな。
いい女優、いい男優、いい役者って言える人はいっぱいいますよ。
だけど、総合ランクみたいなんはつけられない。それこそいい面が違うから。

いい女優、いい男優は定義づけしにくいけど、
いい役者って、演じるキャラクターをさらに魅力的に感じさせることができる役者じゃないのかな。
「魅力的に」ってのが一面的すぎるとしたら、
人間の多面性、深さを感じさせることができる役者と言ってもよいかも。

それは、その役者の人間としての成長にともなって深くなっていくもんだろうから、
役者は、みんなどんどんいい役者になるハズ。
でも、その年令のその人自身もその一瞬の時にしか表せないので、
決して、年齢を重ねた人のほうがいい役者ってわけじゃないと思う。

んー、役を愛している人はみんないい役者ってことかな。


あっ、週刊誌の選者のみなさんは、かなり「役者魂」的な部分、本人の役者や人間あるいは芸能人としての姿勢みたいなところ、本人の持つ雰囲気、そんなところを評価されています。「演技」も評価されているけれど、演技の評価って人によって差がありすぎますからね。同じものを見ても、本当に見ているところが違ってて。
だから、いろんな役者が活躍できて、面白いんだろうけどね。

まあ、結局、男性選者は自分の女性の好み、って感じの人も多いけど、そうなっちゃうのもおもしろい。


5時間の会議

2010-11-02 00:51:40 | 本と雑誌と言葉
19時からはじまった会議、終わったの次の日だし。ことば選びをしてたのです。
正直に言うと、今回は、これ絶対にイイ!というインパクトのあるやつが少なかったかな。
まっまだこれから市民審査があって、そのあとまた委員会があって、と、ことば選びはまだまだ続きます。

で、明日は今度は店えらびなんですけど、まだ書類に全部目を通せてなくて、でも、忘れてきちゃって、仕方がないので、明日は朝からそっちをがんばります。

お疲れ様わたし。


ことばはイメージとなり

2010-10-23 21:05:08 | 本と雑誌と言葉
ことばってむずかしいですよね。
ちゃんとわかるように、って書いたつもりでも、
受け取る人次第で、どうとてもとりますから。
それが面白くもあり、まっ、場合によってはエライことになったり。

イイ方に勘違いしてる分にはいいけど、
悪い方に勘違いしちゃうと大変だし。

どっちにしても、発信者にも受信者にも問題アリなんで、
両方の責任ですね。

今、12000のことばと格闘中ですが、
やっぱり情景が浮かぶと、心に届いてきますね。
ただの言葉だけだと伝わらないよなあ。
みんないい言葉を書いてるんだけど、
それを人の心に届けるのは、なかなかに大変なんだなあと思います。

演劇の手法ってのも捨てがたいな。
そうそう、9月に受けた面接は結果が出て、ダメでした。
また、イチから自分の将来を考え直す必要があります。

それより、12000のリストをiphoneで見ようと思ってやってみたんだけど、
重すぎました(^^;