茶の湯 徒然日記

茶の湯との出会いと軌跡、お稽古のこと

茶花 クマガイソウ

2023-04-23 15:53:35 | 草木・茶花
 写真では拝見したことがあったクマガイソウ。    

 桜茶会で実物を拝見することができました。

 どうしたらこんな形になるのでしょう?  
 なんとも面白い。
 調べてみたところ、絶滅危惧種だそうです。
 貴重な花だったんですね。  


 クマガイソウの謂れは
一の谷の合戦で敗れた平家を追って敦盛の首を打ち取った熊谷直実にちなんでのことだそう。

 熊谷直実の名前はなんとなく日本史の授業で耳にしたような記憶が言われてみれば位。
 よく覚えていないので、検索をかけ、ウェキペディア他読みました。

熊谷直実について
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%86%8A%E8%B0%B7%E7%9B%B4%E5%AE%9F

ご参考までに。

 敦盛を討ち取った後、出家した直実。
 戦いと生死が日常であった戦国の世では色々な想いがあったことだろうと推察しました。  


 さて、このクマガイソウ、別名をホロカケソウともいうそうです。  
 ホロとは母衣と書き、昔の武者が後ろからの矢を防ぐために身にまとっていた風船のように膨らませた布のこと。    
 それに似ているからホロカケソウとなったと。
   

 母衣なんて初めて耳にし、知った言葉で、
 ホロってどんなもの?
 何故、母の衣と書くのかしら?
 武将が身につけるものなのに母の字? と興味をひかれました。    

 もしかして母が息子を守るようにとの願いからか、身ごもったお腹のようなイメージからその字があてられたのかしら?と。    

 そこで、母衣について検索してみたところ、以下のページが出てきました。
武士の背中に風船?選ばれし者の証「母衣(ほろ)」の意味や役割ってなに?
https://mag.japaaan.com/archives/74279    

 母衣をまとった武将は選ばれし者で、特別だったなんて、目から鱗です。  
 日本史の勉強をしましたが、まだまだ知らないことが一杯。
   
 そして母衣の漢字についてはウェキペディアに以下の記載がありました。
************************
新井白石の『本朝軍器考』では「母衣」という表記はその形状と用途から妊婦の胞衣になぞらえたものであるという説を載せているが、民俗学者南方熊楠は、中国古典より「羽衣」の字を写し間違えたという説を主張していた
************************  


美しい花に、
勇敢な、けれど人の心を持った武将の名前をあてた古の人はだれ?
   


 茶花から思いがけず、歴史の人物に繋がり、 またもや茶道って楽しいな~、まだまだ様々な発見があるな~と 茶道の世界の広がり、深さに改めて感心しました。    

 クマガイソウに似た花でアツモリソウもあるそうですよ。  
 こちらにもいつか会える日を楽しみにして。。。。


コメント (2)    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 桜茶会 桜蕊降る中の一服 | トップ | お点前が上手になるにはどう... »
最新の画像もっと見る

2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
クマガイソウ (m-tamago)
2023-04-24 22:57:50
yama-chan1さん、
クマガイソウはごらんになったことがあるんですね。

紅白で、熊谷直実と平敦盛に見立てた昔の方のセンス、すごいですよね。

アツモリソウも本物を見てみたいと思っています。
返信する
Unknown (yama-chan1)
2023-04-23 16:22:48
クマガイソウは見たことがありましたが、アツモリソウは初めてです。クマガイソウは濃い紫がきれいですが、アツモリソウは淡い色ですね。
返信する

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

草木・茶花」カテゴリの最新記事