ハンドマッサージ体験

こころの天気の授業を受けて内容を検討・・・・
リラックスできる方法、心地よさの感覚の体験、求めてるもの・・・・
彼女たちひとりひとりの様子や気になるところを整理して
少し前から考えていた“ハンドマッサージ”の体験を行うことに。
一緒に授業をさせていただいている先生とも相談。
そこでこんなことを決めました。
マッサージをする教師が「気持ちいい？」「どう？」など感想を絶対に聞かない。ということ。
感想を聞けば「気持ちいいです。」「良かった。」と答えるからです。
聞かずに、表情がどう変わっていくか、自分から何を話すか、授業の後の生活の様子も含めて
じっくりと見てみることに。

同時に何人もできないので、交代制。
私は別室で先日しましま先生から教えていただいた“こども版ＱＯＬ”を一緒におこないました。

授業のあと、お部屋から出るなり私に「匂いかいでみて～」「さわって！すっごいしっとり」とってもにこやかな
表情で出てきた彼女たちでした。
その後Ｍ先生が様子を教えてくださいました。

次の日のお昼休みにやってほしいとお願いした子もいたようです。
１回の体験では分かりませんが、心地よい体験になったことは間違いないようです。
来週も継続し、Ｍ先生と様子と言葉、その後の行動の変化などひとつひとつ整理して行く予定です。

また、先日行われた性教育の職員研修では講師の先生から“触れることで育つ力”“心の成長にかかせないスキンシップ”
についてお話していただく機会がありました。
女子の授業を考えていたところだったのでまさしくピンポイント！
お聞きしたかったことだったので大変勉強になりました。

そこで講師の先生が新聞で連載されている記事についても紹介してくださいました。
桜美林大学の山口創先生。「触れ合いのチカラ」という連載をされています。
調べてみると、山口創先生は、身体動作によって心がどのような状態に変化するかを研究する身体心理学の先生で、
大学の授業では“手で触れて感情を伝える授業”などをされているそうです。
そして今後、山口先生が注目したいと考えているのは、皮膚の内側を感じる身体感覚と、タクティールケア。
ここで“タクティールケア？”少し前に聞いて調べたばかり
タクティールケアは、スウェーデンで創られ、看護や介護の現場で「触れる」ことで癒しを与えるケアの方法です。
ちょうど“タクティールケア”というものがあることをＳ社長先生に教えていただいていたのでつながりました。
山口先生は今後子育てや教育の場での応用を考えていらっしゃるようで
子育て中でもあり、学校でも働かせていただいている私としては女子グル―プの学習を通して
私自身の興味もさらに広がったのでした。

今回のハンドマッサージの授業でとても素晴らしいなと思ったことをおわりにご紹介します
それはＭ先生のこんな心づかい
Ｍ先生はハンドマッサージのレッスンを受けたことがある先生なので道具などの準備はすべてお願いしたのですが
タオルは籐編みのかごに丸めてきれいに並べ、ご自身も素敵なエプロンを。
お聞きすると「今日はうちでかわいいタオル　best４を持ってきました。恰好も少しでもエステ？のような感じで
エプロンもかわいらしいものを選んできました。」とのことでした。
“素敵な女性になるために”の授業のタイトルにふさわしく、素敵でおしゃれなＭ先生の姿やこんな心づかいが
彼女たちにとって素敵な大人の女性の見本になるのではと感じました。Ｍ先生ありがとうございました。