茶の湯 徒然日記

茶の湯との出会いと軌跡、お稽古のこと

利休百首2 習いつつ

2007-07-10 22:01:58 | 利休百首
2.習いつつ見てこそ習へ習はずに 善悪言うはおろかなりけり


 とやかくいうなら習ってみてからにせよ。習いもせずに良い悪いを述べるのは愚かなことである。
 納得の言葉である。
 見ているだけど、実際やってみるのとでは、大きく違う。昔はあまり感じなかったが最近は頓に感じる。簡単にやっているように見えても、いざ自分がやってみるとできなかったりする。見ていて美しいと感じる所作や芸道の裏には、実は大変な地道な努力が隠れていたりする。

 お茶のお稽古では、新しい動き、茶壷の扱いやお稽古道具の準備など、見るだけとやるのでは大きく違うと感じる。普段先輩がやっていることを見ることも勉強にはなるが、では、実際自分の番になると、思ったようには手が動かず、不器用で美しくなかったりする。何事も経験してこそ、回数を重ねてこそなのだ。
 先日のお稽古では、いつもてきぱきと準備してくださる正教授の方がお休みで、仙遊の準備をした。炭、花台、香盆の準備、見てはいたものの、やってみると記憶が定かでないこと、手が思うように動かないことに気づいた。いい勉強をした。

 自分がやりもしないのに、批評するだけの人間にはなりたくないものである。頭と身体両方をバランスよく使って精進なくてはと思う。
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4 コメント

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習わずに~ (Akatsuki)
2007-07-11 21:28:22
確かに~。

一年前から灰形を習いに行ってますが、見ている分には簡単そうに見えたのに、習ってみるとめちゃ難しい~。

と、一年経ってもひしひしと感じております。
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 (m-tamago)
2007-07-13 22:11:06
akatsukiさん、こんばんは。
灰形、習いに行っているんですね。私は先生のお宅でみようみまねなので、ちゃんと習いたいなあと思っているところです。
熟練の方がひくとすーっと綺麗な表面になるのに、自分がやるとそうはならない。同じようにやっているようでも全く違うんですよね。
頑張りましょう!
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私の好きな一首 (ゴマたん)
2007-07-27 09:01:50
過去の日記なのに遅くコメントしちゃってごめんなさい(^^;)
これ、私の一番好きな(?)道歌です。

たまごさんの書いておられるように
やりもしないで批判するひとにはなりたくないですね。
茶道だけでなく、他のことでもね~~。

利休百首は、簡単なようで実はとても難しいことを教えていて、とても奥の深い教えですね。
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好きな一首 (m-tamago)
2007-07-27 11:23:41
ゴマたんさん、こんにちは。
一番好きな道歌ですか。
おっしゃる通り、利休百首は当たり前のことでありながら、実践できていないことが多くて、はっとさせられます。時々読み返して気を引き締めます。
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