(写真)騎馬近衛兵の一隊(上)と、民間防衛隊のプラカードを持つ民間人(下)
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国王一行が無事通り過ぎ(といっても、最後の曲がり角のところで、活動家とみられる青年が騎馬衛兵隊にむかってビラを撒き、驚いた馬が隊列を崩す場面もありましたが・・・)、騎馬隊のあとをブリュッセル市の路上清掃車2両が通過して騎馬隊の落し物を清掃した後、いよいよパレードがはじまりました。当日パレードに参加した部隊などは以下のとおりです。
ちなみにベルギー軍は、冷戦後の国軍再編の中で、陸軍・海軍・空軍・医療軍の4軍種体制を廃止し、単一軍種の国軍の下に陸上部隊、海上部隊、航空部隊、医療部隊が置かれる新編成となっています。
《 青少年及び退役軍人 》
●ベルギー国旗・欧州連合旗を持った小隊(王宮裏から出発)
●航空部隊王立軍楽隊(王宮裏から出発)
●「オメガング」PKO作戦に参加した退役軍人の小隊(王宮裏から出発)
・・・王宮裏側から出発したため、ロワイヤル通りでは見れず。特に退役軍人部隊については、長距離を歩く必要が無いようにとの配慮の下、王宮裏から出発したものと思われるが、同部隊の参加については部内で若干議論があった由。
●海上部隊少年候補生(Cadets de Marine)の小隊、簡易ボート搭載車両1両
・・・隊列の後ろには、本当に「少年」ぐらいの年齢の候補生も。暑さにうんざりしていたのが、年に一度の晴れ舞台であるにも関わらずやや元気が無い様子で、歩調もあまり合っていなかった。
●航空部隊少年候補生(Cadets de l'air)の小隊、グライダー搭載車両1両
・・・海上部隊候補生よりはシャキっとしていた。あるいは制服が海上部隊より薄い(防暑服)だったことも影響か。王宮前広場に出る前、一時停止したグライダー牽引ジープの運転兵に、同僚の兵がミネラルウォーターのボトルを手渡していた。
●少年降下兵部隊(Para-junior)の小隊
・・・全身ワイン色のツナギを着用。
●少年特殊部隊(Commando junior)の小隊
・・・直訳で「少年特殊部隊」と書いたものの、制服というより揃いのポロシャツのような服を着ており、あまり軍隊らしくない様相。
●民間防衛部隊の小隊
・・・各自治体毎に、迷彩服の軍人とともにプラカードを持った民間人が行進。民間人の中にはスーツ姿のおじさんもいれば、ジーパンの若者や「これからディスコに行くの?」と誤解されそうな若い女性も混じる。
●映像・広報関係車両(大型スクリーン車、広報バスなど)
・・・たんなる商用車や二階建てバスにラッピング広告を巻いたものなど。
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