鴨が行く ver.BLOG

鴨と師匠(ベルツノガエル似)と志ん鳥のヲタク全開趣味まみれな日々

遂に完結

2023年05月22日 23時38分55秒 | ゲーム・コミック・SF
田辺剛氏の「ダニッチの怪」、ようやく3巻が出て、遂に完結いたしました!

・・・切ない・・・(T_T)

・・・なんだろう、ジャンル的にはホラーそのものなんですけど、読後感は切ないです。後半の怒涛の展開から一転、飛び去る夜鷹たちの静かな描写にエレガントな恐怖の余韻を感じました。

原作であるラヴクラフトの小説の方は、描写が結構曖昧で(筆力が拙いわけではなく、あえて曖昧に描写することによって読者の想像力を120%喚起する戦略なのだと鴨は思っています)、だからこそ読んだ人の数だけウィルバーやヨグ・ソトースの「姿」がそれぞれあるわけで、その前提でこの作品をヴィジュアルで表現し切るのは相当の覚悟が必要だったろうな、と思います。あとがきで「いつか挑戦しよう」と編集者と話していたとのエピソードが披露されており、それだけ難易度が高い作品ということですよね。たいへん見事な作品に仕上がったと、鴨は思います。
鴨の持論、恐怖とは「美」を包含するものです。田辺先生のラヴクラフト漫画化作品は、その観点からも素晴らしいです。

これでラヴクラフトの「クトゥルー神話」に属する作品はだいたいコミカライズした感じですかね。後はどの作品が残っているかな?「未知なるカダスを夢に求めて」辺りかな。でもあの作品、他の作品とはちょっと毛色が違うからなー。などと、いろいろ想像するのもまた楽しみです。


これまで購入した田辺剛作品を並べてみる。SAN値爆下がりしそうな迫力よ( ̄▽ ̄)
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