(写真は後刻掲載)
以前のエントリーにも書いたように、私がフィンランド滞在中の9月10日・11日、ヘルシンキで第6回アジア欧州会議(ASEM6首脳会議)が開催され、日本の小泉純一郎首相(自民党総裁の任期中、最後の外遊であった由)を含むアジア、欧州38ヶ国の元首、首相が一堂に会し、世界情勢について討論していたそうです。その関係で、市内のホテルの多くは各国代表団の宿泊場所となり、会場となったヘルシンキ・フェア・センター付近は、首脳の車列が通過するたびに交通規制が敷かれていたそうです。
幸い私自身は、市内移動の際にこの大国際会議の影響を受けることはありませんでしたが、8日(金)の夜、たまたまヘルシンキ中央駅付近を歩いていたら、警察の機動隊が道路上に展開し、物々しい警備を敷いていました(写真)。あとでホテルの受付で聞いたところ、これはASEM6にあわせて開催されていた反対デモの警備のためで、中国・ミャンマーの人権問題、グローバル化反対を訴える団体が駅付近を行進。夜は駅付近で解散となったものの、そのまま路上に屯し時々スローガンや奇声を発する若者が多く残ったため、警察もこれに応じて夜まで警戒警備を続けていたそうです。
最近、こういう大きな国際会議があると、「反グローバル化」を訴える団体や農民集団が荒々しいデモを開催することがしばしばあり、サミット(主要先進国首脳会議)等では警察との激しいぶつかり合いになって死傷者が出る騒ぎになった例もありましたが、幸か不幸か、「民度」の比較的高い?フィンランドでは、そこまでの事態には至らなかったようです。
とはいえ、ASEM6は10日(日)、11日(月)が本番。どうしてまた10日ではなく2日前の8日にデモが行われたのだろうと不思議に思っていましたが、これに関して地元のタクシー運転手いわく、「金曜日ならデモ後飲みにいけるが、日曜日だと早々と切り上げなくてはならないから」だとか。