報道によると、欧州連合(EU)の欧州委員会は26日、ブルガリア、ルーマニアのEU加盟に関するモニタリング報告書を公表。司法制度等での改革の遅れを指摘しつつも、2007年1月1日からの両国の加盟を認めることとなりました。
これで、2007年1月から、EUは27ヶ国体制となり、EU公用語も2言語増えて23言語(現在は20言語だが、07年1月1日にアイルランド語が加わるため)となります。
それにしても、1951年に欧州石炭鉄鋼共同体(ECSC)が6ヶ国で発足して以来、55年。かつてはドイツとフランスの緩衝地帯としてベネルクス3ヶ国に機関が設置されて以来、ブリュッセル、ルクセンブルク(、そして仏のストラスブール)が欧州統合の中心都市として発展したきた訳ですが、ここまで東欧諸国にEUが広がると、これらの3都市はだいぶ西よりに位置しているような気がしてきます。試しに地図で見てみると、東西欧州の中心地は目測で測ればオーストリアのザルツブルグかウィーンあたりで、そのあたりならば将来、西バルカン諸国がEUに加盟しても「バランス」が取れるような気がします。もっとも、EU諸機関の位置については、地理的位置に加えて宗教的、文化的均衡ということも考慮しなければならず、更にはかつて欧州司法裁判所で加盟国同士が争った前例もあるので、なかなか地理的条件だけでは決められないのですが・・・。