
先日、先生より茶名の許状を頂いた。見事な木箱入、これまで頂いたものとは姿も違い、感動した。併せて家元からのお祝い、先生からのお祝いも頂戴して、大きな風呂敷を抱えて帰路についた。茶名の許状のことをブログで書くのはどうか、慎ましくないとお叱りもあるかもしれないと思ったが、やはりひとつの節目であり、許状の中身や具体的な茶名についてはお話できないにしても年の最後に感じた喜びと重みを書きとめておきたいと思った。
思えば大学で茶道に出会い、17年。人が聞けば長いのだろうが、私自身にとってはあっという間のような、よく考えれば長かったような不思議な感覚である。ひとつ日本文化でもと気軽な気持ちで始めた茶道、大学卒業時に入門、小習の許状を頂戴したものの、茶名を頂く日がくるとは思いもよらぬことだった。数年前までは茶名を頂くことにあまり執着なく積極的ではなかったが、小さなきっかけが大きな決断や流れに繋がることもある。1年前に頂こうと決意し、今回こうして頂戴できた、誠に縁とは異なものと思っている。
大学では私は濃茶、薄茶、風炉と炉の点前しか知らなかった。表千家と裏千家とあり、表千家は先生のお宅でお稽古していたが、裏千家はお寺をお借りして卒業生の先生がいらして指導するという形式、炭手前はなし、お道具もそれほどバリエーションがあるとは言えなかった。人数が集まると花月をたまにはしたようだが、授業の合間にお稽古することも多く、私は経験したことがなかった。
大学卒業後、入社した会社で茶道部の門を叩いたが、雰囲気があわず、ならば自宅の近くでと知り合いから紹介してもらったのが今の先生だった。
最初にお稽古場に伺い、薄茶点前を見て頂くと、「随分早いからもっとゆっくりお点前するように。」これが先生の最初のご指導だった。実は私は足が痺れる前に終わらせてしまおうと相当早いお点前をしていたようなのだ。先生のお宅に行くようになって、炭手前や花月、茶壷、箱点前、茶事など様々なものを経験するようになり、格段に世界が広がった。
それでも、二十代の頃は他に楽しいこともたくさんあり不真面目なことが多かった。自分の点前が終わったらすぐ帰ってしまったり、準備・片付けがいい加減であったり、お茶会のお手伝いを面倒だと思ったり。先生や社中の先輩方はそんな私に文句を言うこともなく温かく見守って下さり、だから継続することができたのだと思う。週に1回のお稽古で学ばせて頂いたことは茶道という枠を超えてあまりに大きい。大学での茶道との出会いと、何より先生とのご縁を幸せに思う。
最近、お稽古場での先生の言葉のひとつひとつをノートに書き出し始めた。忘れてしまうからと乱雑な字で適当に手帳に書き溜めた言葉は今、輝きを放って私の心に飛び込んでくる。ああ、あれはそうだったのかと気づくことの多いこと。何気ない言葉が後になって生きてくる、合点がいく。そして、知らないことのまだまだ多いこと、茶の世界の深さに気づく。これから疑問や興味あることは自分なりに調べ、先生に伺って補っていきたい。一回一回のお稽古を大切に、お点前や道具という見える形もその奥にある見えない精神性も貪欲に学んでいきたいと思う。
今の最大の目標、夢はお祝いに先生に頂いた水指で、先生や社中の皆様、大学時代の茶道仲間や日常お世話になった方々にお点前を披露し、お茶を振舞える場を設けられたらということである。茶の世界ではまだつたない私、茶事という形でなくても、何かできないかと様々な想像をめぐらしている。
家元から頂いた大切な茶名に恥じぬ茶人を目指しつつ、何事にもおかげさまという感謝の気持ちを忘れず、自分なりの茶と共に人生を楽しんでいきたい。
私の長い思い出話にお付き合い下さりありがとうございます。節目を迎え、少し感傷的になりました。目に見えて何が変わるわけでもありませんが、これからまた新しい一歩を踏み出します。
思えば大学で茶道に出会い、17年。人が聞けば長いのだろうが、私自身にとってはあっという間のような、よく考えれば長かったような不思議な感覚である。ひとつ日本文化でもと気軽な気持ちで始めた茶道、大学卒業時に入門、小習の許状を頂戴したものの、茶名を頂く日がくるとは思いもよらぬことだった。数年前までは茶名を頂くことにあまり執着なく積極的ではなかったが、小さなきっかけが大きな決断や流れに繋がることもある。1年前に頂こうと決意し、今回こうして頂戴できた、誠に縁とは異なものと思っている。
大学では私は濃茶、薄茶、風炉と炉の点前しか知らなかった。表千家と裏千家とあり、表千家は先生のお宅でお稽古していたが、裏千家はお寺をお借りして卒業生の先生がいらして指導するという形式、炭手前はなし、お道具もそれほどバリエーションがあるとは言えなかった。人数が集まると花月をたまにはしたようだが、授業の合間にお稽古することも多く、私は経験したことがなかった。
