茶の湯 徒然日記

茶の湯との出会いと軌跡、お稽古のこと

大炉 逆勝手と本勝手の違い

2020-02-27 16:12:48 | 茶道マメ知識
 先日のお稽古は大炉。いつも濃茶と薄茶の平点前で始めます。大炉は逆勝手のため、普段と足さばきが逆転し、袱紗も右側につけます。これだけのことでやりなれた平点前が大混乱、まだまだだ私~と反省するのは毎年のこと、そして大炉という味わいのある設えが大好きで、玄々斎はすごい!と思うのも毎年のことです。
 先日の「趣味どきっ!茶の湯裏千家 第四回 2月24日 季節を楽しむ」では大炉を取り上げていましたね。
https://blog.goo.ne.jp/m-tamago/e/31952d0c80d2adb672945ea4d9561f5f

 普段(本勝手)は席に入る時は右足からですが、大炉(逆勝手)では左足。そう思って考えながらやるとなかなか最初の一歩が出ません。しかし、今年、先生から「お客さんからきれいに見えるように客付(お客様に近い方)の足から出すのよ」と言われ、目から鱗が落ち、スムーズに最初の一歩が出るようになりました。

 大炉の時は、点前に入る前に本勝手と違う部分をしっかり復習しておけば、スムーズにできるかもしれない。そう思って今年は復習がてら書き出してみました。

1.帛紗を右腰につけること(⇔左腰)
2.席に入る時は左足、出る時は右足(⇔入る時は右足、出る時は左足)
3.建水を右手に持って入る(⇔左手に持って入る)
4.柄杓は左手で蓋置の上にひく(⇔右手でひく)
5.帛紗は右手で上に折って取り、左手に打ち返して、右手で上端を取り、右膝頭で捌く(⇔左手でとってそのまま左膝頭で捌く)
6.釜の蓋を開ける時は右手で蓋置を畳の縁内5つ目に置き換える。(⇔蓋置の置き換えはなし)
7.茶碗の湯を建水に捨てる時、逆勝手では左、右と交互に行う。(⇔なし)
8.茶碗は右膝頭で拭き清める(⇔左膝頭)
9.茶入・茶器の開けた蓋は茶碗と膝の間(真ん中)に置く。(⇔本勝手では濃茶は茶碗の右真横、薄茶は右膝頭)
10.点てたお茶は左手で定座に出す(⇔右手で)
11.拝見の道具を客が返す時、打ち返しはしない(⇔通常打ち返しして返す)

 普段と違う扱いとして、
 薄茶の時、右手に棗、左手に茶碗持ち入り、点前座で右手の棗を水指の前左寄りに置き、茶碗は右手で持ち替えて棗の右横に置き合わせる。

 自分の備忘録ですが、何か忘れていることはないかしら?
 あとは頭で考えるのではなく、何度もお点前をして自然に動けるように体に覚えさせるしかなさそうです。もうすぐ大炉も終わりですが、毎年少しずつ前進、精進しましょう。

大炉
https://blog.goo.ne.jp/m-tamago/e/36f841c286f6a74160a9c8e73f8be63c

八炉
https://blog.goo.ne.jp/m-tamago/e/7f410614f053dc147a4da8e2b346bed9
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2 コメント

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表千家にも・・・ (春旦)
2020-03-01 08:09:59
表千家にも逆勝手のお点前があります
やはり帛紗は逆になるそうです
わたしはまだ経験がありません
手順は変わりませんがやはり道具の置く位置は逆になりそうですね
まだわたしが小僧だったころ棚が変わればお点前も変わって来るし、炉・風炉となると頭がコンガリます
先生ってすごいなぁ~と思っていました・・・笑
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逆勝手 (m-tamago)
2020-03-02 15:45:52
春旦さん、こんにちは。
本勝手もすべて完璧にはいかないのに、逆勝手は厳しいです。大体逆勝手のお点前をするのは2月の大炉だけなので、一年経つと元の木阿弥。それでもやっていると手が徐々に思い出してきて、、、ところが、慣れたころに3月がやってきて、また来年精進します、となります(笑)
今年は初炭、後炭とも自分で準備してお点前をする機会に恵まれました。両方自分ですべてやったのは初めてだったので、色々なことがわかりました。やはり見ているだけでなく実際に準備からやることの大切さを知りました。
本当に先生はすごいです。
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