LUSTYHOUSE

まだ、もう少し作ること、動くこと、想像すること、楽しむこと。気ままに、思うことを書いてます。

男鹿和雄

2010年05月06日 | おしゃべり

 男鹿和雄という作家、宮崎駿作品の美術監督を務める。アニメの背景を描く、短時間で説得力ある風景を描く技は驚きだ。空気や湿気、光の暖かさを感じることが出来る。
 一度は訪れたいと思っていた筆の里工房、「男鹿和雄の世界」を観に行った。わが家から40分程度のドライブながら途中3カ所の料金所。こんな生活道路、無料でいいんじゃない。
 男鹿和雄は画集も2冊持っているが、やはり実物でないと分からない筆さばき。意外に作品は小さい、ということはかなり細かな作業。明るい色彩で描かれたもの、暗い色調のもの、形の的確さには説得力があり画面から意図がひしひしと伝わってくる。暗部表現の巧みさ、光の当たり方も絶妙だ。特に雨の日の描写が好きだ。不透明なポスターカラーなのでいわゆる水彩画とは趣を異にするが、グラデーション、水など透明感の表現もすばらしい。Oga