大学卒業後、入社した会社で茶道部の門を叩いたが、雰囲気があわず、ならば自宅の近くでと知り合いから紹介してもらったのが今の先生だった。
最初にお稽古場に伺い、薄茶点前を見て頂くと、「随分早いからもっとゆっくりお点前するように。」これが先生の最初のご指導だった。実は私は足が痺れる前に終わらせてしまおうと相当早いお点前をしていたようなのだ。先生のお宅に行くようになって、炭手前や花月、茶壷、箱点前、茶事など様々なものを経験するようになり、格段に世界が広がった。
それでも、二十代の頃は他に楽しいこともたくさんあり不真面目なことが多かった。自分の点前が終わったらすぐ帰ってしまったり、準備・片付けがいい加減であったり、お茶会のお手伝いを面倒だと思ったり。先生や社中の先輩方はそんな私に文句を言うこともなく温かく見守って下さり、だから継続することができたのだと思う。週に1回のお稽古で学ばせて頂いたことは茶道という枠を超えてあまりに大きい。大学での茶道との出会いと、何より先生とのご縁を幸せに思う。
最近、お稽古場での先生の言葉のひとつひとつをノートに書き出し始めた。忘れてしまうからと乱雑な字で適当に手帳に書き溜めた言葉は今、輝きを放って私の心に飛び込んでくる。ああ、あれはそうだったのかと気づくことの多いこと。何気ない言葉が後になって生きてくる、合点がいく。そして、知らないことのまだまだ多いこと、茶の世界の深さに気づく。これから疑問や興味あることは自分なりに調べ、先生に伺って補っていきたい。一回一回のお稽古を大切に、お点前や道具という見える形もその奥にある見えない精神性も貪欲に学んでいきたいと思う。
今の最大の目標、夢はお祝いに先生に頂いた水指で、先生や社中の皆様、大学時代の茶道仲間や日常お世話になった方々にお点前を披露し、お茶を振舞える場を設けられたらということである。茶の世界ではまだつたない私、茶事という形でなくても、何かできないかと様々な想像をめぐらしている。
家元から頂いた大切な茶名に恥じぬ茶人を目指しつつ、何事にもおかげさまという感謝の気持ちを忘れず、自分なりの茶と共に人生を楽しんでいきたい。
私の長い思い出話にお付き合い下さりありがとうございます。節目を迎え、少し感傷的になりました。目に見えて何が変わるわけでもありませんが、これからまた新しい一歩を踏み出します。
いろいろな段階があるんでしょうね。
できることも変わってきそうですね。
そのくらいで進んでいくものか想像もつきませんが、
次のステップへの励みにもなりそうですね。
精神面での成長もかなりのものではないでしょうか?
自分はまだまだ修業であります。
たまごさんの事、これからも一層研鑽されるのでしょうね。
見習いたいものです。
たまごさんの書かれた言葉ひとつひとつが、私自身にも通じることが多く、うなずきながら読ませていただきました。
私の何倍も努力されているたまごさん、これからも茶の道のよき先輩として、読みがいのあるブログを続けてくださいますよう、お願いいたします。
やはりよい先生との出会いは、一生の宝物ですね。
私も先生のおっしゃる言葉を、そのときは「うんうん
!」とうなずきながらきいていますが、すぐ忘れてしまうので、これからはメモを取ろうと思います!
自分自身を振り返っても、年齢によって、先生によって、お仲間によって、環境によって、自分の意識の違いによって、茶道に向かい合う姿勢が違っていました。
茶名をいただき、色々あると思いますが、どうぞ 楽しんで続けられてください。
私は、勉強不足をこちらのブログで、補わせていただきますね。
これからも頑張って下さい!
僕も、頂くまで何度も先生にお断りしたな~って思い出しました。
茶名を頂くと自分の茶道人生を振り返るいい機会になりますよね。
>手帳に書き溜めた言葉は今、輝きを放って私の心に飛び込んでくる
ママも先生のお言葉をもっと書き留めておけばよかったと後悔しております。
1回、1回のお稽古を大切に、これからも茶道に精進していきたいと思ってます。
たまごさんのこれからのご活躍を祈念いたします。
頑張ってね (^_^)/~
たまごさんのブログも楽しみにしております♪
他のお許しもうれしいですけれども、お茶名はとくにうれしいですよね♪
これからもお互い精進していきましょう。
それは 十徳の着用 のお許し
でもなかなか 着ることが出来ません
お茶名頂くと 何故か今までを振り返ります
そして また一歩 進む訳ですね
このブログが より充実していくことを 祈念いたします
心よりお喜び申し上げます。
自分の事のように嬉しいです。
ひとつの区切りとなり、より一層精進される事と思います。
今後もひたむきに茶道と向き合い、更なるご活躍を祈っていますね。
本当におめでとう!!!
感激とお茶への新たな気持ちがさわやかに伝わってきます。
お免状をいただくことは本当に励みになるの事なのですね。
私もこれから真剣にお稽古を積んでお免状いただいていこうと思いました。